幻想ミッドウェー戦記 インド洋攻略編 その4
いよいよアジア連合の主力部隊がインド開放の為行動を開始する。
幻想ミッドウェー戦記 インド洋攻略編 その4
この世界ではロシア王国が建国されたのはドイツやイタリアが統一され成立する頃とほぼ同じである。
ただモスクワ侯国とノブゴロド伯国が婚姻から統一王国に進み、リトワニア公国もポーランド候国と合体し、4国が2国にまとまったに過ぎない。
これら4国はビザンチン帝国のコンスタンティノープルにある東ローマ教会の元にあり、ビザンチン帝国より冊封を受けている諸国だ。
モスクワ候国は度々ポーランド候国と戦ったがポーランドの騎兵隊も強く決着は付かなかった。
この為2国は牽制し合い、東方に余り領土を広げる事もなく、1900年代に入ってモスクワ候国がロシア王国となる。
ただ南には強国であるビザンチン帝国があり、ロシアは南下政策が取れず、やや東方に少し伸びる程度の拡張しか行えなかった。
油断すれば西方にあるポーランド王国が攻めて来る。北は氷の大地で人が住むには適していない。
この世界のロシア王国はそれほど強く世界では第11番目に位置する陸軍国である。
南にあるビザンチン帝国やイランのパルティア王国、北インドのクシャーナ王朝が正規軍50万を保有し陸軍国としては中国の漢帝国と合わせて4大強国となる。
その最強を誇るクシャーナ朝の精鋭弓騎馬20万余がデリー目指して南下を開始した。彼らは魔法弓を使いその攻撃力は5国屈指の力があった。
これはアジア連合の要請に従ったものだ、同じくパルティア王国軍20万余の重装歩兵と戦車隊がシンド方面に軍を進める。
東からは日本軍の精鋭20個師団30万余の大軍が押し寄せ、北からはクシャーナ朝軍20万余が西からはパルティア王国軍20万余が侵攻してくる。
イギリスインド駐留軍はイギリス軍2個師団とオーストラリア軍2個師団で10万に行くか行かないかの戦力である。
インド洋艦隊も全滅し逃げる場所が無い。オルーニ将軍もデリーを死守するつもりで各地の王国の守備軍や傭兵部隊等を集めて対抗しようとしていた。
この世界ではドイツ軍は強い、ポーランド・リトワニア王国を占領し、オランダ,ベルギー、ルクセンブルグまでが占領されていた。
フランスはドイツの政治工作でナチスが台頭し、現在はフランスナチス党が政権を奪取し、ドイツの同盟国に成り下がっていた。
北欧の4国も降伏して自国にナチス党を作る条件を飲み保護国となっている。イタリア、スペインは友好国であり、残るはアイルランド王国とイギリス王国のみである。
ロシアも既にドイツに資源を供給する同盟国に成り下がっていた。
陸軍国としてはアメリカ、漢帝国、ビザンチン帝国、パルティア王国、ナチスドイツ帝国、日本帝国、クシャーナ王朝が7大陸軍国だ。
これにナチス・フランス、ポーランド・リトワニア王国、ブラジル王国、ロシア王国、イタリア王国、スペイン王国、アルゼンチン王国、エジプト王国が続いていた。
この世界ではイギリスとアメリカ、日本が海軍3強国として覇を争っていた。海軍国としてはドイツ、フランス、イタリア、漢帝国、ビザンチン帝国が続いていた。
日本はドイツとは通商条約を結んでいるのみで、前世のような3国同盟をしているわけではない。アジア連合の盟主の座の方が優先である。
ナチスドイツはフランス、ロシアと3国同盟を結び、イギリスやスペイン、イタリア、アメリカ等自由主義諸国に対抗していた。
イタリア・スペインは15世紀迄続いた元南ローマ帝国の中心であり、ナチス党の勢力をカスミ隊の派遣部隊であるデネブ隊がせん滅させていた。
アジア連盟5国は中立を守り、第1次大戦でも局外中立を守り切っていた。
イギリス領インド守備軍司令官オルーニ将軍は本国よりデリーを死守せよとの命を受け、旧マラータ同盟の守備軍や地方の豪族や傭兵部隊を動員し数だけは20万余を終結させた。




