幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその6
山口中将は第3攻略・護衛部隊を率いて進撃を開始した。敵の航空戦力はEレベルであり、戦力もこちらの方が優勢である。
間もなく基地航空隊より敵機動部隊を攻撃すべく爆撃隊も出撃したころだ。高度5千からの高高度爆撃なので余り戦果は期待できないが、こちらも第5航空集団のルーキーが大半なので訓練と見るべきだろう。
山口率いる部隊もC・D級の若手が中心であり、艦隊攻撃は初めての者が多い様だ。1回の実戦は10回の訓練に勝るという。是から力を付けて欲しいものたちだ。
幻想ミッドウェー戦記 第2章 ハワイ攻略編ーその6
昭和18年5月24日10:00
山口中将率いる第3攻略・護衛部隊は司令部の命を受けハワイ東部にいるアメリカ機動部隊を撃滅すべく前進を開始した。
更に敵の戦艦部隊を撃滅すべく宇垣中将率いる第1艦隊が南下を開始し第1機動部隊も万が一のことを考え200カイリ後方から南下を開始していた。
既に1月末時点で第2艦隊と第2機動部隊はマーシャル諸島へ後退し、トラック島経由で本国に帰還することになった。
敵の航空戦力が第3攻略・護衛部隊より小さいのでお役御免となったのだ。
偵察機が慌ただしく発進していく、再度敵の機動部隊の動きや攻撃隊の動きも確認する必要がある。
敵のマウイ島に向かった180機の攻撃隊はマウイ島に配置された1式戦96機の迎撃を受け80機のF4Fはよく戦ったがひよっこパイロット達は6割が撃墜された。
更にオアフ島の1式戦108機も応援で駆け付け敵攻撃隊を強襲し、動きの鈍いデスバーター雷撃器はほぼ全滅し、カーチス艦爆も大半が撃墜されF4Fは最初の遭遇で全滅していた。
僅かな生き残りが空母へ向かうが、航法の慣れないルーキー達である。途中で迷い燃料不足で海に墜落した為、1機も帰れなかった。180機の攻撃隊はあっけなく全滅したのだ。
09:00リー中将率いるハワイ救援部隊は偵察機を次々と送り出すが、敵の機動部隊は何故か発見できない。第1機動部隊は500カイリ以上北にあり捜索範囲には居無い。
仕方なくキンケイド中将に再度カウアイ島への攻撃を命令する。3隻の空母よりF4F15機とカーチス艦爆15機が飛び立つ合計90機。直掩機として30機のF4Fのみが残る。
4隻の軽空母よりカーチス艦爆15機、F4F15機各30機計120機が飛び立つ、残るは直掩機でF4Fが各10機で40機のみである。
そこへ基地より発進した爆撃隊が襲ってきた。新雷隊64機の水平爆撃で日本軍パイロットもほぼルーキーだったので、戦艦1と重巡洋艦1に爆弾が1命中した。
高度5千からの水平爆撃ではこれ位だろう。その他至近弾で軽巡洋艦1が大破し、駆逐艦1が浸水から沈没している。64機の内1機が戦闘機の攻撃で大破していた。
空母に残っていたF4F70機が迎撃するが128機の1式戦の前には劣勢は覆せない。殆どが撃墜され残りは逃走した。
新雷は防御力が高かったので破損した機体は少なく、大破が1機だった。
山口中将の第3攻略部隊は12:00敵艦隊を捉えた。8隻の空母より艦爆128機 艦攻64機 艦戦128機が出撃する。目標は敵空母の撃滅である。
ゼロ戦32型
ゼロ戦23型で使用していた栄1200馬力を金星1350馬力に変更した機体。
13ミリ機銃4基 機首に30ミリ機銃1基を持ち、最高速度650キロを出す。
250キロ爆弾もしくは増加タンクを装備できる。パイロット1名レーダー逆信装備
防御力も強化され、13ミリ機銃では簡単に撃墜出来ない機体となる。対F6Fに対抗できる戦闘機として生まれ変わった。
敵の機動部隊は退路を断たれ、既に味方部隊に包囲されている状況だ。従来なら4発のB-17等が偵察で来るものだが、付近にはアメリカ軍の航空基地は存在しない。
包囲されている状況がわからないのだから、アメリカ軍の司令官を非難できないが、大統領の作戦案が彼らをこの状況に追い込んだのは間違いがない。
責任を問われるのはルーズベルト大統領だろう。




