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明日その場所に行ってみて

 この町が地図ではどのあたりになるのか。

 海の匂いが風に乗ってやってこないので内陸部ではあるような気もするのだが。

 そう俺が思っているとそこで、シャロが地図のある場所を示す。


「ここが現在の私の町だ」

「内陸部のここか。よし、拡大」


 俺はそのタブレットに映し出された場所でひとさし指と親指で触れてから指を横に開くように滑らす。

 すると地図の映像が俺達の世界のタブレット端末のように拡大される。

 それを見たシャロが驚いたように、それを見ている。


「! 一枚の板に映し出された地図が拡大されている。こんなものが……シンイチローに世界では、こういったものは当たり前のように存在するの?」

「存在はするな。確かにこれはこの世界で見ると珍しいもののように見えるかもしれない」

「……異世界の“魔法”は凄いな。あれ? シンイチローの世界には魔法がないんだっけ?」

「そうだな」

「……こういうのが魔法で作れると便利かも。後で城の人達に聞いてみよう」


 どうやらシャロは新たな“アイデア”を手に入れたようだ。

 これでこの世界の地図がタブレット端末のようになってしまう~、と考えて、本当になったらどうなんだと俺は思ったのはいいとして。

 拡大された地図は、うっすらと建物のようなものが見える。


 さらに拡大を施すと、屋根の色なども含めて、まるで航空写真とでも思えるような様相が見て取れる。

 この辺りは特殊能力チートといっても構わなそうではあるのだが。


「この町の上空に、%が低いけれど出ているな。しかも波紋が他よりも大きい。数十倍はあるんじゃないのか?」


 軽くその場所に触れてみるが、その黒い波紋に変化はない。

 どうやら表示がたまたま拡大されているわけではなさそうだ。

 そしてそれを見たユキナが、


「これ、表示がおかしくなっているのかな? まだまだ改良が必要かも。確か前に魔物が表示された時すごく大きいのがいて、ドラゴン!? とかそういったものが出て来るのかと思ったけれど、しばらく待って出てきたのは小さなネズミの魔物一匹だったこともあったし」

「そうか……じゃあこれは表示がおかしいだけなのか?」

「多分。……そうだと思いたいけれど、こんな“魔族”よりも強い存在だとしたら、“魔王”になるのかな? ほら、部下ひきつれるみたいに周囲にも同じくらい%が低いけれど周囲にも小さい表示があるし」


 この大きな表示が“魔王”だとすると周囲に“魔族”がいる状態になるそうだ。しかもここは人の多い町である。

 被害は甚大だ。


「とりあえずこのレーダーの表示が正しいのか確認してみないといけないかもしれない。丁度ここに95%の表示があるからここに行ってみないか? というかどれくらいでこの“魔族”が出てくることになるんだろうな?」

「うーん、それは私も分からない。でも今日は遅いし明日にでも様子見してみた方がいいんじゃないかな? その時、%がどの程度かも確認して」


 とのユキナの提案から、確かに夜は遅いのもあって俺達は、明日その場所に行ってみて確認することにしたのだった。


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