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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 アメリカ東海岸攻略編 その5

ヨーロッパを支配するナチス・ドイツは世界征服を狙い同盟国のナチス・フランスを使ってスペインへの侵攻を開始し、中立国イタリアにも外交的に圧力を加えていた。


ただイタリアの背後には東ヨーロッパを支配するビザンツ帝国があり、これらの間に軋みが出来つつあった。両者はナチス・ロシアを加えて不可侵条約と貿易協定を結んでいて対立構造ではなかった。

幻想ミッドウェー戦記 アメリカ東海岸攻略編 その5


8月10日

日本軍の大艦隊がプエルトリコ基地に集結し海神5~8の支援部隊も遠くホーン岬を巡ってこの地に到着し支援部隊は輸送船団の護衛も務める。


今回のはアメリカ東海岸で建造中の戦艦を中心とする新鋭艦隊が目標でありこれらは来年日本軍に対抗するアメリカ軍の希望の星である。


これ等を打ち砕きトルーマン政権にとどめを刺した後退陣させることが目標であった。


アメリカ内においてはアジア連合軍の第1軍明王国を中心とする20万余がオレゴン州をほぼ制圧し、更にアイダホ州への侵攻を伺っていた。


第2軍は日本軍と満州帝国、朝鮮国、台湾自治国ら20万余はカルフォルニア州を平定し、ネバダ州への侵攻を計画していた。


今年1月には第3軍としてフロリダ州侵攻の為呉王国軍が中心となり10個師団がパナマに集結していた。


今年3月丁度そこへドイツの友好国ベネズエラ共和国がドイツからの要請でパナマ運河を攻略すべくコロンビア共和国を誘って10万余の大軍を集めて攻めてきた。


呉王国軍がこれに反撃しコロンビアとの国境線で戦闘が開始され、第3軍が優勢でコロンビア・ベネズエル連合軍を打ち破りコロンビアの首都を目指していた。


2か月後コロンビアの首都は落ち現政権は降伏し3か月後新たな親日政権が発足し第3軍は続けてベネズエラに向かう。


ベネズエラも半年後に首都が陥落し、チャベラ将軍率いる軍事政権は降伏した。


この地は豊富な油田があるのでアジア連合本部が監督し、連合軍が駐屯することになる。


第3軍が別目標に向かったので、宋王国とタイ、ビルマ、インドネシア、フィリピン、インドシナ等を中心とする第4軍が編成されフロリダ攻略に向かった。


一方日本の機動部隊は8月15日にプエルトリコを出撃し、フロリダ沖を北上しアメリカ軍の護衛空母を中心とする僅かな部隊をせん滅し、東海岸を目指す。


既に4か月に渡る消耗戦でアメリカ軍も疲弊していた出撃した攻撃隊は帰らず。


航空燃料も油田地帯が爆撃され補給もままならない。基地にあった備蓄用の燃料も度重なる爆撃で遠隔地以外はほとんど破壊されてしまった。


僅かな燃料で最低限の迎撃部隊を飛ばすのがやっとの日々が続いていた。


8月に入って最早100機を越える攻撃部隊を出す燃料は無い。ここまでアメリカ軍はぜい弱化していた。


日本側は中国各地の油田と中東のパルティア王国などからの輸入で賄っている。


既にインドネシアのパレンバンやブルネイ王国等の石油も入っでいるので量の確保は出来ていて何方かというと石油は余っている様な状態であった。


ハワイや中継基地のパナマ、プエルトリコ基地にも十分備蓄されていたし今回はベネズエラの石油もこちらの勢力圏に入ったので補給はスムーズであった。


日本艦隊の先進部隊は4個潜水艦隊が既に東海岸沖にあり、偵察と敵艦隊の殲滅に動いていた。


深度200メートルまで潜る静進性を持つ日本の潜水艦は発見することが難しい。


敵の輸送船やタンカー等を標的として4個潜水戦隊64隻の伊号潜が活躍していた。


更に支援部隊からもロ号潜の4個潜隊が発進し、伊号潜の内漏らした艦艇を始末していった。


先鋒部隊は独立第11・12艦隊が中心となり第18~第19護衛隊を後続させ手進撃していた。これらは主にアメリカ艦隊で捕獲された戦艦が中心となっていた。


これ等は改装されエンジン設備も交換して30ノット前後が出るようになって、充分な対空防御と水中翼を備えているのでほぼ撃沈は難しい存在となっていた。


第18~第19護衛隊は旧式機の寄せ集めの部隊だが、南米や中米連合の若い兵士やパイロットが参加して意気盛んな部隊である。


この後方に8個護衛艦隊と7個機動部隊が進んでいた。更にその後ろには海神以下の支援部隊が後続していて輸送部隊は支援部隊の中にあった。


今回輸送部隊にはフロリダ半島を制圧する第4軍20万余が150隻の輸送船に分乗していて戦車連隊や砲兵連隊、対空砲連隊等も参加する強力な部隊だ。


第4軍は中国の宋王国を中心にインドシナ王国やビルマ、タイ、フィリピン、インドネシア等の東南アジアの部隊が中心だった。


援護する15機動部隊の航空戦力は凡そ7千機に達する支援部隊や先鋒部隊を加えると1万機に達する膨大な戦力である。


バミューダやプエルトリコ、キューバ、ハイチ等の空軍の戦力も1万余機がある。


又西海岸にある航空戦力も1万余があり、日本を中心とするアジア連合の航空戦力は3万余機に達していた。


現在あらゆる航空機生産工場の大半を失ったアメリカは航空機戦力は1万機を切っていた、更に激化する航空戦の中消耗は続くだろう。


新たに生産された航空機を基地に送っても航空機燃料の不足から出撃も迎撃も出来ず、地上で撃破されていき。アメリカ軍の士気も地に落ちで脱走する兵士も多く出てきた。


脱走すれば軍法会議でほぼ死刑になるそれでも脱走する若者が増え続けていた。


最早軍も崩壊する末期状態であった。




















日本の大艦隊が大西洋にあり、現在フロリダ沖を北上していた。いよいよ東海岸に攻撃を加える準備が出来たようだ。


アメリカのトルーマンの最後の希望を打ち砕くべく日本の機動部隊が北上していた。

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