リア充? の仲間入り?
またしても室内に置くには少し大きい装置が出来てしまった。
円柱のようなカプセルである。
人間がカプセルの中に入ったりするあの近未来的な“何か”に似ており、その半透明のカプセルの周りにはいくつものチューブが絡み合っている。
もっともサヨの能力で生み出されたあれも似たような形をしており、この世界にはあまりなさそうなのを考えると、この能力自体が俺達の認識に影響を与えているのかもしれない。
この特殊能力は俺達自身に影響を受ける、という物がここに現れているのかもしれない。
そう俺が思っているとそこで、ユキナがイクスに、
「どんな体がいい? お願いがあるならそういった体が作れるよ」
「……やはり胸が大きい方がいいでしょうか」
ユキナやシャロを見ながら言ってくるイクスに、シャロが、
「重いわよ、大きすぎると」
「なるほど」
「何を基準にするかにもよるわね。世の中には“貧乳”好きもいるらしいし」
「……ご主人様」
そこで俺はイクスに問いかけられた。
何だろうと俺が思っていると、
「ご主人様はどれくらいの胸の大きさがいいですか?」
「ごふっ」
突然俺に聞いてきたイクス。
何故俺に聞いた、そもそも男なら、
「男に聞きたいなら、ミチルでもいいじゃないか。なんで俺に聞いた!」
「いえ、あっちには“彼女”がいるので、フリーな方に。そこは空気を読まないといけない所なんです」
あっさりと“彼女”とサヨを言われてしまったミチルは、焦っていたが……肝心のサヨは、先ほどミナを部屋に連れて行ったので偶然ここにはいなかった。
サヨは運がいいなと思いながら、
「でもどうして俺に聞くんだ?」
「ご主人様ですし? 私、ご主人様の“所有物”ですし」
「……“勇者”として“勇者の剣”を持たされてしまっただけなのにそういうと俺が、悪徳な人間のように聞こえるんだが」
「……しかもご主人様、この前は武器屋で……」
「そのネタはもういいから。……面倒だからDカップで」
とりあえず俺は大きめにお願いをしてみた。
いや、好きな大きさというのならこう、折角なので……俺も男だし……。
というわけでリクエストをしてみたのだがそこでユキナが、
「男の思うDカップって、Eカップ位らしいけれどどうする?」
「……Eカップでお願いします」
手を挙げてそう言われてしまったので俺は、小さな声でEカップをお願いしたのだった。
こうして、イクスの肉体を作ることになったが、女の子の体なので隠しましょうという事で布で隠された。
できるのは一時間後であるらしい。
とりあえずは、ユキナの服で着れそうなものや好みそうなものをイクスと一緒に選びに行ってしまった。
「可愛い服が着れる!」
イクスが嬉しそうにそこら中の空間を飛び回っている。
そしてシャロとユキナも、
「あとで皆で新しい服を見に行こう! 私も服が欲しいし」
「……私も服が欲しいな。ここのところドレスもどきしか着ていない。他は……武者修行と道場破りの時に全部ボロボロにしてしまったから」
「そ、そうなんだ。うん……ま、負けないから」
「私も負けない」
そう言って、シャロとユキナが何かの勝負をしようとしているのを見る。
それを見ながら女の子同士で買い物か、そういえば女の買い物は長いと言っているリア充がいたなと思っているとそこでシャロが、
「というわけで、一時間ちょっとしたら、シンイチローも一緒に服を買いに行くわよ」
「……え?」
そこで俺は、リア充? の仲間入り? を果たしたのだった。




