表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/91

その65・レストランに推し

今、目の前に推しがいる・・・


私はレストランでウェイトレスを務めている一人の女性だ。


二十代前半であり、大学卒業後は就職活動をしながらもバイトを転々としている。


中々、このご時世、就職が決まらずに苦労しており、このままだと二十五歳を迎える頃には、まだフリーターの身になってしまうのだ。


そろそろ新しい職場で、新しいスタートを切りたいなと思っていた。


とある日の夜。


私は、裏の厨房で待機していると、入店チャイムが流れた。


私はいつも通り、玄関に向かうと


「はっ・・・」


私は声が出なかった。


目の前にいるのは、国民的アイドルグループのリーダーを務めている「中尾正親」だ。


このグループは既に三十年近くアイドルをやっているのだが、バラエティ番組やドラマの主演などを幅広く各メンバーが務めている最強グループであり、言わずも知れた国民的アイドルである。


だが、私が驚いているのはそれだけではない。


私はそのアイドルグループのファンクラブに入っており、推しがこの中尾なのだ。


中尾は、ダンスが物凄く上手く、司会・俳優としても成功している人物であり、リーダーとしても、個性豊かなメンバーをまとめ上げている。


私はその姿に惚れて、推しになったのだ。


しかし、まさかの推しの来店に少し声を震わせながらも


「い、一名様でしょうか?」


「あっ、後でもう一人来ます」


「そ、そうですか。ではこちらへどうぞ」


完全なる動揺していることが丸見えのオタクである。


私は、中尾を席に案内し、メニューを渡してから


「お呼びになる際は、ベルを押してください」


そう言って、厨房に駆け込んだ。


すると、不思議そうな表情をしながら、同僚の女性が近づいてきて


「どうしたの?」


「ねぇ、中尾君が来たの」


「え?」


「見てみなよ」


女性が厨房から客席を見始めた。


しばらくして、目を見開きながらも


「本当じゃん」


「そうなのよ」


「確か推しだよね」


「そう!」


「良かったじゃん。サイン貰いなよ」


「うーん」


私は一瞬悩んだ。


サインを本当は欲しいが、そうなると私情を挟んでしまい、仕事に支障をきたした際、私が責任を取る羽目になってしまう。


だが、やはり中尾のサインが欲しい。


しばらく悩んでいると、ベルが鳴った。


中尾が座っている席からだ。


私はすぐに席に近づいてから


「お決まりでしょうか」


「ではハンバーグで」


まさかの中尾君がハンバーグ。


私は白ワインや、ステーキ類を食べるとばかり思っていたため、意外な注文に驚きながらも


「かしこまりました」


そう言って厨房に戻り、興奮気味になりながらも、同僚女性に


「ねぇ、中尾君がハンバーグ注文した」


「マジで!?」


二人で興奮していると、来店チャイムが鳴り、私は玄関に向かうと


「えっ・・・」


目の前には、国民的アイドルグループのキャプテン的存在である「木島智哉」がいた。


私は、そのまま気絶しかけてしまった。


そのまま、私は最高の夜を過ごすことになったのだ。


~終~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ