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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 胎動編 その2

沈みゆく空母飛竜の艦橋より救い出された両名は巨大な戦艦?の1室に寝かされ看護師に世話されていた。

幻想ミッドウェー戦記 胎動編 その2


山口多聞少将と加来止男大佐の両名は正体不明の女神様?に沈没する飛竜から助け出され、死亡寸前をハイヒールで治療され医務室のベッドで眠っていた。


ほぼ1日を眠らされた両名は医療室の医務管理官ウーノ少佐に更に細かい治療を施されて漸く起きても良い状態まで回復し、ゆっくりと目が覚めた。


二人が目覚めたのは小ぎれいに清掃されて、整頓された医療用ベッドが二つある簡素な白い部屋であった。


看護師が2名いて椅子に腰掛けていた。二人が目覚めると失礼しますと言って、壁のガラスに声をかけた。二人とも目覚められました。


すぐ行く。ウーノと言った男の声が聞こえた。


暫くするとウーノ少佐が入室して、敬礼しながら両名に自身の階級、クラスを申告する。彼はウーノ・フォルト・ディマレン少佐と言い、貴族で医務官である。


2名の看護師も起立して敬礼し、キトレイ・ナミアス医療少尉・とリンデル・ラグノス医療少尉と申告する。


ナミアス少尉がすぐ朝食にしますので、タオルと簡易洗面キットを両名に渡して、顔を洗ってすっきりされて下さい、と言って奥にある2個の洗面台に案内された。


山口はすまないねと言って、会釈しながら受け取り洗面台へ向かった。様子が全く分からない加来艦長はけげんな顔をしながらも礼を言って山口の後に続く。


山口が先に出て来ると壁からソファーが出てきて、ウーノ少佐が山口に座ってもらい。小さな機械を出し、失礼しますと言って、機器の捜査を始める。


もう異常はありません、完全な健康体ですと言って山口司令に敬礼して、次に加来艦長にも座ってもらい検査をする。


加来艦長も問題ない様だ。敬礼して両名にコーヒーを注いで回る。そして、スイッチを捻ると今度はテーブルが出てきた。


失礼しますと言って、ラグノス少尉がワゴンで朝食を運んでくる。ナミアス少尉も手伝い両名の前に厚切りのトースト2枚とハムエッグ、サラダ、スープを並べた。


ウーノ少佐がどうぞお食べ下さいと言ったので、両名も1日寝ていたのでかなり空腹感を覚え、それではごちそうになると言って食べ始めた。


コーヒーも良い豆を使っているのか、豊潤で良い香りで更に食欲が進む。


旨い!旨い!と言って二人とも残らず食べてしまった。中々うまい朝食だ。何処かのホテルでの朝食を山口も思い出していた。


そこで初めてここが宇宙戦艦ガイアスJC1101の中である事を説明され、窓のような壁が開き、スクリーンの外には地球と月を確認することが出来た。


二人は唖然として飲みかけていたコーヒーカップを危うく落とす所を何とか支えた。


と言うことはここは宇宙空間ということになる!流石の両名も事態の進展に頭が付いて行かない。


ウーノ少佐はお二人を沈みゆく空母飛竜の艦橋から転送装置でこの戦艦へ運び、治療したとあらましの経緯を説明する。


転送装置に関しても少し説明がされた。原理を聞いても二人には理解できないので、事実を中心にあらゆるものを運べることを説明した。


頭の回る山口が、それでは特定の位置への転送も出来るのかと尋ねると、防御スクリーンや結界などが無ければ可能とすぐさま説明した。


この後も疑問点を両名が聞き、ウーノ少佐が答える事が続き、ひと段落して、ナミアス少尉がコーヒーのお代わりを勧めてくれた。


コーヒーのお代わりをして、ウーノ少佐がこの後女王陛下との面会があると言い、二人にお風呂を先ず勧め、着替え用の武官の礼服を用意するとウーノ少佐が言う。


二人は今はまだ寝巻のままだ、タオルと下着の替えとお風呂セットを渡され、ナミアス少尉が大浴場迄案内してくれた。


其れ迄着ていた軍服はクリーニング中だと言われた。


戦艦に大浴場もあるのか?凄い船だなと二人は笑いながら、タオルを持って浴室に向かう。


そこには一面外の景色が大きな窓から一望で来た!あれが日本だ!オーストラリアだとか指をさしながら大きな湯船につかる。


二人にとっては海外旅行のようなものだ、事態の進行に頭が付いて行かない部分もあるが、死に掛けの人間を蘇生させる科学力があるのだ。地球とは違うことが判る。


外の景色を満喫して、お風呂から戻ると3名が新たな武官服を持て来ていて、両名の着替えを手伝った。壁から全身を移す鏡が出てきてきちっと制服を整え納得する。


3名が引率して女王の部屋に向かう。流石に豪胆な両名も緊張した。


10分ほど自動で動く動く歩道に乗って貴賓室らしい所迄案内された。













治療を施され、食事後両名は女王陛下へご挨拶に伺うことになる。

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