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君を守るために、この世界を愛する。  作者: のざき
王国魔法大会編
7/10

眷属の少女

翔太の鬼人化が始まった。

「もう、手遅れだ。」和泉が眼鏡を押し上げて嘆く。

「夜神の意識がないぞ!」手塚の仲間が叫んだ。

「た、助けてくれぇぇぇ!」

その瞬間、一人の人間が一瞬で現れた。

「『眷属の呪縛、解放。』」

それは一人の茶髪の眉毛のところで揃った前髪に、肩甲骨ほどまでの長さの後ろ髪の少女だった。翔太は意識を失って倒れた。そして、その少女は言い放つ。

「おぉ、和泉、久しぶり。ところで翔太を怒らせたのは、誰っすか?」

「よお、川島。なんでもないよ。」

「あの、川島さん?すまない。俺だ。」

「あなた、誰だか知らないけどまぁ、殺めておきます。」

「同じクラスなんだけど。」

沈黙した。

「ただ、私を殺すとは、いい度胸だな。この私に勝てるとでも?」

その瞬間、手塚は川島という少女の魔法で顔以外を氷で包まれた。

「いい度胸はどっちなんでしょう?あなた、弱すぎます。もっと楽しませてくだせー。」

「分かった、降参だ!」

「カスがちょっかい出すなよ。萎えるから。」

口調はいたって冷静で力の抜けたような喋り方だ。

「んで、そこに倒れてる少女はどうしたんですかい?」


和泉がことの経緯を説明する。


「そか、じゃあ、殺すね?」川島友紀かわしまゆうきは躊躇いなく言い放つ。

「何言ってんだ!川島!」和泉が止める。

「だって、私の邪魔じゃん。彼が意識不明中だから話せますが、あのツンデレ以外にも、翔太に好意を寄せる奴が現れたらどうでしょう。しかも、超絶美人さんですよ?」

「「「「お前が言うな!」」」」

その場にいる全員が口にした。

「引きますねー。私、翔太以外の男に興味ないんで。しかも、彼の眷属なんで。」

すっかり、平和な空気になった。



そのすぐ近くでは

「見つけた。大物賞金首。」

呟く少女。

「というよりも、なぜ科学者たちは彼とその取り巻きが欲しいんだろうか。」

少女の謎の独り言。ではなく

「アンタ、なぜかなんて私も分からないわ。私達の目的は大金よ?た・い・き・ん。とにかく捕まえればいいのよ。」


また、その時、天界で新たな動きがあったことなど誰も知る由も無い。







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