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目印にはなりそうだ

 目的の場所。

 大きな地図では範囲が広くなってしまい、場所の特定が難しい。

 なので大きく拡大をして、その目的の場所の森の周辺に一度移動してみることにした。


 見た範囲ではここが一番安全相で一目がつかな相だったから。

 そして宿の入り口の四角い枠にまずは、光を生じさせる。

 縦長の枠を光で満たすように四角くして、とりあえずは水色の光で満たす。


 それから俺の特殊能力“合わせ鏡(チェンジ)”で空間をつなぐ。

 この前と同じ、森が姿を現した。

 ユキナがそれを見て、


「わぁ、本当に空間が繋がってる。確かここって建物の好きなは人が入れなかったよね?」

「たしかそうだ。少なくとも森はないし、こんなに風が吹かないな」


 俺がそう答えると興味津々というようにユキナがが俺をのぞき込んでから、


「ここもう通って大丈夫?」

「大丈夫だぞ」


 そう告げると嬉しそうにそこを通って行くユキナ。

 俺としては、初めは俺は結構怖かったのだけれどと思いながら俺もその場所を通る。

 最後にシャロもこちら側に来てから特に出入りする人もいないのを確認して、空間接続を解除する。


 予想通り森のすぐそばだった。

 広場に用に草原が広がっている平地。

 人の気配もないので戦うには良さそうな場所だ。


 そう主ながらそこで俺は、


「あの“魔族”の%はどうなっていたんだ? 今朝見たら96%だったが」

「そうだね……そのままみたいだね」


 ユキナがあのタブレット端末のような“魔族探知レーダー”を見て言う。

 そんなユキナに俺は、


「場所はここで間違っていないよな?」

「多分間違っていないと思う。この拡大した図形だとここにほら、あそこにあるのと同じ大きな木があるし」


 ユキナが指さす先には大木がある。

 針葉樹であるらしいその木は他と違うようだ。

 周りを見回し手も同じものはないので目印にはなりそうだ。


 となると、今が96%であるから、


「あと三日くらいはかかるのか?」

「突然%が増えない限りね」

「そういった事もあったわね。魔物の方では」


 となると今突然現れる可能性もあるのかと思っているとそこで、横に兎のような魔物が走っていくのが見える。と、


「あれ、良く私も捕縛したわ」

「……捕縛?」

「うん、あれも魔物の一種なんだけれど、魔物肉の一部には食べられるものあるの。しかも高く売れるし」

「そうなの」

「だから害獣を捕らえるように魔獣を捕らえる道具も存在するの。私の“魔道具作成(テクノ・アイ)”で作って、捕まえたりしたよ」


 なかなか生きる力が強いなと俺はユキナを見て思った。

 そこで幾度となく魔物を捕らえる魔道具というのを聞いて、


「作ってみてもらっていいか? それがあればギルドの依頼にも役に立ちそうだし、使い方も教えてもらえると嬉しい」

「いいよ。……それに何もせずに帰るのもアレだし、食べられそうな魔物もいるかもしれないから作って罠でも張ってみる?」

「いえ、そこまではしなくていいです」

「そう? じゃあ魔道具を少し作るね」


 気軽にユキナがそう告げる。

 俺はどうなんだろうなと思いつつ三本ほど鉄の棒のようなものを作って、点を結ぶように頂点が三角形になり、こうすると棒と棒の間にも結界が張られてハコの形になるのだとユキナが説明してくれる。

 

 ちなみシャロは暇なのか木の棒で絵を地面に書いていた。

 そこで……何かがはじける小さな音がしたのだった。

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