「プロローグ」
初投稿です。文面の未熟さ、誤字脱字はご容赦ください。
見切り発車の思い付きで書きました。
気分がのったらさくさく書きますが基本亀更新になると思います。
みんなは英雄と言う者の存在を知っているだろうか?
人によっては勇者とか呼ばれたり、後に子供の読む絵本とかになって後々まで語られちゃうアレである。
英雄と呼ばれる人々はもちろん、その名に恥ずかしくない素晴らしき偉業をなしているものだ。例えばそれはやれどこぞのお姫様を助けただとか、1日で敵国の兵数千人を一人で倒しただとか、国に充満した致死率100%の未知の病気対するに薬を開発しただとか、他にも数え上げればきりがないが、まぁ、総じてそんなことをしている。
中には想いを寄せている女の子に、その子の母親の病気に効く花を摘んできたとか言うかわいらしい規模の英雄もいるだろう。
つまり何が言いたいのかと言うと、人が一人以上暮らしている限りは大なり小なり何らかのいさかいがあり、それを解決するのが英雄と言うわけだ。
もちろん、ことが大きくなればなるほど、その英雄に求められるモノも相似して大きくなり、本物の英雄はそれも軽く解決してしまう。そんな英雄は、大概がチートである。
さて、ここで、とある世界の一人の英雄の話をしよう。
かの英雄がいた世界は、剣と魔法の世界、『グラウディア』。剣と魔法の世界とはかなりのテンプレだが、事実なのだから仕方がない。
その英雄がなした偉業とは、またまたテンプレ『魔王討伐』。
そして、この英雄もご多分に洩れず、チートである。
……もう二度と世界に現れないだろうレベルで。
しかし、この英雄について語るべきことは、誰にもなせないことをなした偉大さを伝える英雄譚どでは決してない。むしろ『英雄』としてははっちゃけすぎた、英雄に憧れて澄んだ目で見上げてくる無垢な子供を見たら迷わずスライング土下座しろとドツキたくなるくらいやっかいなこの性格であると、私はここに断言する。
――純粋な尊敬の眼差しを向けてくる相手に『騙されちゃダメですよ!!』と思わず忠告したくなる位やっかいなかの英雄だが、名誉のために言っておこう。
この人は決して悪い人間ではない。もしそうだとしたら、自分の命を懸けてまで魔王討伐などしないだろう。
優しく穏やかで、無益な殺生を嫌う。人の幸せを共に喜び、不幸に涙することのできる人間だ。
責任感もあり、臆病でもない。
ではどこがいけないのか?
それは百の長所も一瞬で無にしてしまう2つの短所。
この英雄は、ひたすら『めんどくさがり』で『ウソツキ』だった。
読んでくださりありがとうございます。
ご不快になった点や矛盾がある点などもあったと思いますが、どうかご容赦ください。
読了ありがとうございます。