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王弟が愛した娘 —音に響く運命—  作者:


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ある日の川縁ー休憩小話ー


川の向かいの子供達が駆けている。何の遊びをしているのかなんてどうでもいいことを話しながら、レオが隣に座って菓子を食べている5日おきの、平和な時間。

「なあ、もし魔術が使えたらどうする?」

レオはたまに突拍子もないことを言う。それにしてもこれは本当にもしもの話だ。

「ううん……薬草を生やしたり花を咲かせたり……出来るんですかね?」

「出来るんじゃないか?花を咲かせたいなんて言うと可愛く聞こえるがどうせ医療に使いたいんだろう?」

「花は綺麗だとは思いますよ。ただまあ目的はそうですが。レオ様は?魔術が使えたらどうしますか?」

「そうだな……周辺国まとめて征服するか。」

「……ご冗談を。」

「その間はなんだ。」

「少しだけ冗談に聞こえませんでした。」

「当たりだ。僅かに本気だった。でも確かに魔術があれば戦は変わるだろうがな。」

「良くも、悪くも変わるでしょうね。使う者によるかもしれませんが。」

「使えたらいいとも思うがなくてよかったとも思う。複雑だな。」

「権力と似たようなものかもしれませんね。」

「確かにな。お前が魔術で花を咲かせていたら似合いそうだけどな。」

「レオ様は氷が炎……どっちか迷いますね。」

「どっちも使うか。」

「そうしてください。」

少しだけ、こんな話をしながら互いを探っているのが分かる。それでも、平和な時間であることに変わりはない。

「こんな話は好きか?」

「というと?」

「ありえない話。もしもの話だ。」

「あまり考えたことはありませんでしたが案外楽しいものですね。現実から一瞬離れられる気がします。」

「ならまたするか。考えておこう。」

「楽しみにしています。」

「ああ。」

2人の間には、拳が置けそうな距離があった。

2人は、その距離がいつしかなくなることをまだ知らない。


なんとなく書きたくなって書いたので。

クリスマスの記念に上げておきます。

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