幻想ミッドウェー戦記 序章ーその4
序章ーその4。序章なので内容はありません。
幻想ミッドウェー戦記 序章ーその4
ある一部の皆さんからでミッドウェー海戦を再現してほしい要望があったので、それをかなえていきたいと思います。
今回はミッドウェー付近でウェーク島奪還のため侵攻するアメリカ主力艦隊と日本の精鋭部隊が戦う構図になります。
ただ従来のミッドウェー海戦ならば南雲中将を指揮官から外し、航空戦に詳しい井上中将か小沢中将に山口多門を参謀長にすれば勝てるでしょう。
井上・山口のコンビなら楽勝でしょうね。ただ日本軍は長期戦を勝ち抜く準備が出来ていません。その辺を鑑みミッドウェーで日米の主力艦隊同士が戦いましょう。
戦争というのはその国家戦略・経済力・軍事力・外交力の全ての激突であり、一部の戦域だけの戦いには抵抗がありますが、要望に従い書いていきます。
1942年6月日本海軍は第一段階が順調に終了したので次の段階に行くべく戦略を模索していた。
この世界は前世とは違い日本は1940年4月イギリスとオランダのみに宣戦布告し、それらの拠点を次々と占領し、現在はオーストラリアに外交的圧力をかけていた。
既に香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ポートモレスビー、ラバウルニューカレドニア等を占領し各地で要塞化を進めていた。
それとアメリカとは次第に外交上での軋轢が高まっていく、だが期限の無いハル・ノートなど日本は無視して言葉面を合わせているだけでノラリ・クラリだ。
アメリカはオーストラリアやニュージランド両国から悲鳴のような軍事物資の応援とアメリカ合衆国の大戦参加を求められていた。
だが国内では参戦を望まぬ声が多く、あくまでアメリカは自国と周辺が安寧であれば良いという孤立主義が蔓延していたし、国民の声は戦争には反対であった。
アメリカ海軍はハワイに太平洋艦隊の主力戦艦10隻重巡洋艦4隻軽巡洋艦6隻駆逐艦36隻を集めハワイ東方で訓練を繰り返していた。まだまだ練度は低いままだ。
ハルゼー率いる空母3重巡洋艦5隻軽巡洋艦4隻駆逐艦24隻も必死に訓練に勤しんでいた。だは残念ながらパイロットはひよこの域を脱していない。
アメリカ艦隊はハワイ東方で演習し日本海軍を威圧せんとしているが、それより多い日本艦隊が小笠原沖で盛大に訓練をしている。
小笠原沖でも日本の第一艦隊戦艦8隻重巡洋艦4隻軽巡洋艦12隻駆逐艦48隻と第一機動部隊空母4隻軽空母4隻巡洋戦艦4隻隻重巡洋艦4隻軽巡洋艦8隻駆逐艦24隻があった。
第2機動部隊空母4軽空母4隻重巡洋艦6隻軽巡洋艦5隻駆逐艦24隻もトラックにあり、ハワイ沖にあるアメリカ艦隊に対応している。
アメリカの戦艦10隻に対し日本は12隻が配備されていて優勢であった。
ここにアメリカの弱点があり、アメリカは主力を大西洋と太平洋に2分しなければならない。合わせれば日本より強力だが半減されれば各個撃破が十分可能だ。
既に3月にはイギリスインド洋艦隊も大敗し、モルジブよりジブチまで後退していた。
ミッドウェー方面に全戦力が集結しつつあり戦機が熟しつつあった。
戦争豆知識
酸素魚雷とは燃料の酸化剤として空気の代わりに、空気中濃度以上の酸素混合気体もしくは純酸素を用いた魚雷である。
日本において単に酸素魚雷といった場合、第二次世界大戦中、唯一実用化され運用された大日本帝国海軍の九三式魚雷もしくは九五式魚雷を指すことが多い。本項では、大日本帝国海軍の酸素魚雷を主題として述べる。
ロング・ランス(Long Lance、長槍)という愛称も知られているが、これは戦後にサミュエル・モリソンがつけた物である。
九三式魚雷一型(艦艇用)
全長 : 900 cm
直径 : 61 cm
重量 : 2,700 kg
射程 : 36 kt で 40,000 m、48 kt で 20,000 m
弾頭重量 : 490 kg
1本3万円もする酸素魚雷はこの物語では98式魚雷として量産化され価格は1本300円となり量産効果は上がっていた。更に100円を目指して努力が続けられている。
98式魚雷1型
全長500cm
直径50センチ
重量2トン
射程50ノットで5万キロ
弾頭重量 250キロ(98式特殊火薬従来の2倍の威力があるを使用しているので攻撃力は従来の凡そ1,5倍となっている。)
小型・軽量化・量産化が行われ使い易い魚雷となっている。
序章ーその4。序章なので内容はありません。




