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魔王になっても  作者: 暴虐の納豆菌
第1部序章 入学まで
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第20話 『永遠の繋がり』

まずは遅れてすいません。


あと、前回珍しく正確な細かい外見描写の出たアリスさんですが、今後このような事はありません。何故なら主人公たち主要メンバーには作者が細かい外見描写は現状するつもりは無いからです。

これは、作者が『なろうのキャラ(特に主人公)って個性が無い外見ばっかだなぁ……』と書籍片手に考えたのが原因です。

そして、何の心境か『なろうのキャラの外見に個性が無いのは外見描写が細かすぎてイラストレーターさんの絵に個性を出す余地を消しているんだ!特に黒髪黒目の平凡な容姿の主人公とか多すぎて見飽きたぞ!』ととんでもない結論に至り、どうせなら主要キャラの外見情報は最低限にして、あとは皆さんの想像にお任せしようかなぁ〜、とね。



まぁ、元からこの小説にイラストなんか無いので意味のない葛藤なんですが、どうせなら皆さんで好きな外見の主人公をご想像ください。



「オーバーAランクが3人……うち一人はあのアリスかぁ……。国でも滅ぼすのかな?」


「ちょっと、せんせーい。この監視何の意味があるんですかぁー?」


「うるせぇ、黙って監視しとけ!一応あそこにいるのは全員『厳重監視対象』なんだからよ」


















「…………隠密の基礎から見直すべきかしら?」


「何言ってんのアリスさん」



帰り道、予想外の介入でアリスさんも加わって歩いていたら、いきなりアリスさんが後ろの茂みを見つめてボソリと呟いた。

確かにあそこら辺誰かいるのはわかるけど、アリスさん関係ないよな?………えっ、関係あるの?



「関係ないわ」


「そう……」



紛らわしい言葉に紛らわしい行動重ねてんじゃネーヨ!!………というのは言わないでおくのが吉か。…………アレ?俺、声に出したっけ?アリスさんは関係ないと言ったし、きっと声に出したんだろう。読心術とか、そんな………ナイナイ。


何はともあれ、色々帰り道にある店などを物色しながら歩いているという、かなり広範囲な冷やかしを繰り返していると周りから浮いている店を見つけた。



「あの店は、なんかすんごいキラキラした店だけど…………なに?」


「宝石店よ。アクセサリーも充実してるから私の行きつけでもあるわ」


「いや、めっちゃ周りから浮いてるんですけど……」


「気にしなければ最高よ」


「あっそう」



とりあえず3人で入ってみる。確かに店の内装は目が痛い程にキラキラしているが、商品の内容は悪くない。

特にそこにある六つ目髑髏の形の(たま)とかいいかも。イカしてる。



「あっ、そういえば……」



それで、宝石を見ていると何となーく思いついたことがあって、目当ての物を探してみる。棚の端から端まで見渡して、かくしてそれは、期待通りこの店に売られていたのだった。



「………お姉様?どうしたんですか…?」


「店員さーん!コレ、即金で買っていいですかー?」


「はーい。かしこまりましたー」



遠くにいた店員を呼んで、目当ての物をお金と引き換えに買う。店員さんは、包装に包んで優しく手に持たせてくれた。

そのあと、いきなりの行動に困惑中のヒムちゃんの手を掴んで店を出る。



「あの!お姉様……どうしたのですか?」


「ふっふーん、我ながらいいコト思いついたと思うよ!」



そう言って買った物を包装から取り出し、ヒムちゃんの首に合わせる。



『なるほど、確かに意味がわかれば粋な贈り物ですね』


「でしょー」


「?……??」


「ホラ、ヒムちゃんにあげる!プレゼント!」


「?……はい、ありがとうございます?」



それはネックレスだ。恋人間のプレゼントとしてはメジャーな部類に入るからこれを贈る意味を知ってる人も多いだろう。とはいえ、あくまであっちの世界の贈り物の常識な為、この世界にてそれは意味をなさないが。



「このプレゼントの意味はねー、『永遠に繋がっていたい』っていう意味もあるんだよ。パートナーとしてこれ以上ない贈り物だよね!」


「…………!!」



その言葉を俺から聞いた時、ヒムちゃんは目を見開いた後、静かに顔をうつむかせて泣き始めた。



「ええっ!?泣き……!?俺、なんか悪いことした!?」


「ちがっ……その、嬉しくて……!」



当たり前だが泣き止まないヒムちゃんにオロオロする俺。そこまで感動的な贈り物でも無いのだが。それこそ、日本ではありきたりで芸のない贈り物だと言われる事もありそうな。



『はいはい、こういう嬉しい時はですね、笑顔です!笑顔〜!』


「………はいっ!」



だが、そう言って笑うヒムちゃんはすごく、輝いて見えた。

この笑顔は不思議だ。ありきたりでも、凄く良いものに見えてくるから不思議だ。



「…………なんだ、嬉し泣きかぁ、心配して損した」



そんなことを言いながらも、俺は自分の顔に笑みが浮かぶのを阻止できなかった。


するつもりも無かったとも言う。

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