第24話「自由ッス!!」
──日も高く昇り、昼の陽射しが縁側を照らす頃。
風鈴が涼やかに揺れ、軒下には風の影が踊っていた。
──バンッ!!
勢いよく障子が開け放たれる。
「ただいまっスー!!」
「ひゃんっ!?!?」
突然の音に、リリスが肩を跳ねさせて振り返る。
思わず口元を押さえてバツの悪そうな顔をするが、すぐに眉をつり上げた。
「な、なんじゃいきなり! 驚くではないかっ!!」
額に汗をにじませながら、バルは満面の笑みで胸を張った。
「任務、完了ッス! 報告も済ませたので、あとは──自由ッス!」
リリスが目を細める。
「自由といっても、どうするつもりじゃ?」
「もちろん──ここに住むッス!」
「なっ……なっ……!? なにを言っておるのじゃっ!!」
狼狽えるリリスの横で、蓮が盆を手に戻ってくる。
「おかえりなさい、バルさん。冷たい麦茶ですが──どうぞ」
「うぉぉ……しみるッス~~!!」
バルが嬉しそうに受け取り、一気に飲み干す。
「部屋はまだ余っています。ただし……“働かざる者、食うべからず”ですよ?」
「もちろんっス!」
背筋をピンと伸ばして、バルは元気よく答えた。
「全身全力で! このお寺、いや蓮兄ぃのお手伝いさせていただきやすっ!!」
リリスは頭を抱え、ため息をつく。
「……まったく、どうしてこうなるのじゃ」
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バルが頭の中で勝手に動いていく…(´・ω・`)




