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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 第1章 開戦編ーその3

ウェーク島占領後すぐさま防衛体制が整えられる。この為に建造された車輪が付けられた移動式の長10センチ高角砲台、防衛陣地が輸送船より運ばれ設置するだけで高角砲陣地が出来上がる。


海岸線でも15センチ両用砲砲台と防衛陣地が設置された。海には大型のテトラポットがバラまかれ敵の進撃の邪魔をする。

幻想ミッドウェー戦記 第1章 開戦編ーその3


ウエーク島には第11海兵旅団6千名が派遣され防衛陣地や対空砲火の強化工事が占領後すぐ始まる。潜水艦部隊が補給できるように桟橋も拡大強化された。


ロ号潜水艦2個戦隊32隻が進出し、油槽艦より燃料を補給され浮遊機雷の設置と敵艦隊の撃滅の為出撃していった。


浮遊機雷は呂号潜の艦橋後方に機雷籠を積んで、1籠に16個入っているので指定海域でばら撒くのだ。敵味方識別信号に反応して爆発するので味方に被害が出る事は無い。


既に航続力の長い伊号潜水艦2個戦隊32隻は小笠原で補給し、既に浮遊機雷をばら蒔き迎撃配備についていた。ロ号潜隊は本隊が打ち漏らした敵艦の迎撃担当となる。


補給部隊は物資をウエーク島に補給後護衛隊に警備され本土に帰還する。護衛部隊は戦力を強化し(護衛空母8隻となる)再びウエーク島東方で島の防空・対潜任務に付く。


攻略部隊も小笠原付近まで警護し、新たに敵艦隊に備えウエーク島凍方まで反転進出し、警戒態勢に入っていた。


既に第1艦隊と第1機動部隊はウエーク東方で遊弋待機していて、第2艦隊と第2機動部隊もマーシャル北方まで進出し、援護の為遊弋待機していた。


後は敵艦隊の到来を待っているだけだ。


第1艦隊 司令官宇垣中将 


第1戦隊 土佐・加賀・長門・陸奥


第2戦隊 伊勢・日向・山城・扶桑


第15戦隊 生駒5005~8


第35戦隊 北上6001~4(重雷装艦)


第76防空戦隊 防空巡4隻防空駆逐艦16隻


第101水雷戦隊 軽巡洋艦2隻駆逐艦16隻


第102水雷戦隊 軽巡洋艦2隻駆逐艦16隻



第1機動部隊 司令官 城島中将


第1航空戦隊 赤城・天城 直掩護衛空母千歳4001・4002


第11航空戦隊 飛鷹・隼鷹 直掩護衛空母千歳4003・4004


第3戦隊 金剛・榛名・比叡・霧島


第4戦隊 高雄・愛宕・鳥海・摩耶


第77防空戦隊 防空巡洋艦4隻 防空駆逐艦16隻


第78防空戦隊 防空巡洋艦4隻 防空駆逐艦16隻


第103水雷戦隊 軽巡洋艦2隻 駆逐艦16隻


1年後に戦局が落ち着き、従来の艦艇は大改装され、全く違うものに生まれ変わるのである。その分7年前から建造されていた新鋭艦が加わってからである。


土佐級は以後の2年後の改装で46センチ主砲連装4基8門の大戦艦に改造され、防御力も46センチ砲対弾防御力を持つように強化される。


排水量は5万8千トンまで結果増加した。


長門級も同じく2年後に改装され、5万8千トンの大戦艦となる。両者ともエンジンの強化換装で30ノットの高速戦艦に生まれ変わった。


伊勢・山城級も36センチ砲連装6基12門より40センチ砲連装4基8門の重戦艦に改装され防御力も同じく強化された。排水量は4万5千トンとなる。


速力もエンジンの強化換装で28ノットの速度が出るようになる。


金剛級も38センチ滑空砲連装4基を持つ強化戦艦となり、エンジンも換装強化され、35ノットまで出るようになる。排水量は4万トンまで増加し勿論防御力も伊勢級と同じである。


高雄級大巡も20センチ砲連装5基10門から28センチ砲連装4基8門に強化される。是はもはや巡洋戦艦である。


速度は35ノットで魚雷は撤去された。変わりに対艦ロケットを他の戦艦の様に搭載する。


排水量は従来の倍の3万2千トンまで増加し、防御力も耐36センチ砲弾に強化された。妙高級、最上級、利根級も同様に3万2千トンとなった。航続力はほぼ1万2千海里である。


空母赤城級は5万5千トンとなり防御力もかなり強化され、飛行甲板には2インチの装甲が、甲板と側面装甲には8インチの装甲が追加された。


重量バランスを取るため艦底に特殊鋼(赤鉄鋼)と呼ばれる超合金で作られた水中翼を4基装備した。


1型水中翼は1基5千トンの重量があり、3千トンの重油を積み補助推進器ともなる。更に重巡洋艦以上の大型艦に漏れなく配備される。


この水中翼は緊急時に発動すると速力が1基で1ノット、4基で4ノット向上する。


これは超合金で出来ているので、現在のトマホークの10倍の攻撃力でないと損傷しない。


少しチートな防御兵器だこれを装備している艦艇は魚雷では沈めることが出来なくなる。


この為エンジンもほぼ新品に強化換装され33ノットが出るようになった。更に長10センチ対空連装砲16門と40ミリ4連装聖級高速機関砲24基が追加された。


緊急時には37ノットまで速力が向上した。


これで対空能力は従来の3倍となりT・T信管も併せてかなりの敵機を殲滅できる態勢となる。


搭載機は3段格納庫になったので、両翼の折りたたみの航空機の改造も加え、128機を搭載する大空母となる。偵察機8機は露天係止で置かれていた。


飛鷹級は3万トンに強化され、エンジンとガスタービンの強化換装で30ノットまで出るようになった。長10センチ対空連装砲16基と40ミリ聖級4連機関砲24門も装備していた。


搭載機は2段格納庫が整備され、両翼の折りたたみ効果で72機まで搭載でき、従来の翔鶴級にに匹敵する正規空母となる。1号式水中翼4基を配備していて偵察機は露天係止で4機配置されていた。


防御力も飛行甲板に2インチの装甲と甲板に5インチの装甲が追加された。以前よりもかなり強化され、沈みにくい空母に改装強化されていた。








待ち受ける日本艦隊は準備万端である。機動部隊は航空機の搭載数が強化されていた。赤城級は従来は84機であったが、現在は128機迄搭載できるのだ。偵察機8機は甲板に露天係止で配置された。


飛鷹級も従来は53機であったが、露天係止の偵察機4機を含めると改装後は76機を搭載で来た。


従来は84機が2隻分で168機、53機が2隻分で106機 小計274機が改装後は128機が2隻分で256機、76機が2隻分で152機 小計で408機となりほぼ1,5倍である。


アメリカ側は搭載数が多いので前世では圧倒されることが多かったが、今回はほぼ五分からこちらの方がやや多くなっていく。


パイロットの練度も勿論日本側が高いが従来のようにS級・Å級は本国にあって若手の教育に従事していた。前線にはB級を主体とするB級・C級のパイロットで編隊は構成されていた。


アメリカ側はこの時点ではほぼE級の練度の者が大半で発進は出来るが、着艦が出来ない者が大半であり、戦闘となるとかなり無理な部分が多かった。


現在はハルゼー司令官らが猛訓練で何とか着艦できるレベルには仕上ていたが、まだまだD級には届かない。この時点でパイロットの質にはアメリカ側には問題があった。


量に関しても日本側は早期の学徒動員や同盟国のパイロットも多く参加し、前世の10倍以上の戦力となり、アメリカ側を倍以上圧倒していた。最早恐るべき何物もない状態で日本側は開戦を迎えたのだ。





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