幻想ミッドウエー戦記 インド攻略編 その7
いよいよ北部での決戦が始まる!
幻想ミッドウエー戦記 インド攻略編 その7
オード王国が平定されたころ北の方でも戦塵が上がっていた。
クシャーナ王朝軍20万余の大部隊がシーク教国の首都アムリッツアーを占領し、デリー目指して南下を続けていた。
レビン大佐率いる10万余の部隊はシーク教国の副首都ラホールに陣を築いていた。
シーク教国は首都が落ち、国内は混乱に陥っていたが、人民を保護すると首都を占領したクシャーナ王朝遠征軍司令官ロサウスが宣言し人民は落ち着きを取り戻した。
更に半年間で国内を落ち着け、南部の副首都ラホールに向け再び侵攻を開始した。
先鋒は日本式装備をした5万余の機械化部隊だ。1式重戦車改40トン80ミリカノン砲を持つ1式重戦車の海外輸出版で若干防御力と砲撃力が低くなっていた。
それら2千両をを中心に偵察装甲車5百両、75ミリ自走砲車1千両、40ミリ対空連装機銃2基を持つ対空防空車1千両、ミサイル砲撃車両5百両など5千両の戦闘車両が行軍していた。
その後方には百名が乗る歩兵戦闘車が4千両後続していて、5万余の日本式の機械化部隊がラホールに向かっていた。その後方には本隊の弓騎馬部隊10万が続く。
先鋒軍の司令官マテグニは日本の陸軍士官学校を卒業し、国防大学6年を4年で卒業した英才であり、優秀な武官であり王族の一人でもある。
前衛部隊が5万余と知り、イギリス軍の一部3万余が色気を出して突っかかって来た。
軽戦車3百両と装甲車両3百両が歩兵2万余と進撃して来る。マラータ同盟の北部軍の一部らしい。
偵察機の報告で、あらましを理解したマテグニ司令官は早速叩き潰すことにし全軍を前進させる。
昭和18年11月20日
両軍はラホール北部の平原で激突する!
マラータ同盟シンディア家の武将ホタイルはレビン大佐が止めるのを聞かずに突進して来た様だ。
どうやら相手は猪突猛進のイノシシ武者の様だ!
マテグニは歩兵装甲車5百両と5千の歩兵をオトリとして進ませる。少し規模の大きい偵察部隊のように見える。
早速ホタイルは食い付いて来た。5千の歩兵、5千の弓兵を出して半数づつが左右より攻めかかって来る。
偵察部隊はゆっくり後退していく。
ホタイルの武将達は今が好機と追撃して来る。
ホタイルの本軍もそれと共に追撃を開始する、敵は弱兵だ逃がすな!
10キロほど追撃すると突然火矢が上がり、少し後方の左右より1万づつの歩兵が押し寄せて来る。
前方で退却していた偵察部隊も反転し戦車部隊を伴い攻撃してくる。
ホタイルは3方から挟撃され兵は乱れ、士気は滅茶苦茶となり大敗して敗走する途中で戦死する。
3万余の部隊も8~9割を失いほぼ壊滅してしまった。
マラータ同盟の勇猛な部隊が完膚なきまで壊滅したので同じ同盟の部隊は動揺し、逃げ散ってしまった。
レビン大佐も配下の兵力の大半が逃亡したので、戦う事も出来ずデリーへ向けて逃走した。
マテグニ司令官はゆっくりラホールへ入場し歓喜を持って国民に迎えられた。
国民を奴隷化し搾取していたイギリス軍を追い払った英雄である!
クシャーナ王朝は元々はモンゴル平原西方部にいた月氏が匈奴族に追われ、インド北部で大月氏国を作り、是が衰退した後5つの諸侯の内の一つが強大化したのがクシャーナ王朝であり、元は月氏の民が主流であり弓馬の扱いに長けていた。
この世界では一部に魔法を使う民がいる、迷宮ダンジョンがキルギスやジュンガル方面で発見され、魔素という物が見つかり、魔物という生物がダンジョンより出てきた。
これらは強力な物理防御を持ち、普通の剣などでは倒せない、魔法を込めた剣や弓等が必要となる。ダンジョンの出現と共に現生の神達が人間に魔法を授けた。
神と言っても4つのエレメント魔法や黒と白の聖魔法と暗黒魔法、空間魔法、時空魔法等と特殊なスキルを使える超人たちの集団だ。
この世界では各星に創造神と調和神、破壊神の3名が配置される。これらは高次元より世界を見守る。それ以外にも各地域を守る神がいる。
この世界ではギリシャ神話のゼウスなどは既に他の星系に移っていた。
現在ではアテナ神がビザンチン帝国と共に東ヨーロッパを守っていた。
ただゼウスの一族であるポセイドンやハーデスは立ち去らずに世界支配を望んだため、カスミ隊隊長令甲覇らがハーデス一党を瞬殺した。
ハーデス一党のさらし首を見せられて、ポセイドンの一党は令甲覇に従い南半球の守り手に付いた。この後その他の主な神々も従うことになる。
戦神マルスや邪神セト、ロキ等は対抗する神がいなくなり、闇の中で力を蓄えて行くようになる。
日本のカスミ隊に鍛えられたアクチウム隊も健在でビザンチン帝国の首都にいた。
西ローマ帝国を守っていたデネブ隊はイタリア・ローマにあってその地の民を守っていた。
知将マテグニは速やかに敵を蹴散らした!
ブックマーク登録よろしくお願いします。




