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幻想ミッドウエー戦記    作者: 明日ハレル
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幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその8

遂にアメリカは大西洋艦隊の主力部隊を失ってしまった。現在の保有戦艦数は旧式戦艦ワイオミング級2隻のみである。


是は第1次大戦中に建造された骨董品であり、戦力にはならない士官候補生たちや新人が訓練で使う練習艦だ。



戦力となる戦艦はゼロであった。



幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその8


5月24日19:00

アメリカのハワイ救援軍は輸送船団を残しほぼ全滅した。宇垣中将は捕虜となっていた1隻の駆逐艦に輸送船団の司令官に降伏を進める文章を渡し船団へ向かわせた。


駆逐艦艦長マーク・ハミット少佐は第105水雷戦隊の護衛で船団近傍まで案内された。


彼の後方には第3攻略・護衛部隊山口中将率いる部隊が後続していた。


何時で全力でも船団を攻撃する準備は出来ていた。伊号潜を中心とする2個潜水戦隊は機雷敷設地域の南北に待機し、ロ号潜部隊は攻略部隊の左右に配置されている。


輸送船団の護衛司令官シャーマン少将は素直に受け入れたが、彼は先陣たる10隻の輸送船と1個旅団のみであり、他の4部隊は10カイリずつ後方にあった。


ここで悲劇が生じるシャーマン少将のっ無線班長のタイラー少佐が他の4個部隊の無線士に今なら逃げれるとの連絡を後方の部隊に流してしまう。


元々インディアン出身のシャーマン少将は一部の白人たちから疎んじられていて、差別されていたと言っても良い。この時代には白人以外はまだ人間とは認められていない。


この為後方の4個部隊140隻の船団は各護衛部隊を伴い争って西海岸を目指す。


シャーマン少将は暫くたっても他の部隊が合流しないので、不思議に思い無線室に入って他の部隊に連絡を入れるよ士官に命じた。タイラー少佐は居なかった。


彼は丁度夕やみに紛れて後方の船団を追うべく軽巡洋艦に搭載していたエンジン付きの連絡艇に数人の部下と乗り組み逃走していた。


日本軍も船団の確認や護衛艦隊の武装解除で忙しく気が付かなかった。


シャーマン少将はテイラーの独断を他の部下から聞き、船団の各護衛隊旗艦へ無線で無謀を諫めたが先方はテイラーから言い含められたのか言う事を全く聞かない。


既に辺りは夕闇が訪れ暗くなり視界は効かない。昼間なら機雷を見えたかもしれないが、悲劇が訪れる。船団は機雷源に突っ込み次々と被爆して壊滅してしまう。


翌日救援の為3個水雷戦隊が動員され、生き残った将兵の救出に向かった。


しかし、夜間で方向もわからず機雷群に侵入した船団はほぼ壊滅していた。


生き残った僅かな人々を救出し、オアフ島に建設された病院と捕虜収容所に送った。


生きていたら重罪に問われたであろうテイラー少佐も船団と運命を共にしたようだ。


5月30日

ハワイも陥落し救援軍も壊滅したためルーズベルトは共和党だけではなく、身内の民主党からも責任を追及され弾劾されて地位を追われ、病状が悪化し年末に病死する。









アメリカは現在建造中のサウスダコタ級戦艦4隻が後2年で完成するが、飽く迄2年先であり、現在は1隻も保有していない。


この為当然西海岸が攻められれば如何するのかという議論も起き、対抗できるのは陸軍兵力と陸軍航空隊のみであり、とても日本海軍が攻めてくれば対抗できない。


議会はルーズベルト大統領の責任を追及し、共和党議員だけではなく身内の民主党議員も追及した。


大統領は明確な対応策を説明できず、当然責任を追及され、大統領の地位を追われることになる。

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