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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 アメリカ西海岸攻略編 その2

アメリカ西海岸への攻撃が開始された!

幻想ミッドウェー戦記 西海岸攻略編 その2


昭和19年3月中旬

ハワイに日本の各地より続々と精鋭艦隊と航空部隊が集結してきた。


今月末より夜間爆撃でアメリカ西海岸にある軍事施設に爆撃を加え敵の航空兵力を撃減し、更に機動部隊による波状攻撃で西海岸に於ける敵軍事基地に大打撃を与える。


3月27日

ハワイ時間19:00 日没が訪れた。この日はサンフランシスコの気象庁からも西海岸の一部に今日明日で磁気嵐から電波障害が起こると予報されていた。


是を掴んでいた日本軍は最大限に付け込む!高度1万2千メートルレーダーに捕らえられない空域より電子戦略機黄龍4機が西海岸へ電波妨害波での攻撃を開始した。


この当時はレーダー波はAM波、即ち長波が使わされていて、黄龍の電信士はアメリカ軍のレーダー波の波長を探索しその波長に妨害波を流し込む。


例え波長を変換しても自動追尾で追いかけて見つけた波長に妨害波を流し続けていく。


暫くするとアメリカ軍のレーダー網は妨害波で満たされ機能しなくなった。


20:00

沖合に居るアメリカ艦隊は皆夕食や早い者は入浴や睡眠を各々取ってリラックスしている時間である。そこへ突如光の光弾が空から降って来た。


サンディエゴ海軍基地沖合にあった正規空母エセックスは突如来襲した新星艦爆の500キロ爆弾6発が命中し、大爆発を起こし炎上大破し、間もなく沈んでいった。


フランクリンも4発を受け炎上する、レキシントンⅡも3発が命中燃え上がる、ヨークタウンⅡも5発が命中し火薬庫に火が入り大爆発を起こし爆沈していった。


カボット級軽空母にも2~5発が命中し8隻の内炎上していないものは無い!防御力が弱いので次々と沈んでいった。中には大爆発を起こし爆沈するものもあった。


護衛の巡洋艦や駆逐艦もほぼ停止していたので、次々と撃沈されていき、ほぼ1時間で壊滅状態となった。司令官のマケーン中将は私用で陸に上がっていた無事だった。


敵の偵察機がパラシュート付きの光弾を数多く落としていったので、海面は昼間のように明るくなっていた。


何時の間にか日本軍が忍び寄って来たのか!敵もレーダーが聞かないので、数多くの光弾を用いて攻撃を加えて来た様だ。ただ本土の部隊に連絡しようとも電波妨害の影響で通信が出来ない!


後方にある第13任務部隊も攻撃を受けているようだ。50キロ後方でも多くの艦艇が炎上していた。司令官のハリル少将は旗艦の重巡洋艦が爆沈し戦死していた。


一番前方にある第11任務部隊には敵の攻撃は無く、ただ不気味な静けさだけが漂っていた。


21:00突如星弾が打ち上げられ、日本艦隊が突然前方に表れた。マッケーン中将は以前のデーターから日本軍の戦艦部隊は真っ向から立ち向かってくることを予測していた。


既に水雷戦隊を左右に配置し、旗艦アラバマ以下のオハイオ、ニューハンプシャー、ミシガンの3隻が続き、ウイチタ級重巡洋艦4隻が後続していた。


日本側は西村中将率いる安芸 伊賀 伊豆 壱岐  稲葉 隠岐 奄美 沖縄の8隻の安芸級戦艦が突入して来る。


両翼には第5・6水雷戦隊があり、後方には生駒級重巡洋艦4隻と天塩級防空巡洋艦4隻が後続していた。


取り舵20、敵の旗艦を潰すぞ!前進全速!距離を測れ!西村中将の声が艦橋に木霊する。


砲術長 索敵開始!距離1万6千!敵速32ノット、仰角22,4、誤差修正!


艦長 距離良し!仰角良し!誤差修正良し!発射準備終了!提督準備全て良しです!


テェ!西村中将の声が響く!距離1万6千で安芸の48センチ砲9門がアラバマに向かっていく。


後続する7隻も砲撃を開始する。アラバマ以下の8隻も砲撃を開始した。


数分後アラバマは48センチ砲弾6発が命中し、40センチ砲にも耐えられないアラバマは大爆発を起こして轟沈する。


他の7隻も同じように消えていった。水雷戦隊の戦いも日本側が勝利し、敵の水雷戦隊は消滅する。


アメリカ側が配備した3個任務部隊は日本軍の奇襲を受け壊滅した。


同じ頃西海岸の8個の飛行場も泰山超重爆撃機各64機の攻撃を受け炎上していた。


泰山は1機で10トンの爆弾を搭載し、内容は250キロ爆弾40発だ。64機で2560発が一つの飛行場に落とされたのだ。


妨害波がありレーダーは機能していない、星弾が落とされ高度5千からの爆撃でも、ほぼ9割が命中した。 ただ日本側はレーダーを使用して攻撃していた。


地上に待機していた航空機陸軍のBー17、Bー24、B-25、P-38,P-39,P-40,P-47等3千機余りは火の海の中炎上し爆発を起こして1日で壊滅した。


海軍基地でもF4F,F6F,F4U,カタリナ飛行艇等2千機余りが猛攻を受け、これらも1日でほぼ壊滅する。


夜間の奇襲であり、日本側は飽く迄誤魔化す為に星弾を打ち上げているが、レーダーはしっかり機能していた。


この日アメリカ軍は1日でその戦力の大半を失ったのだ。












アメリカの3個任務部隊と航空戦力は1日にしてほぼ壊滅した。次は西海岸の拠点の占領となる。

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