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馬鹿

広い駅地下は人が多く通る場所と、ほとんど人がいないような場所が出来る。


15メートルくらい離れて着いてると、だんだんと人が少なくなっていく。なんなら明かりも暗い。


ガヤガヤと足音喋り声があった場所は何も気にしてなかったけど、今や足音だけが鮮明に響く。


「……別に変な人でもないね。なにが気になったんだろ」


なんだか馬鹿馬鹿しくなったので、引き返そうとしたら目の前にさっきまで付けていた人が私を見下ろしていた。


「ヒッ」


しゃくり上げるような悲鳴は私の喉からか。

何か釈明しようとする前に腕を取られて強引に連れられてしまう。


抵抗しようと思っても力が強くて無理だった。


声を上げることも出来たのに、私はそれをしなかった。

馬鹿げた話だけれど、私は怖さよりも好奇心が勝ったらしい。


「……死なないといいけど」


空気を吐くような言葉は聞こえたのか無視したのか。

女は黙って歩き続ける。

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