幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その10
アジア連合軍とナチス・フランスとの戦いも最終段階に入っていた。既にナチス・フランス、ナチス・ロシア王国は連合軍に占領され、フランスとポーランド方面より空爆が続いていた。
幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その10
3月15日1週間の後ドレスデンの市内を安定させたパルティア王国軍40万余は進撃を開始する。同じ頃ミュウヘン周辺でも激戦が開始されていた。
この1週間でドイツ空軍は第3・7航空集団がその戦力の大半を失い後退していた。
新たに第5・第9航空集団が進出し防衛戦を展開していた。
ゲーリング元帥も異常なまでの航空機の消耗に対策を取り切れず、毎日ヒットラー総統より無能な元帥として罵られていた。
3月に入った僅かな期間でドイツ空軍は2方面の戦場で15万機に及ぶ戦闘機・爆撃機・襲撃機・偵察機を失っていた。
この数は年間に生産される航空機の数を上回っている。このままでは戦線を維持できなくなることは自明の理であった。
3月16日ゲーリング元帥は病気療養の為辞表を出し、空軍司令官を解任された。
代わってケスラー上級大将が空軍司令官となる。司令官が代わってもドイツ空軍の劣勢は止められない。
3月20日ライプチヒ方面で第5・9航空集団の戦力が壊滅し、ミュウヘン方面でも第6・第10航空集団も壊滅した。残るはベルリンを守る第1航空集団のみとなる。
ここまで戦闘機を中心とする航空戦力が壊滅するとドイツ全土の防空網が機能しなくなり敵方に爆撃され放題となり、軍事基地・工場・インフラ設備等がせん滅されていく。
ドイツ側も何とか防空体制を再度築き上げる為戦闘機の増産を行い。新たに第11・12航空集団各1万余機が編成中であるが、これらが終了するには4月後半となる。
航空戦力の無い地上部隊はどれだけ強力な戦車や自走砲があっても爆撃されて壊滅していくだけだ。
第2・3軍団はアジア連合軍の猛攻と遠距離砲の砲撃、空爆の為3月中に壊滅し、残るはベルリンを守る第1軍団と近衛軍のみとなる。
ゆっくりとドイツ領内に軍を進めたアジア連合軍は4月に入ってベルリンに残っていた第1航空集団以下の航空戦力を壊滅させ、次に近衛軍等も爆撃で踏みつぶしていく。
4月末には抵抗する全ての戦力を失い。5月に入ってベルリンはアジア連合軍に占領されナチス・ドイツはここに滅び、ヒットラー以下のナチス党員は全て捉えられた。
此処に長きに渡った第2次大戦も終了する。多くの悲惨な事件が起こったが、是も戦争という狂気の世界で行われたことだ。
世界は安定し平和に向かうかに見える。
暫く放置して申し訳ありません。この物語はここで第1部終了とさせて頂きます。
次回以降はベガ星系を廻るお話を第2部として考案しています。
他の連載もあってなかなか時間が取れずかなり遅くなりそうですが、
少しづつでも書いて行けるよう努力します。
皆さまどうか暫くお待ちください!
ドイツ空軍は壊滅し上空を守るものは何もない、世界の7強の一つと呼ばれた最強のドイツ陸軍も航空機の援護が無ければ全滅するだけだ。
かくして世界7大陸軍の一つと呼ばれたドイツ陸軍も消えていった。




