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100回生贄として殺されたので101回目の転生では幸福な人生を願って令嬢になったけれど何故か元凶が偏愛してくる  作者: 桜居かのん
第一章 101回目の転生くらい幸福で愛される人生を味わいたい。違う、違う、そうじゃない
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カール・ツァボライト。

ツァボライト侯爵の次男で24歳。

非常に剣が強く正義感も強い。

部下達に慕われ、そして王太子の側近でもある。


細身のディオンとは対照的に長身の偉丈夫。

一夫多妻制なのに彼は妻は一人しか迎えないと言っているので、その席に座りたい令嬢達は熱烈にアプローチしている。


そんな彼と出会ったのは約一年前。

国王直々の命令で父親の地方視察に行くと聞き無理矢理ついていった私は、乗っていた馬車が賊に襲われかけた。

馬車から引きずり出されそうになった私を、護衛のために来ていたカールに身を挺して守られた。

怪我をした彼を私は魔法で治癒し、彼はこんな美しい青魔法は見たことが無いと真剣な表情で褒めてくれた。


それがきっかけでたまたま会う度に言葉を交わすようになりまさかの交際を申し込まれたが、16歳の誕生日までは誰とも付き合えないとお断りしてしまった。

後で知った父はそれは驚いていたが。


「ティアナの魔法は素晴らしいからね」


父と会話をしていたヘリオドール公爵がそう言うと、奥様が貴方、と窘める。

ヘリオドール公爵がしまったという顔になり、私達に謝罪した。


「すまない。酒が入っていて危ないな」


「他に人がいるんだ。ティアナの誕生日を台無しにしないでくれ」


父の注意に再度ヘリオドール公爵が大変申し訳ないと謝る。


私の魔法の能力は人に知られてはならない。

本来の能力を知っているのは国王夫妻に王太子、そしてヘリオドール公爵夫妻など一部の信用できる者達だ。


この国は魔法が使える。

正しくは身分の高い者が基本魔法を使えるのだが、その魔法も色々とあり、そして強い弱いももちろんある。


魔法は色で分けられ、目の色と同じ。

一番強い色は、赤・緑・青の三色とされ、その色の一番の使い手が緑の魔法を操るカール。


魔法と言っても攻撃、防御、回復など幅広い。

カールは攻撃は剣の方が強く、魔法は緑で防御力が強い。

どちらも使うことの出来るカールは非常に強い武将でもある。


私の魔法は青。

この国の一番とはされていないが、実際はこの国一の力があることを先ほどのごく一部の人々だけが知っている。


私の魔法の主な力は回復だ。

それも死んでいなければ数百人一気にほぼ全回復させてしまうという魔法。

これはいわば兵器。

これを使えば戦争の有り様が変わってしまう。


多くの兵を特攻させても、死ななければ何度でもまた兵士として戦場に送り出せるのは脅威だ。


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