幻想ミッドウエー戦記 序章ーその2
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幻想ミッドウエー戦記 序章ーその2
本文を進めるに至って、少し設定の変更を行う。当時最強のアメリカと1戦交えるのだ。
勝てないまでも負けないようにするのが一番である。当時の鉄鋼生産量でさえ1対26倍の差があるのだ。
謎の勢力の暗躍で国力と技術力、科学力は昭和10年当時でイーブンとしていこう。
当時アメリカも不況の流れから失業者が溢れ、世間は不安と政治の失望から景気も悪く、国民には不満が高まっていた。自らの失政が原因なのだが彼は日本に転嫁しようとした。
これらを解消するには戦争が一番有効だと当時のルーズベルト大統領は確信し、日本と英国の同盟を解消させ、中国と戦争をしている日本に圧力を掛け始める。
これが日本が巻き込まれた第2次大戦の本当の原因である。アメリカは日本が仏印を占拠すると日本への油の輸出を止める。こうなると備蓄は2年分しかない。
日本は南方の原油を手に入れるしかなくなり、更にアメリカは満州からの撤兵を要求!有名なハルノートを突きつかれ、遂に日本も開戦への道を突き進む事になる。
当時の連合艦隊司令長官山本五十六は開戦初頭ハワイへの先制攻撃でアメリカ太平洋艦隊の撃滅を主目的に作戦を練っていた。
アメリカとしては日本に先に打たせ、国民を日本への憎しみで団結させ、戦争を開始する事が一番の目的であり、そしてドイツも滅ぼす事が最終の目的であった。
山本五十六の方針は丁度ルーズベルトの策に日本が飛び込むような形で戦争が開始される。日本はねぎを背負ったカモだったのだ。
まず日本軍としてはアメリカとの正面からの戦争は徹底的に避ける。あらゆる手段を使って外交的に懐柔させる。
イギリス・オランダのみにアジアの植民地解放を掲げ宣戦布告し太平洋やインド洋における拠点を占領していく。
こうなると必ずアメリカは自ら宣戦を布告せざるを得なくなる。其の状況に追い込むのだ!
中国にある満州の大慶油田、遼河油田、山東省にある勝利油田、ウイグルにあるカラマイ油田、タリム油田等を開発し石油の不足分を補う。
この世界ではロシア帝国がヨーロッパのみを領土とする平凡な国家となっている。其れ故に日本は早くからシベリアへ進出し、ルト共和国を建設していた。
満州共和合衆国と合わせて理想的な民主国家を作り上げるべく、アジア連合5国と共に協力してアジアの安定に寄与していた。
勿論樺太・アラスカまでが日本の領土になっていた。
この世界では古代から続くクシャーナ王朝・パルティア王国・ビザンチン帝国・漢帝国が健在でこの4国は常備軍50万余を持つ世界最強の陸軍国として君臨していた。
日本を加えアジア連合5強国となっている。この為ロシア帝国(モスクワ公国)
は南下も東進も出来ず小国のままでポーランドやリトワニアに攻められていた。
これで油の不足は無くなり戦争を始める理由がなくなるのであるが、植民地解放の大義の為日本以下アジア連合が立ち上がる。
1940年3月
オランダ、イギリスに宣戦布告し、インドネシアとマレーシアの油田を占領する。
シンガポール、ポートモレスビー、ラバウル、ガダルカナル、ニューカレドニア等をアメリカの体制が整う前に占領してしまう。
如何にアメリカといえども開戦して戦時体制に移行しなければ平時の軍事予算は日本の平時の軍事予算より小さいのだ。この間に占領した基地の要塞化を進める。
アメリカも開戦し戦時体制に移行するには1~2年係る。ただ駆逐艦や護衛艦、商戦の改造空母は1年で建設されるし、イギリス当にも援助で有料輸出していた。
出来る限りこれを遅らせることが肝要であり、アメリカがオーストラリア等に泣付かれ開戦するパターンが一番良いだろう。
巡洋艦以上の大型艦の建造には2年以上かかるこの動きを出来るだけ先に延ばすことが目的の一つだ。
又戦艦は戦艦で仕留める。これを第1の方針に定める。この世界の日本は大和級戦艦を建造しない。
金食い虫のヤマト級の建造で日本は弾薬やその他の軍備が十分出来なかった。
その反省を踏まえ軍縮会議で廃艦になる土佐と加賀を救い、主力戦艦として登場させる。その分他国にも戦艦2隻の追加を了承させる。
国民の血税で作られた戦艦を廃艦にするのは国民に申し訳ない、更に陛下にも申し訳ない等の理由を述べて強引に威圧と洗脳の魔法を使い納得させる。
山城、扶桑等を練習戦艦とし現役から外し、是である程度アメリカ、イギリス等を納得させるのだ。イタリア・フランスにも発破をかけ軍縮会議を混乱させる。
アメリカ・イギリスは更に2隻の40センチ砲を持つ戦艦を建造できるようになるが、アメリカも1隻のみ、イギリスは予算不足で見送った。
アメリカのコロラド級40センチ砲戦艦はテネシー級の船体を流用している。
これは36センチ砲弾の防御力しかないので、40センチ砲を持つ土佐・長門級で十分に戦えるのだ。サウスダコタ級で多少強化されるが、飽く迄多少のレベルだ。
本格的なアイオワ級が出現するまでは40センチ砲に対する防御は出来る戦艦はアメリカには存在しない。
これらが出現するのは大戦の後半であり、この時に大和級が完成していれば良い。
要するに先ずはアメリカが宣戦布告しなければならないような状況に追い込む事と開戦を遅らせ、敵の軍備の生産体制も遅らせる。戦艦は飽く迄戦艦で潰す。
これらを第一の方針として軍備の増強を図っていく。
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