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トイレは友達

トイレの話が入っているので食事時に読むのはお勧めしません。

 病気の症状が出ている期間を再燃さいねん、落ち着いている期間を寛解かんかいという。専門用語は難しい。

 診断がなされてからの、私。服薬したからってすぐ落ち着くでもなく、それでも薬を飲むために、日々を生きるためにご飯は必要。何食べてたかなあと記憶を探るが、忘却の彼方へ。人は忘れる動物である。

 確か、おかゆとか、具のない味噌汁とか、病院で出されているようなもの、自分で作って食べていた気がする。実家に住んでいるが、食事内容は別々で、自分に必要なものを少しずつ摂っていた記憶がある。

よく、バランス栄養食とか、飲み物系とか市販で売っているやつあるけれど、活用する習慣が自分には無く、今ある食材でどうにかこうにか作って食べていた。お肉は脂質が少ない鶏むねやささみ。魚はスーパーの刺身が多かった。ささみのスープはよく作って飲んでいた。だし汁にほぐしたささみと溶き卵を入れる。それだけだ。

 正直、食べ物関係はもう、自分の体に聞いて、食べれるものを食べれる時にで良いと思う。市販品を活用してもいいし、そこら辺は自分の懐具合を見てすればいいと思う。


 で、ご飯を食べるんだけれども、数口もしないうちに、腹が痛くなってトイレに駆け込む。もう、トイレは駆け込み寺だ。お腹が痛いため、座ったらくの字ならぬ、つの字である。太ももに頭をベタ付け、冷や汗かきながらふうふう息をする。終わったあとの便器は血に染まり、頭の中ではサスペンス劇場の曲が流れ出す。と同時に水を流して無かったことに。

クタクタになりながらトイレからまた席に戻って、もそもそと食べだす。毎日トイレにダッシュして、食事量も一般人が食べる量よりも少ない。結果、ベッドに屍が一体転がる。これが、再燃時の私の日常。


 で、前にも書いた通り、症状が腹痛と下血だけではない。酷いときは頭痛や吐き気、関節痛、倦怠感など、なんか、今まで経験したことないような全身症状に見舞われる。まじでつらい。


再燃期にはトイレダッシュが頻回に起こる。それは漏れそうな感覚があるからだ。実際間に合わずにたまに漏れることもある。この時期は大体において排泄は下痢状で、しかも下血も混じっており、言うなれば水状なのだ。むしろメインは便より血である。

 イメージしてほしい。蛇口は締まっている時は水が出ないが、捻ったとたんにでるだろう?水はそこに在るがせき止められている。それはきちんと蛇口をひねることにより水をせき止めるという制御ができているからである。出来なければ漏れるのだ。普通ならば、ある程度固形になってから出る排便がほぼ水状というのは、つまりそういうことである。症状が酷い時は、生理用のナプキンを使用したりする。


 因みに、私はこういう症状が出ているが、同じ病気であっても千差万別で、一人として同じものは無いという事だけは理解してほしい。


 この病気になって、トイレのありがたみをすごく感じるようになり、よくトイレ掃除するようになった。ありがとう、トイレ。君のおかげで私は今日も人並みに生活が送れている。



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