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~その24・肝試し~

今日は、人生で一番最悪な日である。自分の姿は今、心霊スポットでお馴染みの廃病院にいるからだ。


何故こんなところにいるのか、ことの発端は、一週間前に遡る。


自分が通っている大学のサークル内で一つの話題が上がった。


それは地元近くのとある廃病院には夜な夜な女性の幽霊が襲ってくるという噂であった。


その話に、他のメンバーは見たことのない驚き方をしていたが、自分は全く驚きも恐怖も覚えなかった。


何故なら、自分は元々霊感はなく、あまり怪談話などオカルト系は全て信じない派であった。


しかし、心霊スポットというのは基本いかない。なぜなら、大体は立ち入り禁止であるからだ。


最近は取り締まりが厳しくなり、心霊スポットに入ったと分かっただけでも不法投棄として補導されるケースがある。


自分はそれだけは避けたいため、決して心霊スポットという場所には近づきもしなかったが、サークルの部長が一週間後に行こうということで、今に至る。


自分は副部長をやっていたため、誘いを断れず、夜中の一番不気味な時間に来てしまった。


副部長になったことを今では後悔している。


この廃病院は、十年前に突然廃業し、今では建物がそのままの状態で残されている。噂によると、元々は結核病棟だったらしく、そのため幽霊や怪奇現象の噂が絶えないという。


所詮噂は噂だと思っていたが、この病院を目にした途端、気味の悪さを覚えた。


他にも5人のメンバーが無理やり連れてこられてしまい、ほとんどが女性のメンバーである。


とても可哀想なことをしたなと思った。


今でも幽霊が出そうな雰囲気が漂うこの病院の空気に、一瞬で寒気を覚えながらも、部長からの指示で、自分たちは二人ずつ、病院に入っていった。


やはり、中は荒れ果てており、車椅子やカルテのようなものが散乱としている。


そんな状態の中、懐中電灯を奥に照らしながらゆっくりと足を踏み入れていた。


すると奥から、先に進んでいたメンバーが叫び声を上げながらも、こちらに戻ってきた。


突然のことであったし、それに今、勇気を振り絞って中に入ろうとしていたときに叫び声をあげて戻ってきたため、少し怒りを覚えながらも、


「どうした?!」


と言った。しかし、この二人は何があったのかと教えてくれないまま、そのまま帰ってしまった。


自分たちも気味が悪くなったため、そのまま帰ることにした。


そこからは特におかしなことは起こらなかったが、一体何があったのかが気になり、二人のうち女性の方に聞くことにした。


それを聞いた瞬間、背筋が凍った。


「血だらけの部長が現れたの」


確かに、あの日から部長の姿を見たものは誰もいない・・・


~終~

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