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王弟が愛した娘 —音に響く運命—  作者:


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愛だと気づいた、その痛み。

愛だと気づいた、その痛み。

「セラ様!賊に襲われたと....血が....!」

「大丈夫よ。着替えだけしてもいい?」

卒倒こそしなかったものの期待通りの反応をするエティ。

かつての西部帰りのエレンとルディを思い出す。

「すぐご用意します.....セラ様、顔に傷が!」

「かすり傷よ。すぐ治るわ。」

「お後が残ってしまいます....なんと勿体無い...」

「心配してくれてありがとう、エティ。でも今更傷の一つ増えたところでなんともないわ。化粧も落としたいのだけど、手伝ってくれる?」

「セラ様がそう仰られるのであれば.....。お手伝いします。」

セラ本人は何とも思わない傷一つに周りの者は皆心配する。セラの傷を嫌うのはライぐらいのものだったのに。

父はセラを傷つけ、母は自分が傷つくことを恐れた。

『セラ姉様、大丈夫ですか....?』

小声で聞いてきた妹は、ただ戸惑うばかりだった。

『セラ姉様ばかり傷ついて、俺は納得がいきません....!』

守られてばかりだったライが、いつしか目に悲しみと怒りを滲ませるようになった。

それを見て、怪我を隠すようになった。

跡が残ったから、何だというのだろう。

セラが死んだから、何だというのだろう。

セラにはよく分からなかった。

(もし私が死んだら――――)

レオは怒るだろうか。勝手に死んだセラを。

もしセラが腕を失い、ハープが弾けなくなれば、レオはセラを愛することを止めるだろうか。

愛も、死も。人は大袈裟に言うけれど誰が愛し、死のうが世界は進み続ける。

だが確かに自分の中に芽生えるレオに対する愛は、無視して進み続けられるような小さなものではなかった。


 

次話、セラとレオが対面します。

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