華の裏で軋む骨
華の裏で軋む骨
「はぁっ.....はぁっ.....」
軋む肋骨に痛む背中。嫌な汗が流れ退場を許された廊下で、歩くことすらままならなくなっていた。
「セラ様....よく、耐えられました。」
「ありがとう、アシュレイ.....」
「支えを....」
アシュレイとサリアに支えられて控室に向かう。
「お部屋に戻りましょう。そしたらベッドで横になれます。」
「そうするわ.....」
これはまずい。下手をすればまた熱がぶり返しかねない。
息を吐いたその時、ノックと共に聞こえて来たのはエルシウスの声。
「私だ。入るぞ。」
「エルシウス様、セラ様は大変お疲れでいらっしゃいます。起き上がるのは困難かと.....」
「構わん。今日の役目は無事終えた。だが明日、王がセラとの謁見を望んでいる。」
「お、王がですか?」
「ああ。それもセラ1人でとのことだ。断ることもできん。それまでによく休んでおけ。」
それだけ言うとエルシウスはさっさと出ていってしまった。
「謁見って....王はセラ様の状態をご存知なのかしら?」
レオの口からセラのことは言い及んでいることだろう。それならば会ってみたいと望んでも不思議ではない。
「とにかく休むわ。その前に髪と化粧を落とすのだけ手伝ってもらえるかしら。」
「もちろんです。」
髪と化粧を落とすとどろどろに溶けてしまいそうな気になった。
(疲れた....)
何かを考える暇もなく、セラは眠りに落ちた。




