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魔王になっても  作者: 暴虐の納豆菌
第1部1章 《最強のヒト》
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バレンタインデー特別番外短編

バレンタインデー記念で番外編です。めっちゃ短いですが、私の気持ちです。

この時期になるとソシャゲもバレンタイン一色になるので、イベント消化が大変ですよね。



___入学して少し経った頃。




「今日はバレンタインデーだぜ、Sクラスのみんな!!」


「「「「バレンタインデー……?」」」」



ピースと共に唐突に話を切り出す私と、それに変な声を返すココロちゃん、リクさん、シアさん、ディアさん。


ラウラさん達はなんか頭痛そうにしてるし、ヒムちゃんは祭り好きな私の事を知ってるからか、何かの記念日だと予想を付けたようだが、そんなの関係ねぇ!!



____とりあえず説明した。



「なるほど、意中の相手にチョコを……?」


「でも誰もチョコとか持ってないよねー」



一応理解はしたが、納得はできないらしいシアさんと、現実的にチョコとか用意してない現状を自覚させるラウラさん。



「意中の………そ、そういうのは、結婚を前提に誠意を持って正しい場所でムードを作ってから伝えて、相手にOK貰ってからの話です!……最後まで責任持てないのに、気持ちだけ伝えるのは、卑怯だと思います!」


「真面目、っていうか夢見過ぎっていうか………」


「夢、見過ぎ……!?」



ココロちゃんが顔を赤くして何か言うが、呆れたようにディアさんが発した言葉に衝撃を受けたように固まった。



そんな色々な意見が出る中、ある人が発した言葉で周りは静まり返ることになる。








「こんな事もあろうかと、私は『手作りチョコ』を用意して来ました」


「まじか!」


「ニコル!?いつの間に!?」



普段機械みたいに無表情でラウラさんの後ろに控えて自分の意見を出さないニコルちゃんの言葉に私は期待が高まっているのを感じる。


ある意味ニコルちゃんとはファーストコンタクトだし。


ラウラさんがニコルちゃんの言葉に驚いてるが、どうせラウラさんの入れ知恵なのでは……?情報源そこしかないし。



「はい。私はマスターより『ばれんたいん』とやらを聞き、ずっとこの時を待っていたのです!その為にチョコの店に行ったりもしました」


「かなりアグレッシブ!これは期待できるね!」


「いつのまに……!」


「そして……!私が用意した『手作りチョコ』が、ーーーーコレです!!!」



そう言ってニコルちゃんが自信満々に取り出したのは、チョコのイメージ画像が表面に描かれた赤い包装に包まれ、裏地に『モゥリナァガ』と会社名が書かれた______



「既製品じゃないか」


「店売りでも誰かの手作りなのですよ」



………機械量産品も手作りだって言うのかぁ!!





終わり。


ニコル・レインは本来こんなに饒舌ではありません。

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