道具類設定集
魔道具類設定集です。ネタバレあるので、本編をまだお読みでない方は注意が必要です。
XA88:
普段からハルが常に身に着けている腕輪で、普段は銀色の何の変哲もない腕輪のように見えるが、その実は現代科学技術の詰まったスマートウオッチ。正式名称はインフェルノ社製ハンズスマートXA88。時計や電話の機能もあるが、自動翻訳や辞典、科学技術の学習、映像投影の機能を持っている。加えて護身用のスタンガンの機能もあり、ハルが手放せない相棒的な存在。
連絡の腕輪:
ハルがエレイナと遠方連絡用に作った魔道具で、XA88の通信機能を魔法的にドッキングさせたシステムである。エレイナに渡したものは魔力鉱石を鉄輪状に加工した物である。ゴルト大陸中のどこからでもハルと連絡ができる。距離が離れるほど大きな魔力が必要となる。
魔女の首飾り2;
首飾り状の魔道具で、「白魔女の仮面」の劣化版のような強化具である。集中力評価(×1.5倍)が機能としてある。元々は二ヶ月に一度、ハルの魔力チャージが必要であったが、改造して誰でも魔力チャージができるようになり、有効期間も一年になる。ハルがエクセリア防衛のため、ライオネルに供与した魔道具のひとつであり、ライオネル直属の部隊の装備品となるが、物語中ではそれほど活躍しなかった魔道具でした(笑)
魔女の腕輪2;
腕輪状の魔道具で、「白魔女の仮面」の劣化版のような強化具である。体力強化・腕力強化(全て1.5倍)が機能としてある。元々は二ヶ月に一度、ハルの魔力チャージが必要であったが、改造により、誰でも魔力チャージができるようになり、有効期間も最長一年になる。ハルがエクセリア防衛のため、ライオネルに供与した魔道具のひとつであり、ライオネル直属の部隊の装備品となるが、物語中ではそれほど活躍しなかった魔道具でした(笑笑)
魔剣製造の布2:
拭くだけで普通の剣が魔剣になるインスタントな魔剣製造具。
白魔女の仮面(白仮面):
ハルの開発した自身を強化する魔道具。顔半分の目元部分を隠す白銀の仮面で、白地に朱色の紋様が走る意匠。この白仮面を被る事でハルは白魔女エミラルダへと変身できる。強化の機能としては、(1)認識速度が四倍、(2)魔法発動速度が二倍、(3)魔法威力が四倍、(4)持久力強化(息継ぎなく全速力で500mほど泳げる)、(5)腕力強化(簡単なパンチやキックで壁に穴が開けれる)、(6)魅力強化(任意の相手に信頼感を与える)、(7)威圧強化(相手に恐怖を与えることで自由を奪う。その逆で意識させず「隠ぺい」効果も発動可能)、(8)物理的防御力強化(通常の刃物では傷付けられない)、(9)魔法的防御力強化(相手からの魔法攻撃レベルを一段階下げる、もしくは、無効化できる)、(10)魅惑の常時発動(相手から友好的な情を引き出し信頼を得る)。(11)外観変化の機能、髪色が長い銀色のストレートヘアー、肌色は透き通るような白色、瞳はエメラルドグリーンの碧眼、服装は身体に張付く大胆なローブ姿に変身。尚、白仮面は軽量で魔力によって顔面に張り付くため、紐などの固定具は必要ない。凄まじく魔力を消費するが、ハルならば一日中付けていても問題はない。高価な素材と高い精密魔法陣の技術を使い製作しているので、ハルでなければ作れない逸品。
三つの仮面;
帝皇デュランより製作依頼の受けた魔法の仮面で、白仮面と同等(実は一段低い)の機能を有している。使用者を一度定めると変更は不可。(実は製作者のハルだけはできるようになっている)魔力の消費は多いが、小型の魔力バッテリを有しており、それを活用する事でハルと同じぐらいの期間連続使用は可能。作中では明らかに描写していないが、使用者は以下となる・・・
赤仮面 → アリオン・ファデリン・エストリア (第一皇子)
青仮面 → ユリウス・ファデリン・エストリア (第二皇子)
黄仮面 → シルヴィア・ファデリン・エストリア (第一皇女)
オババの宝玉;
闇の呪術師の魔道具。人の心を星の姿として読むことができる。使用者がもう駄目だと思うと曇ってしまい、使い物にならなくなってしまう。
パパの護符;
装着者が死亡したとき、死人となり使役させられてしまう蘇りの護符。人間だった頃以上のパワーが出せるが、白仮面ほどではない。思考回路が単純になってしまう。
人攫いの本;
魔法の力により、そのページを見た人間を拉致する事ができる。本全体にかかっている魔法ではなく、魔法インクを用いてそのページに術式が描かれているだけなので、そのページを破って保管する事も可能。
消魔布:
ハルがエレイナ奪回作戦の時に急ごしらえで作った隠蔽用の魔法を付与した布。これを被って魔力を流すと隠蔽の効果が発動する。その効果は絶大であり、姿形はもとより、魔力の気配や匂も隠蔽できる完璧な隠密行動用の魔道具。第三章でライオネルよりハルに戻される。
魔法鏡:
ハルの作った映像を記録することができる魔道具。ビデオカメラと思って良い。記録した映像のスロー再生や、可視光以外に魔力流が解る画像解析モードがある。第五章(神聖ノマージュ公国編)で活躍する。
護符の指輪:
ハルが対マリアージュ戦の為、製作した魔法防御力のある指輪。支配の魔法に対して高い防御力を示す。連携行動するための通信機能もある。
美女の流血:
獅子の尾傭兵団のカーサが造った人間を洗脳する魔法薬。独特のツンとした匂いと甘ったるい味のする濃い赤色の液体。これを飲むと自分の意思が保てなくなり、カーサやそれに付随する人間からの命令のみを聞くようになる。自分の意思は無くなるが、これで人間の潜在能力が全て出せるようになり、膨大な力と魔法を行使する事が可能になる。中毒性があり、一定期間これを飲み続けないと地獄の苦しみを味会うことになる。製法はカーサのみが知る秘匿された技術。
劣化版美女の流血:
ラフレスタの乱の後、帝都大学で秘密裏に研究された『美女の流血』の模倣品。模倣品であるが故に性能が安定しておらず、作用者の記憶を飛ばしてしまう効果があった。
黒仮面:
アクトが魔法を使えるようにした仮面。白仮面と同じような機能もあるが、魔力抵抗体質者に合せていろいろとカスタマイズされている。解毒の機能もあり、劣化版美女の流血で侵されたアクトの記憶をつなぎとめる効果もあった。アクトがこれを装着すると、黒髪・黒目の長髪のタキシード服を着た紳士姿となる。
列車砲;
正式名称は『圧縮蒸気機械式無限軌道爆縮砲』だが、長いので博士以外その名称を使わない。フーガ一族であるクマゴロウ博士が発明した蒸気を動力源として動く大型の大砲兵器。鉄の車輪が付いており、レールの上を曳くことで稼働できる。爆縮弾を装填できる。十人ほどの魔術師が過熱の魔法を用いて蒸気を制御して、この列車砲を操作している。
爆縮弾:
消滅と呼ばれる特殊な魔法効果を持つ爆弾。人の大きさ程もある巨大な砲弾で、列車砲に詰めて使用する。フーガ一族の研究所で製作された兵器。消滅魔法の製法は秘匿されている。
紫の使役具:
ボルトロール王国の開発した人間と魔物を支配できる魔道具。パパの護符とも似ているが、実はほぼ同じ技術を用いて作られている。ネックレス状の魔道具であり、これを装着すると自我が無くなり、相手の意のままに操られてしまう。
黒い稲妻の剣:
ボルトロール王国の勇者リズウィが使用する魔剣。稲妻を放つ事ができる魔剣。この魔剣には更に様々な秘密があります(今はまだ明かせません)
カロリーナの鞭:
ボルトロール王国 西部戦線軍団 情報部所属カロリーナ・メイリールの使うの魔法の鞭。ただ人を打つだけの武器ではなく、雷撃などの魔法も放つ事ができる魔法付与された鞭。最後には白魔女により魔法を上書きされて、カロリーナ自身をあられもない姿で縛る拘束具となってしまう。
ザイルのゴンドラ:
魔物使いであるザイルが運用するゴンドラ。鷲の様な大型の鳥の魔物二匹を使役し、自由に空を飛び回る事ができる。魔物とザイルとは阿吽の呼吸で連携しており、クマゴロウ博士からも信頼の厚い乗り物である。
2021年10月
続編、白い魔女と敬愛する賢者たち(Nコード:N4164HF)の連載を開始しました。
よろしければお楽しみ下さい。