幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その6
アジア連合軍はドイツ領内への侵攻作戦を開始した、この時アメリカ・イタリア連合軍もパリを包囲していたのだ。
幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その6
10月10日
アジア連合はドイツ南部へ侵攻を開始した。チェコの首都プラハを占領したパルティア王国とクシャーナ王朝の部隊はベルリンを目指しドレスデンへ向かう。
オーストリアの首都ウィーンよりビザンツ帝国の部隊はミューヘンからニュールンベルグ、カッセイへ向かう。
何方にも日本空軍の主力部隊が同行する、ベルリンへ向かう部隊には第14航空集団が援護し、ミューヘンへ向かう部隊には第16航空集団が同行する。
ドレスデンを守るのはドイツ第1軍団A級40個師団でホン・マンシュタイン元帥が率いる精鋭部隊でパンターⅢ戦車・タイガーⅢ戦車など1万両有する重戦車部隊だ。
更にMe262ジェット機1千機を通するアドルフ・ガーランド上級中将率いる第1航空集団凡そ3万機の戦力があった。
この世界でのMa262は後部に2基のエンジンを積むことによって前世では両翼に積んでいた操縦性の欠点を克服していた。強武装の戦闘機として再生していた。
最高速度830キロ 30ミリ機関砲4基 500キロ爆弾1基又はドロップタンク1個
航続力1100キロ(ドロップタンク装備で凡そ1500キロ)
対抗する日本空軍には単発の真電(海軍名6式戦真風)と双発の星電(海軍名7式戦星風)という強力な戦闘機が1年前に配備されていた。
今回は生産量の多い6式戦闘機真電が出撃する
最高速度940キロ 30ミリ機関砲4基(両翼) 1トン爆弾1個又は800キロ増加タンク1個又は800キロ魚雷1本 航続力1600キロドロップタンク使用で2000キロ飛行可 乗員1名 太陽1型エンジン3000馬力1基 対空ミサイル8基搭載可
現状は軍機に付き使用不可
7式戦闘機星電
最高速度980キロ 30ミリ機関砲4基(機首) 1トン爆弾2個(胴体下部格納庫)航空魚雷2本(両翼) 800キロドロップタンク2個(両翼) 航続力1600キロ(ドロップタンク2個使用で2400キロ迄飛行可) 乗員2名 太陽1型エンジン2基6000馬力
対空ミサイル8基搭載可現在は軍機に付き使用不可。
第14航空軍団は第141から第145の5個航空師団からなる、1個航空師団は5個航空旅団からなる。1個航空旅団はほぼ2千機で編成され即ち1個軍団は5万余機。
ドレスデンへ向かう部隊は国境付近で防御陣地を築き始めた。もう直ぐ冬が来る、侵攻と共に帰路を守る必要があり攻めていて不利になった場合の退却は冬場では困難だ。
パルティア王国軍20個師団40万余の部隊は4部隊に別れ行軍していた。先鋒はジダレス将軍率いる5個師団の重装歩兵師団だ。各師団が横陣で並列に進軍していた。
対するドイツ軍は国境警備隊5個B級師団の軽戦闘車両部隊8万余が守っていた。人員が少ないのは補充が間に合わず部隊が定員割れを起こしているからだ。
戦闘が開始されたパルティア王国軍の重装歩兵はシールド魔法を使う為砲撃が通じない、更にあちらは魔法弓でファイヤーアローを浴びせかける。
此方の攻撃は全て防がれる相手から1歩敵に攻撃を受け国境警備隊は支えきれず敗走していった。幸い装甲車両部隊なので逃げるのは早かった。
チェコでの戦いは天候が良く航空隊が中心となる戦いに終始したので、地上軍の戦いは少なかった為シールドを使う必要が無かったので情報として出なかったのだ。
マンシュタイン元帥はアジア連合の部隊が魔法弓等のおとぎ話の魔術を使う事を聞いていたので試しに国境警備隊を一当たりさせたのだが、色々と情報が入って来た。
歩兵達が張るシールド魔法はある一定の場所を重ねて攻撃すればシールドも負荷を越えて消滅するが、何重にも張り巡らされているので容易に破る事は難しい様だ。
ドイツ軍はドレスデン南方にある堅固な防御陣地コアル3に立て籠もる。是で敵の侵攻は止められる。ただ此の間にシールド魔法を打ち破る手を考えなければならない。
マンシュタインは戦術には通じた将軍だが魔法に対抗する方法など浮かんでこない、配下の者に出来るだけ情報を集めさせてそれらを分析することから始める。
ただ簡単には片付かずマンシュタイン元帥は当分の間頭を悩ますことになる。
ただ11月に入り天候も悪くなり航空隊が活躍できる日も少なくなり、戦場は膠着状態となり戦線が動かなくなる。
アジア連合軍もドイツ領内より退き、チェコ方面で冬を越す準備に入った。
10月に入って寒気の侵入で天候が珍しく悪化した日々が続き、航空隊の出撃が出来ない日が続いた。
地上戦も膠着し戦線は動かなくなった。




