21/160
水面下の密会
「して、賊の方は失敗に終わったと?」
「どやつかが書状を出したとかでな。まあ構わん。どうせただの余興だ。」
仮面の男が事もな気に言う。
「正直あんな余興は必要なかったように思われるが.....姿を晒し、危険の縄を渡るようなものだ。」
「いや、あれは必要だった。貴殿は分からなくて良い。」
「ふむ.....貴方の目的が分かりませんな。私のように戦争....というわけでもないようだ。」
「知って何が出来る?私は戦争を起こすように尽力しよう。そしてそのコアルシオンの宝石とやらを渡してくれればいい。」
恐らく、興味がない。この男には戦争にも、自分にも興味はないのだ。
「そんなものでいいなら構わんがね。焦って功を急がんことだ。」
「急いでなどいない。もう.....10年だ。」
その意味を知ろうとは思わなかった。




