表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/54

宿に帰還しました

 こうして魔族を倒した俺達はもとの宿に戻る……前に、シャロが倒した依頼の魔物が落とした魔石を集めた。


「これを持っていかないと依頼が完遂したとみなされないのよね」


 との事で50個以上小さなそれを集める。

 結構小さくていくつか見落としはあるかもしれないが目的の個数を集める。

 そして、気になったのは、


「この魔族の結晶のようなものはどうするんだ?」

「これは魔道具、それも強力なものに使えるわね。その勇者の剣も、沢山、これが使われているのよね」

「そうだったのか、イクス」


 試しに聞くとそうですよと答えた。

 そこで俺の剣が淡く水色に輝き変形し、普通バージョンに戻る。

 属性により幾つかの変身を残しているのかと思った俺はイクスに、


「これ、幾つくらいに変身するんだ?」

「そうですね、通常では8つですが、さらに魔族の結晶を追加すると変形できるかも?」

「じゃあ今回手に入れたこれも使えるのか?」

「使えますよ~、でも剣意外にも色々な使い道がありますからね。今の所、私のバージョンアップは必要はなさそうなのでとっておいたほうが、ご主人様のためにもよろしいかと思いますよ」


 との事で俺はシャロと相談し、


「シャロの魔道具に使って欲しい」

「な、何で私に」

「だって俺、魔道具なんかは全然わからないから、周りでこの世界について一番良く知っていて信頼できるのがシャロだから預けておこうかと」

「し、信頼できる……」

「ああ、きっとこれをシャロは一番いい方法で使ってもらえると思うからよろしく」

「う、うん……」


 緊張したように魔族の石を受け取るシャロ。

 頬が少し赤い気がするが気のせい……か?

 そこでイクスが嘆息したように、


「ご主人様はきっと鈍感ハーレム主人公になれる気がするんです」

「本当か! 女の子達にモテモテになれると!」

「その肯定的な思考は素晴らしいですご主人様。というわけで早速私もご主人様のハーレム要因にしていただきましょうか~」

「ま、待て、何をする気だ。ちょ、胸、胸が目の前に……」

「ふふふ、触れるか触れないかの絶妙な一で今私は止まっています。さあ、ご主人様、どうなさいますか?」

「ど、どうって」

「ご主人様は今、何を想像しましたか? 当たるまで全部言っていきましょうか?」

「ま、待て、俺はそんな……ごふっい」 


 そこで俺は何者かに軽く頭を叩かれた。

 するとイクスも俺から離れて剣の中に戻る。

 気づけば不機嫌そうなシャロが立っていて、


「シンイチロー、帰るぞ」


 そう俺に告げたのだった。









 宿に戻った俺達だが、ミチル達の姿が見えない。

 仕方がないので食堂に隠れている料理人に、


「ミチルとサヨはどこに行ったんだ?」

「ひぃい! あ、明日の市のための許可を取りに行ったんですよ」

「市?」

「人の集まるイベントのようなものです。外からも人がたくさん来ますしね」

「となると、その市が開かれると、行商人とかも来るからクラスメイトと会えるかもしれないのか?」

「それも考えて店を出そうということになったのですよ。一箇所に陣取れますからね」


 そう、料理人が教えてくれた所で、ミチル達が帰ってきたのだった。


評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ