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第五話 新居、整えます

 ハル達一行はエクセリン郊外の新居へやってきた。

 ここは広大な敷地内に数軒の建屋が建つ豪邸。

 ウィルやレヴィッタは既に見ていたが、この豪邸を初めて見るローラとスレイプは圧倒されている。

 

「す、凄く広いですね。これ全部ハルさんの物になったのですか?」


 白エルフ族長の長女であるローラが見てもここは驚きの広さ。

 白エルフの集落は木々の多い森と同化している事もあり、ここまで開けた平地を要する豪邸を見るのは初めて。

 圧巻されていた。

 

「私だけの物じゃないけどね。それに今回の戦功でかなり安くしてもらったの。そういう意味でこのお(うち)は皆の物よ。具合さえ良ければ今日から住めるわ」


 ハルはそう言って母屋を指さす。

 その母屋とはこの敷地内で一番大きな屋敷であり、その一軒だけでもこの人数で住むのに十分な広さを持っている。

 ちなみに、この屋敷に住む予定であるのは、今ここに居る全員――ハル、アクト、ウィル、レヴィッタ、ローラ、スレイプ、サハラ、そして、ジルバ――である。

 ここで、この『ジルバ』とは銀龍スターシュートの人間名。

 スターシュートの名前はあまりに有名であり、誰しもが伝説の銀龍の名前を知っている。

 そのため、余計なトラブルを避けるために、偽名の使う事にした。

 銀龍スターシュートはそもそもトラブルを避けるために人間の姿に変身しているのだから、偽名を使う事に納得はしている。

 それでも、どのような名前を使うかについては少々議論となった。

 ハルの頭の中を覗くスターシュートが「(ギン)はどうだ?」と聞いてきたりする。

 それはハルの元の世界の言葉で銀色を示す単語だが、ハルは即刻却下。

 その理由は「ダメよ・・・だって、キツネみたいじゃない」と言うが、それもハルの主観。

 その後にいろいろな名前が候補に挙がるが、結局は『ジルバ』へ落ち着いた。

 『ジルバ』もハルの世界で銀色を示す言葉から少々変更したものではあったが、発音がゴルト世界でも不自然でなかったため、スターシュートも気に入ったのが決め手となっている。

 そんなジルバはこの広い庭を見て上機嫌だ。

 

「うむ。ここならば私が龍の姿に戻っても大丈夫だな」


 全長百メートルを超える巨大な銀龍だが、それも十分納まりそうな広大な芝生――現在は雑草が生い茂る完全な雑木林――がここにあった。

 緊急時はここで変身を解き、離着陸もできるため、街の外れとかに移動しなくてもいいのは便利だと言っていた。

 

「ええそうよ。庭は広いわ。雑草が伸びていて掃除がちょっと必要だけどね・・・それに、この広さ故に警備員を少し雇わないといけないかもね」

「不審者対策か? 宿に来ていた程度の者なら其方が心配するほどでもなかろう。虫が入ってくるようなものだ」

「それでも嫌なのよ。私やアクトならば問題ないと思うけど、レヴィッタ先輩やサハラちゃんに危害を加えられる可能性もあるじゃない」

「なるほど・・・それならば、警備のために私の魔物を放っても良い。『剛力』や『溶岩蛇』は従順な魔物だし・・・」


 ジルバがここで口にした魔物の名はトゥエル山の周囲に生息させていた伝説級の魔物である。

 文字どおり不審者を徹底的に排除する役割を担う魔物である。

 しかし、それはハルによって却下される。

 

「あんなの駄目よ。ここを魔界にするつもり!」

 

 その伝説級の魔物などここに一匹居れば災害であるし、ここが魔王のラストダンジョンになりかねない・・・

 そんな想像をしてしまうハル。

 

「駄目か・・・私の持つ龍魔法で造れる最高傑作だと思っていたのに・・・」


 自分の作品を否定された芸術家のように少々残念がるジルバ。

 それでもと、次の提案をしてきた。

 

「ならば、これはどうだ?」

 

 ジルバはふぅーと息を吐くと、キラキラとした何かが空中に舞う。

 そして、それが地面に降り注ぐと、そこからニョキニョキと人型の甲冑を着た小人が生えてきた。

 それは子供よりも少し大きく、大人以下の身長。

 兵隊の格好をしたそれは、小人なので威圧感はない。

 全身を覆う金属の鎧の目の部分から覗く内側は真っ黒であり、中身ががらんどうなのは明白。

 

「それ、それ、それ」


 ジルバが指さすとその度に小人の兵隊が次々と出現し、最終的に合計百体ほどが地面から生えてきた。

 

「こいつらの名前は鉄魂(てっこん)ゴーレム。攻撃力は弱いが、簡単な意思を持ち自立行動もできる。普通の人間相手に警備するならば、これで十分だろう」


 生み出された鉄魂(てっこん)ゴーレム達は主人であるジルバに敬礼する。

 彼らは真面目にやっているようだが、愛嬌のある姿で可愛らしい。

 その後、十人一隊に分かれ、敷地内を整然と行進して警戒行動に入る。

 鉄の棒を槍のように掲げてザッザッザッと規則正しく行進するその姿は、おもちゃの兵隊のようで可愛かった。

 

「なんだかブリキの兵隊みたいね」


 ハルがそう例えるように愛嬌のある姿だ。

 サハラが興味を持ち、兵隊のひとりに近付いてツンツンとする。

 その兵隊はサハラからの妨害を少々嫌がりながらも、それでも全体行動を乱さないよう努力している。

 そんな姿が見ていて微笑ましい。

 

「か、かわいい!」


 レヴィッタもサハラを真似て小人の兵隊ひとりを捕まえてツンツンと・・・

 嫌がる兵隊の反応は面白かったが、そんな大人げない行動をハルが止めた。


「レヴィッタ先輩も遊ばないで下さい!」

「ご、ごめんね、ハルちゃん。でも可愛くて・・・」

「まったく・・・でも、外の警備はこれで十分かな」


 小人の兵隊は表面上可愛らしく見えたが、それでも魔法感覚に優れているハルはこの小人の兵隊達の実力を正しく把握していた。

 もし、不審者が侵入すれば、集団で容赦なく襲い掛かり、たちまちに拘束してしまうだろう。

 

「この兵隊をもっと召喚できないの?」

「勿論、私の魔力が続く限り可能だ」


 ハルの求めにジルバが応じ、次々と鉄魂(てっこん)ゴーレムを召喚する。

 息を吹きかけると地面から新しい鉄魂(てっこん)ゴーレムが次々と姿を現した。

 その数が百単位で一隊、二隊、三隊と召喚されて、五百体を超えた当たりでハルは止める。

 

「ありがとう。もうこれで十分よ。警備の問題はこれで解決ね」

 

 ジルバはまだ物足らない感じであったが、あまり召喚し過ぎても、ここが軍隊の詰所となってしまう。

 過剰な警備にならない程度に制限するハル。


「さて。アクト以外の男性陣は外の庭の手入れと、雑草の除去をお願いできるかしら? 私達は屋内の掃除をするから」

「解った」「了解」「お安い御用だ」

 

 スレイプ、ウィル、ジルバから快諾を得た。

 こうして、屋外の整備は彼らに任せ、アクトと女性陣は建屋内の整備を進める。

 

 

 

 一番大きな屋敷の中に入る彼女達。


「うわ、すごい!」


 玄関を見た直後、ここに初めて入ったローラからそんな感嘆が漏れた。

 娘のサハラもポカーンとしており、午前中ここに入ったレヴィッタと同じ反応。

 そんな彼女達を見て。

 

「どう? 凄いでしょう?」

 

 何故かレヴィッタが自慢げにそんな事を述べるのは面白かった。

 白エルフ族長の娘であるローラが驚いてしまうほどの豪華な内装。

 少々埃が溜まっているが、ふかふかの絨毯と白い大理石の壁に広い玄関。

 二階へと続く階段がふたつの大きな弧を描いており、帝国貴族の屋敷としても上位の部類に入る優雅さである。

 しかし、それをハルは一蹴する。

 

「無駄に豪華なのよね~。こんなの実用性ゼロよ。虚栄心を満たす以外に取り得なく、掃除が大変なだけね」


 そう述べて、彼女の趣味に合わない調度品については次々と処分することを決める。

 

「そこの絵画はいらない。あと、その金ピカの壺と訳の分からない石像も撤去よ。そこの甲冑も夜中に動きたしそうだから嫌だし」


 ハルが指摘する物品のひとつひとつにアクトが小さな布を結びつける。

 あとでウィルに確認し、合意に至れば撤去するための目印としている。

 後日売るなり、何処かの倉庫にしまう事となるだろう。

 アクトとハルは心の共有のお陰で完全に意思統一できている。

 レヴィッタも元々がそれほど裕福ではない貴族出身であるため、美術品や調度品にそれほどの執着はない。

 掃除などの手入れが容易になるのであれば、特に反対はしなかった。

 ローラに至っては人間の造る美術品に大きな価値を見出す事ができず、ハルがいらないと言うのではあれば、それで納得した。


 次に、彼らは屋敷内をぐるりと探索し、部屋の間取りを確認。

 大まかな平面図を紙に描き、各部屋の使い方について議論する。

 

「この大きな部屋はローラさんのところに使って貰うのはどう?」

「いや、駄目ですよ。この屋敷で一番大きな部屋じゃないのですか」

「だって、ローラさんのところは家族が一番多いでしょう?」

「でも・・・」

「じゃあ、こちらの部屋はどう? 隣の小さな部屋をサハラちゃんに使って貰えればいいじゃない?」

「それならば・・・」


 そんな感じで各家族の個室となる寝室が決まっていく。

 

「私とレヴィッタ先輩の部屋は近い方がいいわよね。だって、アクトとウィル義兄さんは朝の修練をするだろうから、近い方が便利だろうし」

「え? でも、あまり近いと・・・声が・・・その」


 新妻のレヴィッタが顔を赤らめて、そんな言い難い事をボソリと溢す。

 所謂、夫婦の夜の営みのことを示しているが、それは大丈夫だとハルはフォローしておく。

 

「先輩、心配せずに。それに関しては最強の遮音性能を持つ魔道具を配備しておくから。個人空間(プライバシー)は絶対に守るわよ。ムフフ」


 不敵な笑みを浮かべるハルに、レヴィッタは赤面で応えるだけである。

 

「じゃあ、決まりね。アクトとサハラちゃんは外に居るウィル義兄さんとスレイプさんに確認をとってきてくれる? ジルバは多分どこでもいいと思うけど、一応この部屋にすることを伝えておいて」

「解った。聞いてこよう」

「うん」


 アクトとサハラはハルから平面図を受け取り、外で働く男性陣の元へ行った。

 その後、残った女性陣の会話が少々下世話になり、この遮音の魔道具はハルとレヴィッタの部屋以外にローラの部屋にも設置することが決まっていたりする。

 

「さて、方針はだいたい決まったとして、レヴィッタ先輩とローラさんは屋内の掃除をお願いできるかしら? 私はキッチンとトイレ、浴場の整備をやるわ。清潔な生活空間は水回りから始まるからね」

「解ったわ、ハルちゃん。寝室とかは任せておいて」

「私も解りました。でも、そちらはハルさんひとりで大丈夫ですか?」

「全く問題無いわ。もうすぐアクトも戻って来るし、これ(白仮面)を装備するから」


 そう言って、懐から取り出す白仮面。

 彼女が白魔女に変身すれば、大抵の事は力業でできてしまう。

 それをローラとレヴィッタも納得する。

 

「さあ、じゃあ、始めましょう。夕食前までに終わらせるわよ」


 こうして、屋敷内の掃除と改修工事が始まった。

 

 

 

 まずハルが手を加えたのは調理室だ。

 元々、この大きな屋敷にはそれに見合う巨大な調理室が備わっている。

 しかし、ハルはそこを使わない事にしていた。

 何故なら、この調理室は大人数への給仕を想定した造りとなっていたため、使い勝手が悪く、ハル基準の衛生面を考えても大規模な改修工事が必要になると判断したからである。

 八人程度で生活するのであれば、小規模な調理室の方が便利だとの結論に至ったハルは、この屋敷に備わる複数の小さな居間のひとつを改造し、ここにキッチン兼ダイニング・居間として変更する工事を行う事にした。

 普通ならば一箇月以上かかる大工事だが、そこは白魔女のハル。

 素材錬成の魔法を用いて水回りの配管を作製し、調理に伴う給排換気のダクトも似たような方法で設置する。

 ここに水回りの流しを作ったり、まな板やコンロ類などハル自身が普段使う物を魔法袋から取り出して配置完了。

 包丁についても、ハル特製の魔法が付与されており、魔剣レベルである。

 切れ味は抜群で、水洗いのみですべての汚れが除去できる優れモノだ。

 魔道具師のハルにとってその程度は当たり前の性能だが、もし、これを一流の調理人が見れば、垂涎ものだったりする。

 

「今は魔力起動式の魔法陣だけど、ゆくゆくは釦式にして魔力バッテリーを用いるようにしようかな?」


 今後、コンロなどの調理器具を、魔力抵抗体質者であるアクトやウィルでも使えるようにしようと考えるハル。

 キッチンを工事しながらも、そんな次の事を頭の片隅で考えてしまう彼女は、もう立派な魔道具師である。

 そうしているうちにアクトが戻ってきた。

 

「アクト。テーブルと椅子の配置をお願いできるかしら? 私は上水と下水を引いてくるから」

「解った。それならば漆黒の騎士になった方が良さそうだね」


 アクトはハルの考えを心の共有で読み解くと、自身も黒仮面で変身した。

 こうして体力的にも魔法的にも大幅にパワーアップしたアクトは、別の部屋からテーブルや椅子を軽々しく移動させて、微妙に寸法が合わない部分は魔剣エクリプスで削る。

 魔剣としては完全に使い方を間違っているが、便利なので仕方がない。

 こうしてキッチン以外の大工作業をアクトへ丸投げしたハルは、上水と下水の整備を行う事にした。

 ハルは屋敷に引かれている水配管を外から確認する。

 

「上水は湧き水から引いているようだから、まずまずとしても、下水が川垂れ流しというのは良くないわ」


 下水の処理機が必要だと判断し、ハルは土魔法を駆使して穴を掘る。

 二メートル四方、深さ一メートルの四角い空間を作ったハルは、その表面を硬化させて外部への水の流出を防ぐ。

 そこに下水の入口出口配管を接続して、浄化効果のある魔法陣を描いた。

 自身の魔力を充填して魔法陣の起動し、その後、上部を土魔法で塞ぐ。

 

「よし、これで一箇月は持つでしょう。恒久的なものはそれまでに考えればいいわ」


 こうして、簡易的に下水処理装置を作るハル。

 続いて、似たような方法で上水の浄化装置も作り、ここでの作業は完了とした。

 

 次にハルが作業したのはトイレであるが、ここは有無を言わず総取り換えだ。

 既存のトイレは衛生面においてハルが受け入れられなかったためである。

 ここには、彼女が過去に作った携帯型の洋式トイレを配置する事にした。

 それは水洗式のトイレであり、使用する水も浄化と分解魔法が掛けられており、循環式の水なので交換も不要、衛生面に全く問題はない。

 温水洗浄機能あるので、既にアクトもお気に入りの一品。

 ちなみに、この携帯式トイレは魔力バッテリーを介して起動する魔道具としていたので、魔力抵抗体質者であるアクトが使っても問題ない。

 それをトイレ室に設置して完了となった。

 

 次は洗濯場。

 ここもハルは今までの屋敷の備わる設備を使う気は無い。

 従来の洗い場の脇にハルが過去に開発した魔道式洗濯機をひとつポンと設置して完了となる。

 

 そして、最後に浴室。

 

「うーん、ここも駄目ね・・・」


 広くて豪華な造りの浴室であったが、果たしてそれだけである。

 衛生面からしてハル基準で不合格だったし、お湯を出すのも多くのプロセスを必要とする。

 それに、浴槽は小さく、それはかつてこの屋敷に住んでいた主人やその家族の者がひとり浸かって、大勢の家来がその身体を洗う沐浴方式だったのだろうと想像できた。

 ハルはこの世界の文化のすべてを否定するつもりは無いが、それでも自分がかつて住んでいた生活空間で、お風呂とトイレだけは譲れないと思っていた。

 

「他人に身体洗ってもらうなんて絶対無理。アクトならばいいけど・・・」


 そこまで考えて、ここである事を閃く。

 

「・・・そうねえ。浴室がここまで広いならば、大浴場ってのもアリよねぇ・・・」

 

 考えをまとめると、供えられていた浴槽を撤去する。

 そして、ここに土魔法で穴を掘る。

 

「浴槽を広くして、深さは五十センチぐらいが良いのかしら? 肩まで浸かりたいし・・・でも、あまり深いとサハラちゃんが溺れるかも。それならば深さを二段階にしてっと・・・」


 いろいろと趣向を凝らしながら浴槽を改造するハル。

 こうして、五メートル四方の立派な湯船ができた。

 加えて、その脇にこれもハル手持ちの携帯型浴槽セットを配置する。

 そこからお湯の出口を新設する湯船に配管で接続し、これで簡易的なお風呂が完成となる。

 ついでに洗い場も作る。

 

「お湯と水が出るようにして、鏡も付けようかな? あと、身体を洗う洗剤とスポンジも配置してと・・・」


 気が付けば、銭湯の大浴場のような造りになっていた。

 

「よし。暫定だけど、今日はこれで大丈夫ね」


 ハルはそう結論を出す。

 こうして、夕食前までにハルの思い描いた最低限の作業を終えることができた。

 

 居間に戻ってくると、既に全員が集合していて各部の作業を終えている。

 

「皆、終わったようね。協力ありがとう。お陰で今日からここで暮らせそうだわ」

 

 ハルはそう述べると、白魔女の変身を解き、夕食の準備を始めることにする。

 その調理にはレヴィッタとローラも手伝う申し出があったが、それでも彼女達は掃除でくたくただったで、手元が覚束ない。

 

「ふたりとも今日は休んでいいわよ。疲れているでしょうから、あとは私がやるわ。簡単なものを作るから然したる手間は掛からないし」


 ハルはそう言って、ひとりで全員分の調理を済ませてしまった。

 因みに、今日のメニューはトマトソースのパスタである。

 ハルの得意料理のひとつであり、過去に大量に作った事もある料理。

 その経験を生かせて、今回もあっという間に全員分を作ってしまう。

 ゴルト大陸ではまったくメジャーではない麺料理だが・・・

 

「おお、これは旨い!」


 それを食べた全員が、ハルの作ったパスタを絶賛した。

 特に、これを一番喜んだのは銀龍のジルバである。

 

「ウム、旨い。おかわりを所望する」


 そんな銀龍の胃袋は十人前を食したところでようやく満足したのは余談だったりする。

 


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