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魔王になっても  作者: 暴虐の納豆菌
第1部序章 入学まで
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第15話 銀髪ロリっ娘のお姉様呼びは尊い



「お、おぉお、お姉様!……どうですか?」


「どうですか、って……いや、いきなりのお姉様呼びに困惑中感無量ですが何か」



あの面接官が謎の反応を連発し、受付の人の強さ(色んな意味で)を再確認する面接が終わって、廊下に出たらヒムちゃんがいたので、気軽に話しかけたら、コレだよ。


おい、ゲンキちゃん。何仕込んだ。



『ヒムちゃんに何かあったら私のせいなんですか!?………まぁ、確かに今回は私のせいと言えなくもない、かな?』



とっとと言え、このすっとこどっこい。



『言えも何も、「リュミエルさんへの尊敬をどう表現すればいいかわからない」とかいじらしい事言うので、「それならまず呼び方から直してみては?」なんて言ってみただけですよ……?』



そうか。



「あの……お姉様、怒ってます?」



怒ってる?……冗談じゃない。



「感動してる……!」


『ガチ泣きしてるよ、この人…!』



ヒムちゃんに気を使わせたと思ったら胸が痛いが、銀髪ロリっ娘に『お姉様』とか言われたら、目とか鼻から幸せが溢れて………!俺は手で顔を抑えながら静かに涙を流していた。



『あー……はいはい。わかりましたから、とりあえず鼻水拭いて。………というか、銀髪ロリっ娘は貴女も当てはまりますからね?』



私はTSっ娘だからヒムちゃんと比べたら純粋さが足りないんだよ!これだから、違いの分からない奴は。まぁ、TSっ娘好きを否定する気はないが。



『ちょくちょく余計な事言いますよね、コイツ』


「とりあえず、お姉様、ティッシュ」


「あぁ、ありがと。ずびぃー!」



さて、鼻もかんだし、そろそろ自分の教室(Sクラス)に行くか。私のパートナーだからかヒムちゃんも同じ教室だ。一応念のため面接はヒムちゃんもあったらしいが、基本パートナーは同じ教室になる。


本来ならパートナー同士の能力の平均をとってランクを決めるのだが、俺の場合、「即死の魔眼が強すぎた」とかなんとか。



まぁ、そんなのは専門家に任せとこう。今は教室だ。



さて、俺たちの新たな学び舎『Sクラス』はどんなのかなー?



俺はお姉様呼びにまだ慣れないのか、俺と会話するたびにモジモジする可愛いヒムちゃんを伴って廊下を歩き、「Sクラス」と書かれた札を見つけると、その教室の扉を開いた。



「いやー、ご機嫌な僕は〝リュミエル様の前に平伏せー!〟などと傲慢な物言いは一応伏せながら教室のみんなに笑いかけ、自分の机に就くのだった!」


『訳:おはよう。新しく入学してきたリュミエルです。みんな仲良くしてね』


「ああ、その。………ご、御機嫌よう!?」


『ヒムちゃん落ち着いて』



因みに、クラスメイトの最初の印象はお察しである。

≫「即死の魔眼が強すぎた」

見るだけで相手が死ぬ奴に彼我の戦力差とか関係無いのです。

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