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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その8

年が明けドイツ軍との戦いが再開された。強力なパルティア王国陸軍がドレスデンに攻撃を加える。


ドレスデンの前方に3段の簡易陣を築いて守るのはドイツ第11軍団B級20個師団だ。


上空では戦闘機同士の空戦が始まっていた。

幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その8


1946年3月に入り春らしい穏やかな日々が続くようになり、絶好の空戦日和が続く。


既に戦争の本質は強力な陸軍より空戦に移っている事を各国首脳はまだ理解していなかった。


パルティア王国軍やビザンツ帝国軍が如何に強力な陸軍を有しているとはいえ、日本空軍の援護が無ければ此処迄進んでこれなかっただろう。


世界最強を誇るドイツ空軍を破ることが出来るのは日本空軍の戦力しかないのだ!


アジア連合の空軍もかなり成長してきたが、まだ一歩及ばない雪風元帥は戦況をよく見ていてそれらを既に確信し、アジア連合の上空援護に日本空軍の出撃を命じていた。


ナチス・ドイツやフランスの艦隊戦力は昨年ほぼ壊滅している。潜水艦部隊は健在だが、高性能ソナーを装備した5百トンクラスの海防艦が多量に生産配備されている為。


護衛空母を数隻加え軽巡を旗艦に数隻の護衛駆逐艦、海防艦でハンター部隊を何個も作っていたので後は時間が掛かるが、やがて狩り尽されていくだろう。


3月5日残っている雪もほぼ切除され街道は元の状態に戻った。


国境付近に待機していたパルティア王国軍は動き出した。上空には日本空軍の第11航空集団の精鋭部隊が援護に付いていた。


勿論パルティア王国空軍も5千機余りの上空援護機(アジア連合の1式戦闘機・鍾馗Ⅰの改装タイプ)を中心に高度3千メートルで配置についていた。


ドイツの第3軍団の精鋭部隊もライプチヒ方面より出撃し、第3航空集団3万余機が上空を守ってドレスデンに向かっていた。


ドレスデンの上空を守るのは第11航空集団2万余機の半数がフォックウルフFW190A-8を主力にやや性能の落ちるBF109Gが2割を占めていた。残り3割が爆撃機だ。


ドレスデンを守る第11軍団B級20個師団40万余の戦力がドレスデン前方に3段の防御陣地を展開していた。


パルティア王国軍もアジア連合の1式駆逐戦車(88ミリ砲を持つ)3千両を先陣に猛攻を開始する。150ミリりゅう弾砲を持つ1式自走砲2千両が続く。


上空では1式戦1千機とBF109G2千機が戦いを始めていた。


数の多いドイツ側がやや有利だったが、上空8千メートルにあった雷電Ⅲ2千機が降下してきてBF109Gをせん滅していく。


ドイツ側もFW190A-82千機を繰り出してくる。すると上空にあった飛燕Ⅲ2千機が上空より猛攻を加えてきた。


最初の1撃でFW190A-8の半数以上が撃墜され残りも包囲されせん滅されていく、日本空軍は一歩も手を緩めない4千機のドイツ空軍機は30分程で壊滅した。


ドイツ第11航空集団を率いるシェタンゲ中将は更にFW190A-83千機を繰り出して来たが、ほぼ睨み合いで航続力の短いドイツ空軍が退却すると両軍は後退した。


翌日シュタンゲ中将はFW190A-8を中心に5千機以上の戦闘機を繰り出し、2千機のユンカースJU-88爆撃機でパルティア王国軍の戦車部隊を攻撃させようと出撃させた。


日本空軍は更に上手を行く上空6千メートルで待機していたFW190A-83千機に後方から飛燕Ⅲ3千機が奇襲を掛け、更に左右より飛燕Ⅲ1千機づつが攻撃を加える。


FW190A-83千機は最初の1撃で1千機が撃墜され、さらに左右からの時間差攻撃で又1千機が撃墜され、残る1千機は飛燕Ⅲ5千機に包囲殲滅される。


高度4千メートルに待機していたBF109G2千機も後方より今度は新人パイロットが多い5式戦疾風2千機の奇襲を受け大半が第1撃で撃墜され逃げれたのは1部だった。


こうして上空から戦略司令機黄龍の指示を受け戦っている日本空軍は常に有利に空戦を進めることが出来た。


残る2千機の呑速なユンカース爆撃機はパルティア王国空軍1式戦2千機の攻撃を受け敵を攻撃する前にほぼ壊滅した。


開戦2日で航空戦力の半数以上を失った第11航空集団は敢え無く後退していった。









戦略司令機黄龍に指揮された日本空軍は常に有利に空戦を進めていた。


上空1万Ⅲ千メートルに待機する黄龍は探知されにくい、護衛には雷天Ⅲが1個中隊80機が付いていた。

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