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魔王になっても  作者: 暴虐の納豆菌
第1部序章 入学まで
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第13話 英雄学園入学者への洗礼

見たときは目を疑いましたが、もう既に前に書いてた作品の評価超えた……!?


「継続は力なり」と言うけど、毎日投稿しただけで、こんなに評価貰えるもんなんですね。



『フゥーハハハハハハハハ!!!

カモン!ファアイヤーーー!!!』


「「…………」」



ゲンキちゃんのイっちゃってる声と共に私の手に持つ茨の装飾がなされた黒剣から炎が吹き荒れ、周りの黒服の男達を焼き尽くす。


それを、若干遠い目で見ながら黒剣(ヒムちゃん)と一緒に俺はこうなった原因を思い、回想していた。







◇◆◇◆◇◆◇◆







どうやって入学するか、それが問題だった。


戸籍制度は無くとも似たようなものならある。それは、『魔剣登録制度』だ。

簡単に言えば、魔剣と契約した人達が、〝これは俺の魔剣である〟もしくは〝私たちはパートナーである〟と証明するために『魔剣』と『担い手』がペアで登録する全世界に配布される偽装困難な登録証だ。


これはちょっとした身分証明書にもなっており、これを持っているだけでそれなりの仕事が貰える。

戸籍というより学生証や免許とかの方が近いかもだが。


だが、それだけ『魔剣』を連れている人間は希少なのだ。


ついでに言うと、この魔剣登録証はアイリーン英雄学園に通う上で必須のアイテムだったりする。



だが、俺たちはこれを登録する前に指名手配犯となってしまい、これまで登録できなかった。



「というわけで、指名手配犯でも受け入れられる地で登録するのは良いのだけど……」


『想像以上にアイリーン英雄学園が無法地帯でしたねー』



そう。アイリーン英雄学園は勇者も魔王も貴族も平民も貧民も殺人鬼ですら魔剣と知性があれば学ぶことが許される土地。


正直にいうと混沌すぎたのだ。住民が。


学園都市の様相をていしてるのだが、街に入るとまず聞こえるのは罵詈雑言。

少し歩けばスリに会い、路地に潜れば生きた変死体(何言ってるか分からないがそうとしか言えない)が見つかる。

ショッキングな殺人ショーが開催されては解体され、怪しい魔術師が実験と称して幼女達を何処かへ連れ去っていく。


全部街の優秀な警備隊が対処してくれるため、この有様で被害はゼロらしいが、それにしたってカオスすぎる。



そんな感じで、いろんなトラブルに巻き込まれながらやっとの所で魔剣登録できる場所についたのだ。


しかし、そこには先客がいた。



「ヒャッハー、金を寄越せー!」


「それでは銀行強盗に行くことをお勧めします♪」


「」



そこには眼前を埋め尽くすような黒服の強盗達が。


………心折れそう。


正直金が欲しいなら銀行行けという旨を慣れたように話す受付の方が怖いのだが、これには流石のゲンキちゃんもキレた。



『こちとらトラブル続きで疲れてんですよー!あんたらいっぺん地獄の炎に抱かれるがいいですー!!


____悔い改めろ!!!』



一国を落とした『傾国』の力、食らって見やがれ、と息巻くゲンキちゃんに「それ、貴女の力じゃないんですけど……」とが言う力も無く、言われた通りに黒服を殲滅する私たちだった____




____因みに、割と早めに警備隊が駆けつけたのだが、その頃には私たちの虐殺ショーは終わっていた。



「えーっと、なんだこれ?」


『フ、フヒヒ!一方的!ひたすらに一方的!これでこそ、これでこそラスボス……!

アイリーン英雄学園何するものぞ!!皆このリュミエルさんが討ち取ってくれるぞー!!ファーハハハハハハハハ!!!!』


「」



ーーー別にアイリーン英雄学園と敵対する予定は無いんだが……。



なんて、トリップ中のゲンキちゃんに言えるはずもなく、駆けつけたは良いが謎の展開に戸惑う警備隊に冷静に笑顔で報告する受付さんに戦慄しながら俺たちはひたすら押し黙るしかなかった。


ファンタジーの受付嬢は強いなぁ……。

タグに『学園』を追加しました。

(2018/7/6)

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