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その40・公園での再会・Part2

俺は、独身生活を謳歌している一人のサラリーマンだ。


今日も一人でコンビニ弁当を、公園のベンチで食べている。これが唯一の楽しみと言っても過言ではない。


しかし、俺は一つ背負っている者がある。それは「バツイチ」だ。


以前、会社の同期から紹介してもらった女性と交際・結婚へと発展したが、結局、互いの価値観が合わないために、離婚をしてしまった。


その女性は、今は結婚して幸せに暮らしていると、風の噂で聞いたことがある。


別に彼女が幸せになろうが、結婚してようが俺は決して恨みなどない。逆に幸せだったらそれでいいと思っている。


唯一の救いとしては、決して喧嘩別れをしたわけではないことだ。


互いの価値観が違うと言っても、生活面や自分たちが考えている理想が違っていたための離婚であるため、決してお互いが嫌味をもって別れたわけではないのだ。


しばらく、コンビニのお米を口に入れながらも目線を向けると、目の前にある歩道に、元妻である〈加代子〉の姿があった。


それに隣には旦那と思わしき男性と手を繋いで歩いている。


一瞬、俺の心臓はまるでこのまま心臓発作を起こすのではないかと思うほど、鼓動が増していた。


まさかこんな偶然にも、こんな日頃使っている公園で、加代子を見かけるとは想像もしてなかったため、しばらく見つめていた。


だが、あまり見つめていると不審者だと思われてもおかしくはない。そのため、目線をずらしてから俯いて食事を続けると、隣に誰かが座ってきたのかが分かった。


誰だと思い目線を向けると、そこには加代子の姿があった。彼女は微笑みながらもこちらを見ている。


俺はあくまでも久々の雰囲気を出しながら


「加代子、久しぶりだな」


加代子は微笑みながらも頷いた。すると加代子は俺に一つのお守りを渡してきた。


俺は動揺しながらも


「ありがとう」


そう言うと、ベンチから離れて行った。


いきなりの出来事であったため、少し固まってしまったのだが、加代子が渡して来たお守りがどうも気になった。


それもよく見るとこの神社は、俺と加代子がまだ交際している時の元旦に、初詣に行った神社でもあり、俺はとても思い出に残っていた。


ふと目線を向けると、もう既に加代子の姿はなかった。


そのお守りをよく見るとこう書いてあった。


〈健康祈願〉


俺のことを心配してくれたのか。思い過ごしかもしれないが、これはこれでありがたい。


よし、今日からまた頑張ろう。


~終~

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