幻想ミッドウェー戦記 アメリカ西海岸攻略編 その8
アメリカ西海岸への侵攻作戦が開始された。サンフランシスコ市周辺は日本軍の攻撃を恐れて既に無防備宣言をしていた。
幻想ミッドウェー戦記 アメリカ西海岸攻略編 その8
3月28日早朝より日本軍の攻撃は熾烈を極めた、8個機動部隊と海神以下の護衛艦隊らの6千機の航空戦力が投入され寸断なく、猛爆撃を繰り返す。
30分毎に空母よりローテーションで攻撃隊が出撃していく。日本軍は今月の4日間で全てのアメリカ戦力を撃滅するつもりで攻撃を加えていた。
戦艦部隊も沖合から海岸線に接近して砲撃を加えて、海岸線にある防衛陣地を潰していった。
40センチ砲以上の強力な砲弾が炸裂し、コンクリートで作られた防衛陣地も一瞬で消滅していく。
破壊力が桁違いで48センチ砲の砲撃の後には深さが5メートル直径8メートル近い大穴が開いていた。
コンクリートで作られた地下3メートルに渡る堅固なべトン陣地も吹き飛んで、中にいた人員や食料・弾薬などはバラバラに飛び散り、悲惨な状況になっていた。
この砲撃は4日間昼夜を分かたず、交代で続けられ海岸線より砲弾が届く50キロ地点までのあらゆる防衛陣地や拠点、兵が籠る小さな穴まで根こそぎ潰されていった。
連日の猛攻撃で輸送船より持ち込まれた砲弾や爆弾の残りも少なくなったころ、漸く4日間が終了した。
攻撃目標となるサンフランシスコ周辺の海岸には日本軍より退避勧告も行われ、アメリカ人は全て逃げ出していた。
又サンフランシスコ市長も無防備宣言をし、止むを得ず日本軍の侵攻を受け入れる。
サンフランシスコ周辺の陸軍10個師団と州兵部隊の大半は爆撃で壊滅させられ、戦闘車両やトラックまでも撃破され、残った者はロサンゼルス方面へ逃走していた。
カルフォルニア州、オレゴン州、ネバダ州の陸軍・航空部隊は壊滅していた。
更にアイダホ州、ユター州、アリゾナ州の航空部隊もこの4日間の攻撃で壊滅していた。
4月1日
日本軍の4個師団が上陸作戦を開始する。上空には新雲偵察機数十機が偵察の為配置に付いていた。
更に高度1万2千メートル上空には通常レーダーには捉えることが出来ない高度に戦略偵察指揮機黄龍4機が広範囲を強力なレーダーで捕捉していた。
4個師団(第16・21・48・56師団)各歩兵3個連隊6万余の戦力に4個戦車連隊、2個砲兵連隊が合流していた。
日本国は人口が少ないので師団編成を歩兵3個連隊とし、その分火力を上げて対抗するようにしていた。他国は通常は1個師団は歩兵4個連隊編成。
第11~14戦車連隊はそれぞれ88式駆逐戦車400両が主力であり、88センチ砲1門と12ミリ機銃1基を有していた。
その他95式偵察装甲車100両、98式対戦車砲50門を有していた。
サンフランシスコ市は無防備宣言をしているので周辺は簡単に占領され、日本軍は陣地の構築や飛行場の整備に入る。施設部隊が手際よく作戦を進めていた。
アメリカも黙っているわけではない!新鋭爆撃機B-29を中心に反抗作戦が実地されようとしていた。




