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何もなかったぞ

 こうして次の日は、ユキナも連れて俺達はその地図に表示されている場所に向かうことになった。

 かなり高い%ではあったが、明日くらいまで様子を見てどれくらい変化するのかを見ても遅くないのではという話に。

 そもそも出現確率なのか、この%だといつ生じてもおかしくないのかという意味すらも分からないのだ。


 ただ、突如、この%が高くなることもあるかもしれないので、それは今後の課題だ。

 といった話をしていたのはいいのだが、


「部屋が狭いからベッドを三つ入れるのは大変だな」


 ミチルが俺達の部屋に来てそういう。

 ソファー等をどければベッドが入るが狭い。

 二段ベッド案も出るがそこで何を狂ったのかミチルが、


「それとも三人くらい眠れるダブルベッドにするか?」

「ではそれでお願い」

「……」


 即答したシャロに、俺は慌てて止めようとしたがそこで何故かユキナが、


「分かりました、私もがんばります! ダブルベッドでお願いします!」

「お、おう。……シンイチロー、いいのか?」


 そこで俺に聞いてきたミチルだが、俺は、


「出来れば二段ベッドの方向……もがっ」

「「ダブルベッドでお願いします」」


 そこで俺は二人の女子に手で口をふさがれてダブルベッドを所望されてしまった。

 女の子同士で仲良く二人で寝るのか、じゃあ俺はソファーで寝るかと俺が思っていると、ダブルベッドが召喚されたと同時に、右腕をシャロに、左腕をユキナに抱きつくようにされて、そのままベッドに。


「あ、あの……放していただけないでしょうか」

「「……」」


 二人は沈黙したまま答えない。

 目線でミチルに俺は訴えかけるが、


「では、ごゆっくり」

「裏切者ぉおおおお」

 

 そう言って部屋の扉を閉められてしまう。

 あいつは友達なんかじゃない、そう思っているとシャロとユキナに、


「私達と一緒に寝るのは嫌なの?」

「嫌いなの?」


 と聞いてきたので俺は、


「気にしすぎて眠れなくなるので許してください。というか二人して俺を寝不足にする気か!?」

「なんで気にするの?」

 

 そこでシャロが真顔で俺に聞いてきた。

 聞く所はそこかと俺は思ったが、


「お、俺だって男なんだ。可愛い女の子二人が横に寝ていたら間違いを犯すかもしれないし。どうして俺をそうからかうんだ」


 それを聞いた二人はそっとベッドから抜け出して、シャロとユキナは何か小さな声で話してから、


「「分かったわ。私たちあっちで寝るわね」」


 そう言って小さなベッドに向かってしまう。

 だったら俺がそっちのベッドで眠るといったが、二人は聞く耳を持たなかった。

 次の日、朝目を覚ますと何故か俺の左右にシャロとユキナがいた。


 なんでも寝ている間なら、間違いがおかせないよねという事らしい。

 こんな不意打ちだが、それだけだったようだ。

 徐々に耐性をつけさせようとシャロとユキナが怖い事を言っていた気がしたが、多分気のせいだろう。


 しかも下の階に降りてくるとミチルがいて、


「キノウハオタノシミノヨウデシタネ」

「何もなかったぞ」

「あ、やっぱりか。まあ……頑張れよ」


 他人事のようにミチルは俺に言う。

 そして、俺は朝食後、昨日検討を付けた目的の場所に向かうことにした。


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