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ーそこには夢がありますかー

作者: 村川葵

そこには今がありますか。

そこにはなにがありますか。

僕には夢を求めて夢中になって戦ったことが幾度もあります。

そこにはもがき求め泣き笑い葛藤する汗だくな僕がいました。

そこには確実な現実がありました。

平和であり、

皆が幸せを望める時代に僕は産まれ生きてきました。

祖母の俳句には悲しい文字がありました。

父も母も忙しくくちはてるように働き病に倒れました。

僕はなんでも手に入れようと頑張りました。

でも。

しかし。

なにかが物足りないのです。

そこには夢の続きがあるからです。

それには理想の未来があるのです。

嘘を平気で吐ける時代です。

なにが本当でなにが嘘なのか分からなくなるまで語り続ける友人がいました。

全てを時代のせいにして。

全てを他人のせいにして。

祖父の右足は鉄砲玉で打ち抜かれました。

祖父は笑顔で言いました。

我慢をするな。と。

そこには夢を持った祖父の力がありました。

誰がための世の中でしょうか。

人間には部屋があります。

人間には魂があります。

あなたにはドラマがありますか。

それはどんな音ですか。

そこには喜怒哀楽した結果と明日の天気が存在しますか。

僕には物足りないものがたくさんあります。

僕にはどんなに探しても見つからない不確実なお伽噺も存在します。

でも。

しかし。

そこにはなにかがあるはずです。

そこには今があるはずです。


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