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生老病死 それは人間の永遠のテーマ、 実は、生命の旅とはきれいなお花畑を目指す旅路だったんだよ。(私の人生遍歴・瞑想ノートより)

作者: 舜風人

70年以上生きてきた


その間、、、様々な喜怒哀楽が去来しては消えていった


気が付けば70年以上の年月がむなしく?過ぎていた



今は

いくつかの持病(老人病)を抱えて通院と服薬が欠かせない身分となってしまった。


気力もすっかり衰えた


体力なんてあるはずもない


そんなある日


「あと、何年、こんな生活を続けたらいいのだろうか?」




ふと?




そんな言葉が口をついて出る早春の午後、




それはおそらく


後、、、、、10年?かな?


それとも20年?かな?




いや、、、


20年は持たないだろうな




そんな


栓方ない、想念が、


早春の柔らかい日差しが差し込む小部屋に


帰来してはまた


かき消えてゆくのだ。




春の日差しは、あくまでも、優しくて



あの灼熱の猛暑の日差しの刃ではない。




もうすぐ、、、夏がまた


やってくるだろう




そういえば吹く風も、


生暖かくなってきたな



早春のひととき




わたしはこれまでどれほどの年月を生きてきたのだろうか?




というか




生かされてきたのだろうか?




おもえばなんと、、遠くまで来たことだろうか?




まさか


18歳で故郷を出たとき


こんなに遠くまでくるなんて思いもしなかったのに、




18歳でふるさとを出て、、


それ以来


ふるさとに戻ったこともない




大学を出て、、まさかの




あんな臆病者のこのわたしが、、


その後の人生で




それから14回も引っ越しを、、するなんて




人生ってわからないものだなあ。




いま人生を振り返ってみれば


それは茫々として


霧や靄で、、果てもない。




そんな中を生きてきたんだよ。




でも?


過ぎ去ってしまえば


それもこれもみんな


まるで


無かったことのように


雲散霧消?しているんだよ、


不思議だよ、




あのとうじ




あれほどなやみ


苦しみ


歯ぎしりしたのに、


あれから幾星霜 経てみれば、、


もう、、、、、


「もうどうでもいいや」




というのが今の心境なのだ。




だって、いまさら?どうできる?


過ぎ去ったことを今、、どうできる?




どうにもできません。


思い出しても反芻しても


無駄なのです。




あの時ああすればよかった


あの時こうすればよかった




でも?


いまさらどうにもできないじゃあありませんか、


すべて終わったことなんです


もう


どうにもできません


思い出は、、、はるかなまぼろしであり


それはいまどこにも、実在しないのですから。




ああそれにしても




わたしはあと




どれほど


生きたらいいのだろうか?






というか?




それって私の意志でどうにもなりませんよね?






それとも?


自殺ですか?


いまさら、、ここまできての、老後自殺??




若くて悩める青年じゃあないんですよ。




ここまで来たら自然に任せるのがベストでしょうね。


いまさら、、自殺なんて、、意味ないでしょう?




しぜんにそれがやってくるのを待つこと


それがベストです。




でも?


それって思いがけない時に


思いもしない形でやってくるんですよね。




わたしもこれまでいろんな人のいろんな死を見てきましたが、、、


ひとりとして同じ「死」はなかったですものね。




わたしの父母の死も、、、、、、




父は酒好きで老後は酒浸り?でした。


「酒が飲めないなら死んだ方がマシ」と、豪語してましたものね。


といってアル中ではないですよ、


制限守って飲んでましたから


でもやがて、肝硬変・肝不全になり、、


足がむくんで


腹水がたまり見るも無残な姿になり自宅静養になり、母の介護と


医師の往診を受けていましたが


蒲団から起きられなくなり




最後は半ば意識不明で、、でも意識が時々戻って飲んだり食べたりかろうじてできましたが


数か月、、、、、、、、、、、、、、、、、、


静かに?ある朝、亡くなりました






母は?


其の後10年ほど一人暮らしで、実家で生きて




訪問介護を受けて、それでも元気で、


酒は飲みませんでしたが


50歳から覚えた煙草が好きで毎日すっていましたね。




でも老化は確実に侵攻していて




やがては、妄想や幻覚が見えるようになりました。



わたしは遠い他県で勤務で実家には帰れませんでしたから



そこで?




老人ホームに入所させようと探しているある日、




訪問介護士が毎日の定期訪問で行ってみると




居間で、


血を吐いて意識不明で倒れていました、


かすかな息があって病院へ搬送


大動脈瘤破裂でした。


生きてるのが不思議だといわれましたが


そのまま、意識不明で数週間後に病院で息を引き取りました。



父の死   87才

母の死   89才


おもえば父も母も

わたしの転勤暮らしの住所に

来て一緒に暮らすなんて、嫌がったしね。

実家が良かったんでしょうね


人の死に方

友人・知人・親戚・同僚などの死まで語りだしたらきりがありません、

みんな違った死に方ですよ、若くして、亡くなった方も多いですよ、






そうして、、、、


次は


この私が




ある日突然に?


そのように


また


父母とは、また、違った死を迎えるのでしょうね。






それはいつ?


どこで?


どのように?




わかりません




また


知りたくもないです。


でも確実にいつか


それは




遠くない先にやってくる




その時まで




与えられた


「生の時」




time of life







生ききるしかないでしょうね。






それが人生だからです




それが


命だからです。




みんなそうしてきたのです




わたしの父も


わたしのははも




そうして私の先祖たちも




そしていま


わたしも


そのように




生きて


死ぬのです。




ああ、、、はるかに


あたりをみわたせば


遠くのかなたには


一面の




大きなきれいなお花畑が見えるなあ




ありがとう 人生


ありがとう この世




また


来世で逢おうな






そういう思いで




いまは


満たされている私の




「心の風景」なのです、




過ぎ去った時は、、苦痛で困難で歯ぎしりして




波乱万丈の人生だったかもしれない




でも?


遠く


遠く


過ぎ去ってしまえば


そんなの、、実はよくある?平凡人生だったのかもしれないって


今はそう思えるんだよ





まあ




平凡だろうと


波乱万丈だろうと、


過ぎ去ってしまえば


それは


あなたにとっての唯一無二の


「花の人生」だったんだよ、




ほーら


よく周りを見渡してごらん


大きな


きれいな


かなたに、お花畑が見えるだろう?


あれがあなたの人生の旅の目的地だったんだよ


わかるかい?




白い


細い


一本の道を


辿ってきた


あなたの人生の




それがあなたの


たどり着いた


きれいで


大きなお花畑だったんだよ、




じゃあな




ありがとう


人生




ありがとう


この世




また




来世の、


どこかで、


どんな姿で


どんな境遇で


どんな出会いでか、知れないけれど






また、、、逢おうな




それまでは


しばらくは


サヨナラだよ




またその時には






大きな




きれいな




お花畑を


目指して


また、、歩いて行こうな




いいかい


忘れるなよ、




頼むからな、




だって




それが繰り返される




輪廻転生の




人間道の




しんじつの人生のみちだったんだからなあ



ほら




みてごらん




アッチの大きな川の岸辺だよ、




あの川の岸辺


一面に




大きくて




きれいな花が咲き誇ってるだろ?




そうさ




この大きなお花畑が




人生の目的地だったんだね




そうだろ?




じゃあ


僕はいま


目的地に到着できたんだよね。




うれしいなあ


あ?


あのお花畑で手を振ってるのは


お母さんじゃないか?




おかああさあん



やっと目的地にいま




到着したよ


今からそっちに行くからね




待っててね。






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