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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその10

就任した新大統領トルーマンは日夜西海岸をいかに守るという命題に頭を悩ましていた。


守ろうにも手元には1隻の戦艦もないのだ、年内にはサウスダコタ級戦艦4隻が完成する。


これ等に乗る予定の乗員は練習戦艦で日夜訓練に励んでいた。


何とか全戦力を集めて西海岸を守るのだ!

幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその10



6月初頭ハワイが陥落し、大統領のルーズベルトが海軍の敗戦や多数の将兵の戦死の責任を追及され、大統領を罷免される。


戦時中の特例として、戦時中に悠長に選挙などするわけにもいかず、7月には副大統領のトルーマンが新たな大統領に就任した。


上院議長が副大統領となり、副議長が上院議長に昇格した。


彼は壊滅した戦艦や空母の建造を急がせ40センチ砲9門を持つ4万トンのアイオワ級戦艦8隻を最優先で建造させていた。


これらは完成するには早くても3~4年係る予定だ。それを約2年で完成させよと艤装部や造船部門に圧力を掛け、人員の大幅な増員を認めた。


更に負けない為に6万トンを誇り、46センチ砲9門を持つモンタナ級大戦艦も並行して建造されることになる。


モンタナ級戦艦の建造にはいくらアメリカでも5~6年の期間が必要だ。この圧力の為大型のエセックス級空母の完成がかなり遅れることになる。


16隻もの戦艦が同時に並行して作られる為だ。流石にドックの数も足らなくなる。


この為空母と大型巡洋艦が建造される予定だった8基の5万トンドックでもアイオワ級の船体の一部が建造されることになり、その他は大幅に遅れることになる。


戦闘という物は戦艦だけでは戦えない、それを補助する艦艇が居て戦闘が成り立つのだ、特に空母を含む航空機の存在は大きいこれが十分でないと戦えない。


エセックス級1番艦エセックスと2番艦フランクリンはある程度形も出来ていて、その後増設された新造の3万トンドックに移され建造が続けられた。


3番艦のヨークタウンⅡとレキシントンⅡは新たな3万トンドックが完成するまで半年ほど放置される。


来年(昭和19年)2月に3万トンの追加ドック2基が完成し、漸く生産体制が整うことになる。


更に4基の3万トンドッグも年内に追加され、アラスカ級巡洋戦艦も建造されることになる。


これが先々で響いてくるとこの時誰もが考えなかった。兎も角戦艦が必要だと妄信されているからだ。是も日本の計画通りだった。


結局来年8月完成予定のエセックスも10月にズレ、フランクリンも10月完成予定が12月となり、ヨークタウンⅡは再来年の4月、レキシントンⅡは6月になるのだ。


その代わりに艦船建造部では軽空母のインデペンデンス級を量産しようとして少しでも強化して航空機の搭載量を増やそうとしていた。


初期型は11000トン、34ノットで採用されなかったボイス級1万トン軽巡洋艦の船体を利用し30機を搭載し合計8隻が建造された。


次期改良型としてクリーブランド級軽巡の船体を利用し1万4千トン32ノット40機を積めるように再設計され、来年6月に1番艦キャボットが就航する。


史実では従来のインデペンデンス級空母は飛行甲板に6機の戦闘機を露天係止し、4機分を分解して積み込んで機数を増やしていた。


今回はそれをしない。飽く迄時間が無いので完成が急がれたからだ。


更に建造を急いでいたサウスダコタ級4隻も年内に完成し、来年から編成され艦隊に追加された。その他多数の巡洋艦・駆逐艦・潜水艦も建造が急がれていた。


これ等が生産体制に組み込まれるのは来年以降のことになる。やはり開戦より生産体制が整うのには3年ほど係るのである。


一方日本軍はハワイ周辺の守備固めに陸戦隊の配置や飛行場、基地施設の整備で忙しかった。空軍も凡そ2千機近い戦力を進出させ訓練をしていた。


ハワイから東方にはほぼ島が無く攻める足掛かりが無い、アメリカ軍が再侵攻を企てても相当な戦力を持ってこなければ近づく事も出来ないだろう。


其れが整うにはアイオワ級の戦艦8隻が揃う3年後の春と予測されていた。


其れ迄には大型のエセックス空母6~8隻とインデペンデンス改級空母10~12隻、護衛空母30~40隻程だろう。


航空戦力としては最大で800と600と1200で凡そ2600機となる。


最低でも600と500と900で凡そ2000機となる。


ただ実際にはアメリカの機動部隊の戦力は更に小さいものとなる、戦艦の建造計画のしわ寄せが空母の完成を遅らせていた。


第3機動部隊と第11機動部隊で約1000機、第1~3護衛隊で1800機で合計で約3000機となる。


第4護衛隊はインド洋の防衛があるので外せない。第1・2機動部隊はジェットの配備と空母の改造強化が思ったより掛かりそうな状況があった。


敵が決戦を挑んで来ても戦力を無駄に分散させていなければ勝利は動かない戦力差だ。


更に空軍も小型機の攻撃隊を整備しつつあり、空軍の戦力は今年中に整備が終了するので、海軍機と合わせて戦力はほぼ2倍になるだろう。



紀伊級超戦艦

基準排水量8万5千トン 常備排水量10万7千トン 35ノット  50センンチ砲3連装4基を持つ(ドイツのH級戦艦に対抗するべく50センチ砲を搭載している)


長10センチ連装高角砲36基 40ミリ聖級4連装機銃48基 航空機6機


航続力無限 1型水中翼8基 


伊吹級大戦艦

46センチ3連装4基 基準排水量6万4千トン 常備排水量7万8千トン 15センチ両用砲3連装2基 10センチ連装高角砲24基 40ミリ聖級4連装機銃48基 


航続力無限 1型水中翼6基 航空機5機



両方ともMSP1級原子炉搭載(低温核融合エンジン)後に15~20万トン級宇宙戦艦に改装される。


エンジン出力は太陽の100倍近くとなり、強大なゼルビーム砲が開発され敵艦隊をせん滅する力となる。


現在24基の防衛要塞でも宇宙艦隊を建設中で地球の戦力は近隣の惑星の中でも強大な力となっていく。





日本帝国は新たにアジア連合5連盟を招集し、イギリス領インドの開放とナチスドイツとの対決を決定した。


インド開放の後イギリスとの講和は視野に入っていた。其れまでにモルジブ諸島に駐屯するイギリスインド洋艦隊を退ける必要がある。


全ては動き始めていた。


第1部はこれで終わります。胎動編5話を挟んで第2部インド洋攻略編が始まります。


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