幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その3
アジア連合軍はハンガリー王国を占領後いよいよ侵攻を開始する。
幻想ミッドウェー戦記 ナチス・ドイツ攻略編 その3
1945年8月1日
ハンガリー王国内でのナチス・ドイツ軍を一掃したアジア連合軍は騒乱のあったブタペスト周辺等の治安を回復させ、民心を整えた後2か月後次の目標に向けて侵攻作戦を開始する。
アジア連合のパルティア王国の重装歩兵部隊を中心とする20個師団40万余の主力軍とクシャーナ王朝軍20個師団40万余計40個師団がスロバニア方面に進撃する。
ビザンツ帝国軍も重装歩兵部隊が主力だ少し増援を貰い30個師団60万余がオーストリア方面に進撃する。
日本空軍が両部隊の上空援護を務める2方面軍にそれぞれ4個戦闘機旅団8千機が同行する。爆撃機はそれぞれ自国の部隊が同行する飛竜や連山の劣化版だ。
各地の騒乱で生産不足となっている高出力の水冷水星2型エンジンの導入が間に合わないので空冷金星5型1650馬力を使用しているので、やや馬力不足となっていた。
本来は水冷水星2200馬力エンジンが必要なのだが、間に合わないので馬力は落ちるが稼働率に問題の無い空冷金星5型エンジンを使用するよう雪風元帥が提言したからだ。
双発の飛龍は1式爆撃機、4発の連山は2式重爆撃機としてアジア連合内で登録され各国でライセンス生産が開始されたのが5年前である。
現在でも水星エンジンは不足気味で日本国の戦闘機・爆撃機・偵察機・戦略司令機に取り付けるだけでも足りない状態が続いていた。年間の生産が5万機を越えている為もある。
空冷エンジン搭載機を含めると日本国とその衛星国では年間15万機の戦闘用の航空機を生産していて、民間を加えるとその数は30万機に達していた。
前世でのアメリカが凡そ11万機を年間生産し、日本は全てを合わせて7万機ほどだった。それ故に現在の日本の生産力が異常なのは見てもお分かりになるだろう。
只家内手工業が中心だった日本の生産力を重工業化し生産レーン鵜を作って生産性を突き詰めて行けばこれ位の事は充分にできる国家なのだ日本という国は。
話が脱線したが、日本空軍は戦闘機のみを友軍に提供していた。戦場に於いて特に空戦に於ける制空権確保と云う事が重要だ。
制空権を確保できれば例え鈍足の爆撃機だろうが、防御力の無い雷撃機だろうが生還できる可能性が確実に上昇し、兵士特にパイロットの消耗を防げるのだ。
日本帝国も開戦以来制空権の確保という第1番目の命題を完成させるため奔走してきたと言って良かった。陸海空軍を通じての共通機体の生産も達成された。
2番目の命題は偵察機の整備とレーダー網の構築、絶対に敗れない暗号通信網の整備である。レーダー装備の新雲偵察機、100式司令偵察機、黄龍等がこれらの答えになる。
3番目の命題は飽く迄戦艦は戦艦で潰すと言う事だ!世界最強を誇る大和級戦艦を建造できる日本が最強の戦艦部隊を有する限り世界は戦艦建造に血道を上げる。
各国に戦艦建造で国力の大半を使わせるのが日本の基本方針だ、土佐級戦艦がアメリカの戦艦群を撃滅したのでアメリカはアイオワ級戦艦やモンタナ級戦艦建造に国力の大半をつぎ込む。
イギリスやナチス・ドイツ、ナチス・フランスも同じであった。同盟国のビザンツ帝国には40センチ砲を装備し改装強化された山城・伊勢級戦艦4隻を送り。
パルティア王国には金剛級戦艦4隻を送った。38センチ滑空砲8門を有する金剛型ならドイツのビスマルク級とも十分渡り合える。
漢帝国は充分な戦力を有しているのでここでは語ることは無い。飽く迄密軍として存在しているからだ。
日本帝国の3つの命題それはこの戦いを通じて導き出された勝つ為の方策である。この大戦を日本は虐げられた有色人種達を助け戦後彼らの国をアジア連合を通じて発展させるため日本以下の諸国は戦う!




