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100回生贄として殺されたので101回目の転生では幸福な人生を願って令嬢になったけれど何故か元凶が偏愛してくる  作者: 桜居かのん
第三章 なんということでしょう、生贄のプロはその経験を生かさずにはいられなかったのです
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誕生日から三ヶ月が過ぎ、流石にティアナとしての生活にも慣れてきた。

慣れてきたというのはおかしいが、以前の転生を夢で見て眠れないということもほとんど無くなった。

元々この世界の人間なのに、この平和な世界で人生を歩んで良いとようやく緊張感が取れたのかも知れない。


私は公爵家令嬢でありながらお付き合いとして色々な家の集まりや舞踏会などには最低限しか出ず、本を読んだり知識人から話しを聞くことの方が楽しい。

そういう事は今までディオンが一番相手をしてくれたのだが、カール様が忙しい日々で私をデートに誘うことが出来ず、ディオンはその事に遠慮して私に直接会うのを控えている。

それをまたカール様が気にしているが、なかなか時間が取れないらしい。



とある日、私は父に連れられ久しぶりに城へ来ていた。

城では王妃の誕生祝いが行われ、それは盛大な規模になる。

本来両親が行くはずだったが、母が体調を崩したので私が代理に行くことになった。


祝いの為に催されるものだとしても、まだ未婚の男女が出逢う場として子供が親と列席する事は多々ある。

私は有望な殿方、それも二人から言い寄られている令嬢として社交界では有名となっていた。


そういう場に行けば裏で私を中傷する女性達、物珍しそうに見る人、時々変わり者の殿方が面白半分に声をかけてきたりする。

そんな男性はいつの間にか居たハーディスが排除して回っていたと知ったとき、その後その人達を夜会などで見かけないことが今になると非常に気がかりだ。


城の正門からは多くの馬車が乗り付け、美しく着飾った女性を燕尾服の男性がエスコートし、大広間には多くの人が順々に奥に座る国王と王妃に挨拶をしていた。

ハーディスも同行しているが広間には貴族しか入れず、警備は近衛兵などが行うため執事などは別の控えの間で待機することになっている。


ハーディスはこの城を見て歩きたくは無いのだろうか。

幼い頃にここで出逢ったという記憶は未だに思い出せない。

どんな思いで今までここへ同行していたのかと思うとなんとも言えない気持ちになった。



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