[全12話]憎しみに憑かれた黒薔薇令嬢は全て壊す為、復讐の魔歌を謳う。
最終エピソード掲載日:2025/10/26
「エリザベート・フォン・ルノワール公爵令嬢!貴様との婚約を、今この場で破棄させてもらう!」
光の満ちる城の庭園。
新年度を祝う為のその絢爛な場で、その声は響き渡った。
婚約者である、マクシミリアン・ディ・グノーシス皇太子殿下は、黄金の髪を微かに乱し、碧眼の瞳を怒りと軽蔑に染め私を見下ろした。
その隣には控えめに、しかし確かな勝利の光を瞳に宿した少女が立っている。
「いかなる理由でこのような御宣告をなさるのか、お聞かせ願えますか?」
「理由など、貴様が一番よく知っているはずだ!」
殿下は苛立ちを露わに怒りの視線を向ける。
その瞳はまるで罪人を裁くかのように冷たく、憎悪を含んだものに見えた。
「貴様のその冷酷で傲慢な仕打ち、常に平民を見下す尊大な態度!そして何より、私の真実の愛を愚弄したことが許せぬのだ!」
彼の言う真実の愛とは、彼の隣に立つロッティという名の少女への恋慕のことなのだろう。
つい一年前まで、帝都の裏路地で花を売っていたという平民の娘。
彼女こそ、この世界の……、かつての私が前世でプレイしたことのある乙女ゲーム『未来を夢見るプリンセス』の、|主人公様《メインヒロイン》であった。
そのゲームのシナリオでは、私は主人公を虐め続けた果てに、断罪され追放、もしくは処刑、あるいは討伐される役目を与えられていた、いわゆる「悪役令嬢」というやつであった。
私はその運命に抗うように努力した。
それなのに結果は変わらず……、シナリオの持つ強制力は私個人の努力を遥かに凌駕し、私はこの後、死地へ追放されるのだ。
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2025/10/18~10/26 全12話でお届け。
最近は少し別の書き方、文体を試してみたくて色々な方の小説を読みまくっておりました。稚拙な分ですが、恥ずかしさを堪え読んで頂ければと思います。こういったジャンルも初めてなので、色々とご意見を頂けると嬉しいです。
下記もどうぞよろしくお願い致します。
[完結]三度目の。極寒公爵を娶って魔王を倒します!
https://ncode.syosetu.com/n7705kz/
[完結]先読みの巫女の娘として生まれた私は全てを奪われました。
https://ncode.syosetu.com/n4804lb/
第一話 「エリザベート・フォン・ルノワール公爵令嬢!貴様との婚約を、今この場で破棄させてもらう!」
2025/10/18 16:00
第二話 「エリザベート、貴様の魔法は、貴様の存在は危険すぎるのだ!」
2025/10/18 18:00
第三話 「わたくしの絶望を、力に変えよ……、わたくしに相応しい指輪を、公爵令嬢としてのわたくしに相応しい輝きを!」
2025/10/19 16:00
第四話 「ずいぶん強い願望だ。この場所で、これほどの魔力の渦を見るのは本当に久しぶりだ、ケロ」
2025/10/20 16:00
第五話 「ああ、これなのね。これは私の望む、本当の願いなのね!」
2025/10/21 16:00
第六話 「ミス・エレーヌ。貴女との取引は必ずや我がギルドに多大な利益をもたらすでしょう!」
2025/10/22 16:00
第七話 「こんなことを初対面の、しかも女性に語るには失礼かと思いますが、どうしてか貴女には伝えたいと思ってしまう」
2025/10/23 16:00
第八話 「ロッティ。君は、政務について何も分かっていない!口出しはしないでくれ!」
2025/10/24 16:00
第九話 「たとえ地獄の底であろうと、貴女が望む最後の瞬間まで、私は貴女と共に参ります!」
2025/10/25 16:00
第十話 「不躾ならがそのような悪評を語られる方々には、強く注意をなされてはと思っておりましたの」
2025/10/25 18:00
第十一話 「邪魔だわ、本当に……、エリザベート!」
2025/10/26 16:00
第十二話 「願ってよ!貴方の、ただ一つの本当の願いを!強く、強く、私を残して逝かないで!」
2025/10/26 18:00