幻想ミッドウェー戦記 アメリカ西海岸攻略編 その5
時間は少し遡り、作戦内容を検討する7長官会議が始まっている。
幻想ミッドウェー戦記 西海岸攻略編 その5
代わって陸軍の伊達中将が説明を始めた。
陸軍は160隻の輸送船に4個師団を乗せて主力部隊の後方にある輸送部隊と合流して進
ます。
速やかに上陸作戦を成功させてアメリカ本土に日の丸を打ち立てるのが我々の使命です。
この為に精鋭部隊を引き連れてきたのです。
上陸作戦の準備が整えば我々は直ちに動き始めます。
実際伊達中将の部隊は第2線級であり、同行している戦闘車両も少し旧式の部類だ。
伊達中将の行動には少し不自然な部分があった。
何か考えがあるのだろう。この作戦が上手く行けば制空・制海権はこちらにある。多少ヘ
マをしても取り返すことは難しくはない。
雪風元帥もあえて触れなかった。
ではこれで陸軍の説明を終わります。
伊達中将は一礼して席に戻る。
では作戦の内容は共有できたと思う。
3軍の長官から疑問や質問があればこの機会に発言してもらおう。
何かあるかね?
元帥閣下海軍長官の古賀です。占領地域は狭い範囲ですが4個師団の戦力で守れますか?
山下陸軍長官どうかね?
充分な縦深陣地と対空火器と航空戦力があれば守り切れます。
又我が軍には直属の戦闘機・攻撃機・爆撃機もあるので敵の航空機戦力を初戦で一掃でき
れば十分守り切れるでしょう。
伊達参謀長初期配備機数はどれ位だったかな?
戦闘機3個大隊、爆撃機、攻撃機、襲撃機、偵察機各1個大隊です。
輸送船で運ばれた分解した機体を基地で組み立て稼働させます。
是と同じ戦力が1週間後に後続の輸送部隊にて運ばれてきます。
海軍は基地防衛用の援護戦闘機を用意していましたね。
それはどれ位ですか?
船団と基地援護の為千歳級直掩空母8隻で2個中隊が8隻分で2個大隊になります。
空軍は基地が完成後2個戦隊が進出します。
敷設部隊の早急な基地施設の完成に期待します。
まあ、4個機動部隊と4個護衛隊が暫くは上空援護と防衛に当たるので、多少の敵の攻撃
には対処できるでしょう。
取り合えず大体の内容は把握できましたね。ではこれで7長官会議を終わります。
皆さんご苦労様でした。雪風元帥はこう締めくくった。
山口多聞参謀長は作戦案を再度検討する。




