表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

もしも異世界に行く時にパラメータを振れるなら

作者: ゆっきー

久々に書きたいものを書いてみました。

ただこのお話の結末をどうするか悩んだので、

あえて俺たちの戦いはこれからだ!方式にしました。


何も無い真っ白な空間にいた。


直前の記憶はいつもの帰宅途中だった。


気づけば目の前に半透明な板が浮かんでいる。

これが噂のステータスボードか。

いやそんなものが現実にあるなら日本で日々将来に不安を抱えながら社畜なんてしてない。


でも真っ白な何も無い空間で他に何もないから仮称ステータスボードを触ってみた。



『おはようございます。あなたはこれから異世界に行きます。つきましては、あなた自身の理想の自分になれるように設定をしてください。

なお、このメッセージは最後まで読まれると自動的に消滅しパラメータ設定画面に遷移します。』



どこかのスパイ映画みたいな文言を含みつつ、どうやら異世界チートを授けてくれるらしい。



〈基礎ポイント算定タイム〉

「あなたの今世での生き様によってポイントが付与されます。」


加点要素①社畜を耐えたで賞+200PT

②童帝を守ったで賞+500PT

③動物に優しかったで賞+20PT

④感謝を忘れなかったで賞+100PT

⑤自己犠牲を厭わなかったで賞+500PT


減点要素①夢を諦めたで賞-50PT

②努力をやめたで賞-30PT

③社会の小さな歯車だったで賞-10PT


合計基礎ポイント1230PT


「これより各パラメータにポイントを割り振り理想の自分になれるように設定してください。」


『パラメータ1 -渡界方法』(残り1230PT)

選択肢①異世界転移・・・-10PT

②異世界転生・・・-50PT

③異世界憑依・・・-25PT

④あえて現実世界へ帰還・・・+3000PT



私の基礎点はどうやら1230PTらしい。

算出基準に文句を言いたいがステータスボードはもう選択肢の画面に移り代わってしまった。


ならばここは切り替えるしかない。


どうやら選択肢を選ぶ形式のようだ。

しかもポイント制らしい。

これは保有ポイントが決まっていて各パラメータで選択した選択肢に応じてポイントを消費、もしくは貯蓄できるとみた。

なんか異世界ものの小説でこんな感じのやつがあった気がする!


問題は基礎ポイントを使い切ったらどうなるか分からないところだ。

あとは後半に行くに連れてポイントを消費していくと思うが、もし最後の方にチートな選択肢が出てもポイントが足らないとかだったら悔しすぎる。


まあ仕様が分からないからとりあえずこの『パラメータ1』に関しては出たとこ勝負で行くしかない。

とりあえず④はなしだな。せっかくポイントが増えても現実世界に戻ったら意味が無い気がする。


①は恐らく何も無いところからスタートだから転移後の難易度なんかが高いんだろう。常識とかも分からないし最悪なのは言葉が分からなかったらかなりきつい。

無しだな。


②か③のどっちかだけど憑依の場合は死んだ直後の体に魂が入れ替わったりするのかな?

でもそうすると肉体は死んでるわけで結局死んでしまうのか?どうなんだろう?

もし生きてる人に憑依するのであればその人の人生を勝手に奪ってしまうことになるのか?

うーん、わからんがそれはちょっと人としてどうかと思う。

ならばポイント消費はデカいがここは②の転生だな!

赤ちゃんのうちから鍛えて最強の魔力を持つなんてパターンも期待できるし!

②の転生を選択!!



『パラメータ2 -身分』(残り1180PT)

選択肢①王族・・・-100PT

②高位貴族・・・-50PT

③低位貴族・・・-10PT

④平民・・・+0PT

⑤奴隷・・・+90PT

»戻る・・・-100PT



来た!今度は身分だ。


しかも戻るって選択肢もある。ポイントはめっちゃ使うけど。でも戻るって選択肢があるなら後半のポイント枯渇に怯えなくて済むぞ。


2回目の選択肢がこれか。悩みどころだな。

どんな世界に転生するかによって奴隷スタートで行くべきか貴族スタートで行くべきかかなり変わってくるぞ。


とりあえずここで戻るは無しだな。

転生で行くのは確定だ。


①の王族はもしかすると王位争いとかで暗殺されるかもしれないからポイント消費に見合った恩恵があるとは限らない。

その点は高位貴族なんかも一緒か。


そうなると選択肢は③④⑤のどれかだ。

消費ポイントが生き抜くための難易度に直結してるのであれば奴隷はかなりハードモードってことになるだろう。


いかにチートスキルを手に入れることができたとしても社会構造が下克上不可能な社会なら奴隷を選んでしまったら詰みになっちまう。


しかしここはあえて奴隷を選んでポイントを稼ぎつつ次の選択肢を見てみるか?

戻るの選択肢のポイント消費が100PTならあえて奴隷を選択して、実質10PT消費することで次の選択肢を見るっていう作戦もありかもしれない。


賭けてみるか!

⑤の奴隷を選択!!



『パラメータ3 -種族』(残り1270PT)

選択肢①ヒューム・・・0PT

②妖精種-アールブ(クォーター)・・・-100PT

-ドベルグ(クォーター)・・・-85PT

③天族(最下級)・・・-120PT

④魔族(最下級)・・・-120PT

⑤モンスター -妖魔種(ゴブリン)・・・+20PT

-魔獣種(ホーンラット・・・+25PT

-不定形種(粘菌)・・・+30PT

-不死種(ボーン)・・・+20PT

⑥ランダム・・・+100PT ※再選択不可

»戻る・・・-100PT



パラメータ3は種族か。人間に転生するもんだと思ってたけどまさかの展開だな。


恐らくヒュームってのが普通の人間、アールブってのはエルフの事だよな?これがクォーターになってるのは奴隷を選んだからってことか?

ハーフエルフの差別とかよくある展開だよな。

クォーターだったらさらにヤバそうだ。


ドベルグってのは確かドワーフと同じはずだ。全く同じじゃなかったとしても似たようなものだったはず。

こっちもクォーターになってるってことは血が薄いってことだよな。

ということは妖精種としての力も弱いのかもしれない。


天族、魔族っていうのは天使と悪魔でいいのか?

消費ポイント高いからかなり優秀な種族なんだろうけど、これも最下級になってるから優秀さはあくまで限定的な可能性が高いな。


モンスター種族もパッと見弱そうなのばっかりだ。

多分前の選択肢で奴隷を選んでしまったのが原因な気がする。

なんというか捕食対象なんだろう。


ヒューム以外では身分じゃなくて種族としての能力がパラメータ2だった可能性が高いな。


ランダムはさすがに怖すぎて選べない。

もしかしたらかなり強い種族が出る可能性もあるけど再選択不可だから、下振れを引いてしまったら最悪だ。


焦るな、大丈夫だ。元々さっき奴隷を選んだのはこのパラメータ3で何が来るかを知るためにあえて10ポイント消費を覚悟して選んだ選択肢だ。


ここは作戦通り戻るを選択!!



『パラメータ2 -身分』(残り1170PT)

選択肢①王族・・・-100PT

②高位貴族・・・-50PT

③低位貴族・・・-10PT

④平民・・・+0PT

⑤奴隷・・・+90PT

»戻る・・・-100PT



良し、作戦通り10ポイント消費で元の選択肢に戻れたぞ。


問題はここで選ぶ選択肢によって次の選択肢の種族の内容が変わるのかどうかだ。

これでもし王族を選んでも次の選択肢で結果としてしょぼい種族のままだったらポイント的には大損になってしまう。


低位貴族辺りを選んで無難にこなすか、王族を選んで賭けるかどっちにするか。


人間以外の選択肢がある以上人間にこだわる必要は無い。

異世界では全体からしたら人間なんて1部の英雄以外は雑魚種族と言って良い…はずだ。


ここは人間以外を選ぶ前提で、しかも次の選択肢の内容が変わる可能性に賭けるか?


決めた、賭けよう。どっちみち2度目の人生なんだここで賭けなきゃ2度目の人生も社畜根性から抜け出せない気がする!


①の王族を選択!!



『パラメータ3 -種族』(残り1070PT)

選択肢①ヒューム・・・0PT

②妖精種-ハイアールブ・・・-200PT

-ハイドベルグ・・・-190PT

③天族(最上級)・・・-240PT

④魔族(最上級)・・・-240PT

⑤モンスター -妖魔種(オーガキング)・・・-120PT

-魔獣種マンティコア・・・-150PT

-竜種(ドラゴン)・・・-260PT

-不死種(真祖吸血鬼)・・・-220PT

⑥ランダム・・・+100PT ※再選択不可

»戻る・・・-100PT



勝った!種族の中身が変わった!

だけど軒並み消費ポイントが跳ね上がってる。

それに不定形種が消えてドラゴンが出てきたぞ。


ここはポイントの使い所だな。

異世界で私はどんな種族に転生するか、悩みどころだ。


強種族になるべきなのは確定だからヒュームは除外だな。


でもここで出てきてる種族から考えて、転生する異世界はファンタジーな世界でほぼ確定だと思う。

それなら現世の方が文化レベルは成熟してる可能性が高い。まああくまで転生もののテンプレで考えるとってだけだからもしかしたら全然違うかもしれない。


妖精種ならある程度文化的な生活は出来そうだよな。

それに比べるとモンスターは文化的な生活は多分ほぼ出来ない。

それに私が耐えれるかどうかだよな。


うん、ムリだ。いかに強い肉体で生まれたとしてもきっと精神が耐えれない。

だからモンスターは無しだな。


あとは天族と魔族か。

こいつらの消費ポイントはドラゴンに次いで2番目に高い。

だからきっとかなり強い種族ではあると思うんだけど、でもちょっとだけ懸念があるんだよな。

天族が天使であれば神様の意向には逆らえないとかがありそうだし、魔族が悪魔なら契約に縛られて自由に動けないとかいうこともありそう。それにやっぱり人間相手に残虐なことが出来るかって言うと多分出来ないから魔族は候補から外れる。


となるとハイアールブかハイドベルグか。

魔法が得意そうなハイアールブにするか、ものづくりが得意そうなハイドベルグ。

うーむ悩む。


あれ?モンスターの1番最後の不死種に真祖吸血鬼ってのがあるな。


これはどうだ?吸血鬼なら人間のコミュニティに紛れ込んでも違和感がないような気がする。


ふむふむ、真祖の吸血鬼は普通の吸血鬼が持っている弱点がほぼなくて血を飲むスパンもかなり長くて大丈夫なのか。しかもかなり不死性が高くて生半可なことでは死なない。

これはアタリか?


それにもしかしたら…


ここは⑤不死種の真祖吸血鬼を選択!!



『パラメータ4 -ギフト(才能・特性)』(残り850PT)

「ギフト一覧からポイントを消費してギフト(才能・特性)を選択してください」

《一般ギフト》

【剣術】・・・-20PT×?

【槍術】・・・-20PT×?

【格闘】・・・-20PT×?

【火魔法】・・・-30PT×?

【光魔法】・・・-40PT×?

【闇魔法】・・・-40PT×?

《種族特有ギフト》

【吸血】(+-)・・・50PT

【血の乾き】(+-)・・・75PT

【霧化】(+-)・・・20PT

【変化】(+-)・・・20PT

【眷属化】(+-)・・・50PT

»戻る・・・-100PT



ここでギフトか。ギフトっていうのは才能の事だよな。

あとは特性なんかも選択できるのか。

おお、ギフトの名前を押すとそれぞれのギフトがどんなギフトなのか分かるのか。

あとはこの掛け算のところで才能の大きさを選べるのか。

欲しいギフトを選択して、

あとはいらない特性を削除してっと。


あとはさっき考えてた裏技が使えれば…

良し!できた。

あえてデメリットな特性をつけることでポイントを回収できるぞ!



《一般ギフト》

【暗闘】・・・-20×5PT

【多重思考】・・・-30×5PT

【思考加速】・・・-30×5PT

【光魔法】・・・-40×3PT

【闇魔法】・・・-40×5PT

【時魔法】・・・-60×5PT

【空間魔法】・・・-60×5PT

【魔力圧縮】・・・-30×5PT

【商売】・・・-5×2PT

【儀礼】・・・-5×1PT

【努力】・・・-5×5PT

【幸運】・・・-5×5PT


《種族特有ギフト》

【吸血強化】(消去)・・・+50PT

【血の乾き】(消去)・・・-75PT

【霧化】(消去)・・・+20PT

【変化】・・・-20PT

【眷属化】・・・-50PT

【美形】(消去)・・・+30PT

【魅了】(消去)・・・+50PT

【状態異常無効】・・・-70PT

【不老】・・・-50PT

【真祖】・・・0PT

【神聖脆弱】(消去)・・・-100PT


《�����》

【成長鈍化】・・・+250PT

【不器用】・・・+50PT

【老化促進】・・・+250PT

【不健康】・・・+50PT

【病弱】・・・+100PT

【魔力過大症】・・・+200PT

【不眠症】・・・+50PT

【偏食】・・・+50PT

【アルビノ】・・・+70PT



これで決定!!


デメリット特性は一般ギフトや種族特有ギフトで相殺できるようなものを選択することで実質的にデメリットほぼ無しでポイントを増やすことができた。


あとは見た目に関するギフトを消したのは個人的に対して問題にならないと思っている。現世で生きて行く上で異性なんて必要なかったからな。

だからその辺でもポイントを増やすことができた。

最終的にある程度ポイント残して選択を終了できた。



『パラメータ5 -潜在能力』(残り220PT)

「ポイントを消費し潜在能力を加減算することができます。」

筋力・・・10(+150)

知力・・・10(+50)

敏捷性・・・10(+50)

魔力・・・10(+100)

共感性・・・10(-130)

精神力・・・10(+150)

性善性・・・0(-150)

»戻る・・・-100PT



これは…いわゆるステータスなのか?

いや、潜在能力ってことはステータスというよりは肉体的な才能というか成長性なのか。

後ろのカッコの部分は真祖吸血鬼による加算だな。

ここで実質種族選択の部分のポイントは回収出来るシステムなのか。


さて、この潜在能力にポイントを振るべきなのか。

いや、これまでのポイントシステムを考えればここは残りポイントを振るというよりは潜在能力を加減算できると考えるべきだ!


だから私はこう振り直す!



『パラメータ5 -潜在能力』(残り220PT)

「ポイントを消費し潜在能力を加減算することができます。」

筋力・・・10(+150)

知力・・・10(+50)+140

敏捷性・・・10(+50)+100

魔力・・・10(+100)+140

共感性・・・10(-130)-130

精神力・・・10(+150)+40

善性・・・0(-150)-100



ここはもうマイナスな部分は尖らせる!

人間なら確かに他人と共感して一緒に働かなきゃいけない。でも圧倒的な強さをほこる吸血鬼なら他人に共感なんかしなくても生きていけるはず。


それに吸血鬼であるならばどうしたってダーク寄りになるのは仕方ない。だから善性の部分も極端にマイナスに振ってみた。


ちなみに潜在能力は最大が±250になってるようでそれ以上の値に設定することは出来なかった。


あとは残りポイントから知力、魔力、精神力にポイントを割り振った。



『パラメータ6 -宝具』(残り30PT)

「宝具一覧からあなたに帰属する宝具を獲得できます。ひとつだけ選択可能です。」



これは…アイテムを持った状態で転生できるってことか。

でも生まれた時にアイテムを持って生まれるのって不可能じゃないか?


まあどこかで何かしらの手段で手に入れることができるんだろう。


しかも帰属する宝具ってことは専用アイテムってことなのかな?


さて、どんなアイテムが必要になるだろう。


よくあるチートアイテムとしてはアイテムボックスのようなものだろう。

でもこれに関しては空間魔法を取ってそれで再現出来るか試すつもりだったから、私には多分必要ない。


あとは、聖剣とか魔剣みたいな武器か。

これはギフトとして暗闘を選択した段階で武器を使うつもりは無い。

暗闘は暗器を使った格闘の才能だ。

つまり徒手空拳+暗器なので武器は必要ないわけだ。


ここで暗器をアイテムとして選ぶのはどうだろうか?

いや、暗器というのは1個チートアイテムがあるだけでどうにかなるようなものじゃない。

身体中に小さな武器を仕込む必要があるのだから、1個だけ突出して性能のいいものを使うより、普段から手に入りやすいものを装備するのがいいと思う。


では防具はどうだろう?

真祖の吸血鬼の圧倒的な不死性を考えれば防具はあんまり必要ない気がするな。


パッと思い浮かばないから一覧を見てピンとくるものを探すか。

それにしてもこの一覧めっちゃ長いな。

良さそうなものは…


・フィラクテリー(神の言葉を聞ける帽子、魂の保存も出来る)

・カヴァーチャ(神の武器でも貫けない鎧)

・如意宝珠(意のままに願いを叶える玉)

・ガルダの羽(死者を蘇生し致命傷を治す触媒)

・五色石(世界をも修復出来る石)

・ラウフ・マフフーズ(この世の過去、現在、未来の全てが記された書)

・サンポ(持つものに幸運をもたらすお守り)

・ルーアッハ(神の息、命を吹き込むことが出来る)

・ホルスの目(世界を見通し、再生と復活を司る目)


これくらいか?

沢山ありすぎて探しきれないがそこは仕方ないだろう。


吸血鬼の不死性から治療や防具なんかはいらないかと思ったが一応ピックアップはしてみた。

あとは神話に登場するようなものもあって全知系、全能系のものも多い。


しかし1個しか選べないとなると迷うな。

しかもこの選択肢にはポイントが無い。つまりどれかひとつだけとはいえゼロポイントで手に入るのだ。

ここは汎用性の高い宝具を選びたいところだが、どうするか。


決めた。ここはホルスの目にしよう。


ホルスの目を選択!!



『パラメータ7 -転生場所』(残り30PT)

選択肢①都市・・・-20PT

②町・・・-10PT

③村・・・-0PT

④野原・・・+10PT

⑤洞窟・・・+20PT

»戻る・・・-100PT



次は転生場所選択か。

何となくそろそろ終わりな気がしてきたぞ。


このポイントは多分人間(ヒューム)基準で設定されてる気がするな。モンスター種なんかはむしろ都市に転生しちゃったら即討伐されそうな気がするぞ。

いや、もしかしたらモンスターの都市とかもあるのか?

分からんな。


人間換算だとして人間の王族が洞窟で出生するとかって有り得るのか?

いや、王族が落ち延びて難易度ハードモードでスタートって可能性もあるのか。

まあ私はモンスター種吸血鬼だからあんまり関係ないけど…


真祖って最初の吸血鬼ってことだよな?

この場合転生したら赤ちゃんからスタートなのか?

分からん。

これは実はかなり重要な選択肢なんじゃないか?

いくら不死身とはいえ赤ちゃんスタートで成長性を落としてるから周りに世話をする人が居ないとさすがに詰む気がしてきたな。


よし、ここはポイント消費無しの村がいい気がしてきたぞ。

今までは賭けで選んできたけど、残りポイント的に戻るの選択肢の-100が選べないのを考えると、ここは賭けるべきタイミングじゃない。


③の村を選択!!



『パラメータ8 -文明レベル』(残り30PT)

選択肢①石の時代・・・+20PT

②火の時代・・・+10PT

③風の時代・・・-0PT

④水の時代・・・-10PT

⑤電気の時代・・・-20PT

»戻る・・・-100PT



文明レベルの選択肢なのに何故か魔法の属性みたいな時代分けがされてるな。


今までの傾向から消費ポイントが大きい方が文明が進んでるって思うと、電気の時代ってのが1番進んだ文明だと思うが、この時代分けの属性が気になるな。


いや待てよ、これって動力というか人間が利用出来るものを表してるような気がする。


石はつまり石器時代、火はどうなんだろ?人間の歴史的には石器時代でも人間は火を使ってたはずだ。

でも火をある程度コントロールできるようになったのは大分経ってからって考えれば火の時代っていうのは、人間が簡単に火を使ったり、高温で金属なんかを加工できるようになった時代って考えることが出来るな。

風っていうのは多分風力。ここでの風力は風力発電とかじゃなくて多分帆船とか風車のことじゃないか?

だから多分大航海時代とかそこらの頃だろう。

そして水は水蒸気機関が使われる時代、つまり近代革命後の時代だ。

最後の電気はそのまま電気をエネルギーとして使った現代ってことだろう。


真祖の吸血鬼の寿命は死なない限りは無限。

ならば石の時代を選択しても電気の時代まで、もしくはその先まで生きることができる。

ただ、石器時代みたいな文明レベルの生活に耐えれるかっていうのが問題な気がしてきたな。


石器時代の都市ってどのくらいのレベルなのかはちょっと気になるけど戻るのポイントには残りポイントが足りないし、できたとしてもあえてその選択をするかって言うとそこまでして知りたいことでもないよな。


ふむ、ここは火の時代にしておくか。

火の時代って言われても多分結構幅があってどれくらいの文明レベルなのかあまり予想がつかないけど、石器時代よりは進化してることは間違いない。

それなら少しでもポイントを増やせるし有りだな。


ここは②火の時代を選択!!



『パラメータ9 -難易度』(残り40PT)

「あなたの成人までの人生に大きな影響を与えます。慎重に選択してください。」


選択肢①ベリーイージー・・・-100PT

②イージー・・・-50PT

③ノーマル・・・0PT

④ハード・・・+50PT

⑤ベリーハード・・・+100PT

⑥ナイトメア・・・+200PT

»戻る・・・-100PT



ここで成人までの人生の難易度の選択肢かよ。

懸念してた残りポイントが足りなくて理想の選択肢が選べないパターンが来ちゃったか。

ベリーイージーとイージーは選べないから、ノーマルで行くかそれともポイントを稼ぐためにハード以上の難易度で行くか。


これまでの選択肢を振り返ると、文明レベルは中世以前の可能性が高くて、出生地は村、世界を見通す目のホルスの目を持ってる。しかもこの目には再生と復活の効果もある。


潜在能力は両極端に振っているけど、あくまで潜在能力なので成長出来るまではそんなに関係ないだろう。

もしあるとするなら善性をマイナスに最大に振ってるから誕生した時点、もしくはある程度成長した時点で潜在能力を鑑定なんてされたら極悪判定されて即処刑の可能性があるって感じか。


あとはデメリット特性として成長鈍化をつけたから成人までの時点では色々能力が低いと思う。


そして種族としては真祖の吸血鬼として転生するって感じだな。


最悪なパターンとしてはせっかくチート級に強くなれる才能があるのにそれが開花する前に死んでしまうことだろう。


もちろん真祖の吸血鬼だからそんなに簡単には死なないと思う。それにホルスの目で再生力がさらに上がってるはずだから、死ににくさは普通の人間の比じゃないはずだ。


あとは種族特有ギフトとして状態異常無効を持っているから、デメリット特性で病弱を持っていても病気にはならないと思うし毒なんかで死んでしまうこともないと思う。


ここまで考えると成人までに死んでしまう可能性としては、吸血鬼とバレてしまってこちらの不死性を上回る形で殺し尽くされることと、単純に村が壊滅する規模の災害にあったりして赤ちゃんの状態でこちらが動けない段階で世話をしてくれる人が誰も居なくなってしまうパターンか?

真祖の吸血鬼で血を飲む必要が薄いとはいえ、普通の食事も出来ずに餓死ってパターンはあると思う。


これはマックスでつけた幸運のギフトと、選択する難易度から来るであろう理不尽のどちらが勝つかってところが来世の人生の分かれ目になりそうだな。


ポイント的には幸運のレベル5のポイントが-25ポイント、難易度ハードはポイント+50。

このポイントは別々のパラメータにおいてもだいたい等価なのかってところが重要になるよな。


今までの選択肢の傾向を考えてみよう。


うーん。例えば王族スタートの-100ポイントと剣術のマックスポイントの-100が同じかどうかだよな…


もし予想が当たってるなら技能のレベル5っていうのは人間をやめてるレベルの才能だと思う。

一方王族ってのは王国の数や兄弟の数によってはかなりの人数が産まれてくるはずだ。


そうやって考えるとパ別々のラメータならポイントの価値は等価じゃないって考えられるな。


ならば最高レベルの幸運に賭ける価値はありそうだ。


そして1番気になってる点は9個目の選択肢でもプラスのポイントの選択肢があるってところなんだよな。


勘でしかないけど、この選択肢っていうのはそんなに数は多くないと思う。それこそ次の選択肢が最後になる可能性もかなり高いんじゃないかとおもっている。


10進数の世界で生きてきたから何となくキリの良い10が最後じゃないかっていう本当にただの当てずっぽうではあるんだけどね。


ということは最後の選択肢として今までの選択肢のレベルを超えるような選択肢が待っている気がしてきたぞ。


それならここはあえて賭けに出てポイントを大きく獲得するべきだ!

しかも次の選択肢で戻るが使えるなら-100ポイント使っても実質+100ポイントだ。


よし、⑥ナイトメアを選択する!!



『パラメータ10 -守護神』(残り240PT)

「これが最後の選択肢です。なお具体的にどんな神が守護神になるかは転生後の世界の神が自身で決定するので、あなたは選択することは出来ません。

また、最後の選択肢なので、前の選択肢に戻ることは出来ません。

使用されなかった残りポイントを持ち越すことは出来ません。」

選択肢①最高神・・・-100PT×1

②高位神・・・-60PT×?

③中位新・・・-40PT×?

④下位神・・・-20PT×?



最後の選択肢で守護神だと…

これはさっきの賭けに勝ったのか?

さっきの選択肢でプラスポイントを稼いだのはでかいぞ!

成人まで生き残れば最高の力を持った存在になれる。


しかも最高神以外は掛け算の表示がある!

ってことは複数の守護神を付けられるのか!


ならば私の選択はこうだ!



選択肢①最高神・・・-100PT×1

②高位神・・・-60PT×2

④下位神・・・-20PT×1


これで良し。

さあ転生させてくれ!



『全ての選択が完了しました。清算を開始します。』


パラメータ1

異世界転生を選択

>>>あなたは異世界の母体から生まれます


パラメータ2

王族を選択

>>>あなたは同種から敬意を持たれるでしょう


パラメータ3

不死種 真祖吸血鬼を選択

>>>あなたは血脈の頂点にして原点の吸血鬼となります


➤➤➤パラメータ1が派生します

真祖吸血鬼には母体が存在しないため、あなたは0歳の状態で世界の構成要素から誕生します


➤➤➤パラメータ2が派生します

あなたは全ての不死種の畏敬を集めます

他の血脈を持つ下位吸血鬼と敵対します


パラメータ4

12種の一般ギフトを選択

5種の種族固有ギフトを選択

9種の�����を選択

>>>一般ギフトが整理されます

6種のギフトが削除され

【多重高速思考】×5を獲得

【混沌魔法】×4を獲得

【時空魔法】×5を獲得

>>>選択されたら種族固有ギフトから称号を獲得

《一般通過吸血鬼》

>>>取得した�����の数により称号を獲得

《ピンチはチャンス》


パラメータ5

潜在能力が変化しました

>>>あなたは善の属性を持つものにとって優先的な攻撃対象となります


パラメータ6

宝具【ホルスの目】を選択

>>>異界の神セトと敵対関係になります


➤➤➤パラメータ3とパラメータ5から悪神セトと友好的な関係になりました

異界からの干渉が避けられました


パラメータ7

村を選択

>>>出生地が村になります


➤➤➤パラメータ1の派生により、村の中で身元不明の赤子として扱われます


パラメータ8

火の時代を選択


➤➤➤パラメータ7が派生します

火の時代における規模の村になりました


パラメータ9

ナイトメアを選択

>>>15歳になるまで生存できる確率が大幅に下がります


パラメータ10

守護神として最高神、高位神2柱、下位神を選択

>>>神々の加護を得られます

ただし相性の悪い神同士の場合は反発が起こります


➤➤➤パラメータ9が派生します

最高神の加護の影響で生存確率の低下が少し抑制されます。


隠しパラメータ

戻る選択回数・・・1

>>>10問中1問戻るを使用したことにより称号を獲得

《撤退する勇気》


『清算が終了しました。良き異世界ライフを。」



な!清算と隠し要素だと!

表示が早くて全てを詳細には把握出来てないが、大きなマイナス要素はなかった気がする。

危なかった。


ああ、私が分解されていく。

長かったパラメータ割り振りのおかげで来世の異世界ではチートな人生をおくれそうだ。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「村長!村の広場に赤ん坊が!」


~完~


かなりご都合主義(結果ありきの選択)もあったかと思いましたが、俺TUEEEEな主人公が書きたかったんです…

(俺TUEEEEしてないけど)


未完のままにしている作品をいつか更新出来たらいいなと思っております。

もし続きが気になるなどあれば感想等お待ちしております。

気軽にお寄せください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ