耐える男に、眠りは来ない
耐える男に、眠りは来ない
いつだ。いつからあんなことになった。
セラが崖から落ちてからだ。あの時から確かにセラが変わった。素直な愛情表現が増えたことは喜ばしい。だが。 『今は違うでしょう?』
そう言って何の躊躇いもなくキスをされ理性を飛ばす寸前だったのだ。だからさっさと寝ようとしたのに……。
おやすみのキスを、額に落とせば頬に返ってきた。それが意味することを絶対にこの女は知らずにやっている。
見事にしてやられ一緒に寝ようと言ったことを後悔するぐらいにはベッドで1人苦しんでいた。
隣の女といえば人の気も知らずすやすやと眠っている。
「俺以外には見せられないな、これは。」
どうせ起きたらレオ様の腕の中は安心するなどとあの笑顔で言うのだ。
この身体を壊してしまうほど抱いて、乱せばあの笑顔は泣き顔と色を纏った女の顔に変わるのだろうか。
(俺は、結婚まで持つのか……?)
出かけていきそうな理性を慌てて引き留めると頭の中で数字を数える。意識を逸らす昔からの習慣だ。1000まで数えてようやくレオは眠りに落ちた。
やらかしてしまいまして、投稿が遅くなりました。
レオさんも苦労が絶えません。




