表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/19

白い湯で馳せる想い

風呂に身体を浸す。女らしいと思われるかもしれないがレオが好むのは専らミルクバスだった。暗い照明に浮かぶ、白くて柔らかい湯。僅かに甘さの残る静かな香りは心を鎮めてくれた。

まるでセラのようだ。

凛としているようで柔らかい雰囲気を纏う彼女の綻んだ笑顔は甘く、知的な話ぶりは彼女の静けさを表していた。

そして、その存在はレオを鎮めてしまう。 

彼女は旅人だと言った。あの美貌とハープの腕を持ちながら何故そんなことをしているのかは分からない。だが今日幸せだと口にした時は未知の話でもするような口ぶりだった。

何を抱えているのだろう。解放してやれるものなら、してやりたい。

庇護欲など湧くことのないレオにそんな欲が産まれた。

(いっそ具現化でもしてセラの様子を見に行ってきてくれれば助かるんだがな。)

まあいい。ゆっくり聞いていこう。いくら彼女でも今すぐ旅に出てしまうこともあるまい。


だが、その考えは甘かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ