第五十三話「秘剣叢雲の剣での特訓」
裕翔と暁斗は飯を食いに行ってから家に帰って来た。
裕翔「師匠、何で当たり前かのように俺の家に居るんですか?」
暁斗「それはな、行くあてがないから!」
暁斗は誇り気に言う。
裕翔「そうですか...」
裕翔は呆れ気味に言う。
暁斗「そんなことはさておき。秘剣叢雲の剣が手に入ったんだ、早速使ってみようぜ!」
暁斗は裕翔に秘剣叢雲の剣を渡す。
裕翔「はい!師匠」
そして裕翔と暁斗は1時間かけて山まで来た。
裕翔「はぁはぁ。遠いですよ」
裕翔は息を切らせながら手を膝につき、そう言う。
暁斗「そうか?というかこの程度で息切らしてると強い奴に勝てないぞ?」
裕翔「分かってますよ。でも、俺はスタミナが少ないんです。小さい頃から」
暁斗は裕翔の方を向いて真剣に言う。
暁斗「なら俺がお前の体力作りを手伝ってやる」
裕翔「遠慮しておきます」
裕翔は即答であった。
暁斗は木にもたれ掛かる。
暁斗「やっぱり、俺は裕翔の師匠として、威厳が足りないのかもしれない」
裕翔「もう十分でしょ」
裕翔はそう小さく言う。
そして裕翔はカバンに掛けてある秘剣叢雲の剣を取る。
暁斗「裕翔、刀とは繊細なものだ、だから力は均等に入れるんだ。分かったな?」
裕翔「はい!」
裕翔は秘剣叢雲の剣を木々に向かって振る。
木々は次々に倒れていく。
裕翔「凄い、この刀」
暁斗「とりあえず覇者シリーズを何とか完成させるぞ」
裕翔は暁斗の方を向いて頷く。
暁斗「それに、カオスがあの計画を始めようとしているかもしれないしな」
暁斗は小声で言う。
裕翔「師匠、何か言いました?」
暁斗「!?あ、いや...何でもない」
そして裕翔は夜まで覇者シリーズを完成させようと刀を振るが、全くその兆しは見えない。
暁斗「裕翔、刀に力を入れるな」
裕翔「何でですか?」
暁斗「まず一つ目の覇者・月虹蛾はカウンター技、だから力任せに刀を振るのではなく、相手の力を利用して、攻撃するものだ」
裕翔は目を瞑る。
裕翔「師匠、木の枝を投げてください」
暁斗「分かった、本気で投げるからな!」
暁斗は裕翔に向かって木の枝を本気で投げる。
裕翔「...」
裕翔は集中している。
そして刀に木の枝が当たる。
その瞬間...
裕翔「ここだ!」
裕翔は木の枝の力を利用して回転して、刀を振る。
暁斗「流石は俺の弟子だな」
裕翔「や、やった」
裕翔は嬉しそうな表情で暁斗の方を見る。
裕翔「やりました!」
暁斗「ふぅ、よくやったな」
暁斗は覇者シリーズの資料を取り出す。
暁斗「それで、覇者・月虹蛾は完成だ」
暁斗は覇者シリーズの資料の月虹蛾に丸をする。
その頃カオスゼロは...
カオス「ふふふ、さあ、これでようやく計画を始められる」
カオスは黒いローブを見に纏って顔は見えない。
シュレディンガー「カオス様、あの計画を始めるのですね」
カオス「ああ、シュレ、用意してくれ」
シュレディンガーはカオスに頭を下げる。
シュレディンガー「仰せのままに」
第五十三話完




