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魔王になっても  作者: 暴虐の納豆菌
第1部序章 入学まで
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第11話 学校行きたい



さて、切り替えよう。


今まではかなり巫山戯てたけど、これからは真面目モードです。


実は懸念がありまして。


討伐隊が編成された以上、多分、俺の顔はそれなりに広まっているのだろう。つまり、兼ねてから計画していた傭兵稼業計画は始まる前から破綻した、と言う事だ。これは今更かもしれない。


問題は____



「ゴロゴロする、どころか居場所すら無くなったら世話ないなあ」


『これも、何も考えずに訳の分からない行動ばかりしてた貴女の所為ですね』


「言うなよー、どうせ変えるつもりもないんだから」


『そこは変わりましょうよ』


「やだね」



こういう、自分の居場所が無いという問題である。


各地での経験値稼ぎが響いてるのか、締めに国落とししたのがネームバリュー抜群なのか、とりあえず私は有名な犯罪者になってしまった、という事だ。


………つまり、これからどうするか。それを考えてるのである。


正直言って傭兵稼業以外考えてなかったから何か始めるにしてももう遅い。

準備も、指名手配された今からだと色々しがらみもあって難しいだろう。


いっそのこと誰かに方針を聞いてみるのも手か。そもそも俺って考えるの苦手だし。


俺はポティトゥの袋からチップスを取り出し、ヒムちゃんに手渡す。



「という訳でヒムちゃん、何かこれからの方針について何かない?」


「?……わからないです」



突然ポティトゥを渡されて不思議な顔をするも、適当な事は言わずに正直にわからないと答えるヒムちゃん。

正直なのはいい事だ。うん。



『そう言わずに、何か無いですかー?このポンコツは誰かが言ってやらないと動こうとすらしないんですから』


「気にしなくても、ヒムちゃんのしたい事でいいんだよー」



だが、わからないでは困るのだ。俺はヒムちゃんがしたい事をしたい気分なのだから。


そういう考えを察したのか、ゲンキちゃんも含めて二人してヒムちゃんに迫る。なんだかんだでヒムちゃんもまだ13歳。やりたい事もいっぱいあるだろう。自分の目標がない以上、案外それを目標にするのもいいのではないだろうか、という考え。


という訳でヒムちゃんどーぞ。遠慮せずに。



「…………たい、です」



「ん?なんて?」



「学校……行きたいです」



「……………いや、指名手配犯って学校行けないでしょ」



ヒムちゃんの言葉に一瞬フリーズしてしまった。しかし、学校か………難しいな。特にこの世界では学校は貴族の人しか入れない的な話も聞いたし。



「そ、そうですよね。………それじゃこれは忘れて__」


『ふっふーん。それが、あるんですよねー指名手配犯でも行ける学校!』



しかし、そこに救済の言葉が投げかけられる。それに驚き、ポティトゥを落としながらゲンキちゃんに迫る。



「知ってるのか、ゲンキちゃん!?」



ゲンキちゃんの言葉に少なくない驚きの入り混じった声を出す。ちょっとネタに走ったけど良いよね。大丈夫だよね。



『それは勿論、これでも情報思念体ですしね!』


「それで、その学校は?」


『その学校は、勇者などのしがらみの多い存在に安全な学業と強くなるための危険で大きな壁を用意する学校!荒くれ者はいないが暴力沙汰は当たり前!指名手配犯だろうが、故国の英雄だろうが、知性ある限り学ぶ事を許される!

その寛容かつ過酷な特性から卒業者は英雄になることを約束されるというーーーー正に英雄育成学校!』



「「………英雄、育成学校?」」



『そうです!!その名もーーーアイリーン英雄学園!!』



アイリーン英雄学園!!おお!いいね!青春の匂いがする!美味しいヤツがいっぱい居そうだ!!


…………何だろ、さっき思考にノイズが走った。俺なにか口走らなかった?





まぁ、今はゲンキちゃんもヒムちゃんも目標が見つかって嬉しそうだし、まぁいいか。


では、アイリーン英雄学園目指して、がんばろー!

元から学園ものにするつもりだったのに前振りが長くなった気がする。そのくせ学校に行く理由は無理矢理感の拭えない雑さ。

何も考えずに書くからこうなる。

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